まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

決戦・日本シリーズ

2023年10月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

さていよいよ10月28日から日本シリーズである。願うはバファローズの連覇!

個人的には今季こそバファローズ対カープの日本シリーズが実現かと願っていたが、相手はリーグを文句なしに制覇したタイガース。「関西対決」ということで(とはいえ、相変わらず関西マスゴミはタイガース一辺倒なのだろうが)やはり注目度は高い。

かつて、当時の阪急ブレーブスと阪神タイガースの日本シリーズを、両私鉄沿線の住民気質を盛り込んで描いた、かんべむさし作「決戦・日本シリーズ」という短編小説があった。当時、阪急と阪神の線路が阪急今津線でつながっていたことが作品の構想になったのだが、作品が出てからおよそ50年の歳月を経て実現することになり、このキーワードも注目された(もっとも、かんべむさし氏は元々野球の熱心なファンではないとして、これに関する取材はお断りされているとか)。

現在は阪神と(あえて言う)近鉄が「阪神なんば線」でつながっており、このシリーズを「阪神なんば線シリーズ」という向きもある。この線は2009年に開通、私も前の大阪の職場では通勤で日々乗っていた路線。開業当時、就任直後のタイガース・真弓監督がCMで「始動!阪神の新戦力!」と言っていたのを思い出す。

・・・それはさておき、シリーズはどうなるか。そりゃ、圧倒して第5戦までに甲子園でバファローズの胴上げが決まるのが理想だが、そうはいかないだろう。結局第7戦まで行くのではないかと予想する。

とはいえ、第1戦を取ったほうが有利。第1戦はバファローズ山本、タイガース村上という予告先発。ただ、山本は絶対的なエースとはいえ、気になるのが日本シリーズでは未勝利というところ。2021年のシリーズでは2試合で好投も勝ちにはつながらず、2022年ではアクシデントもあり途中降板以降、登板の機会すらなかった。これが変なジンクスにならなければ・・・と願う。

ともかく、第1戦の観戦で広島から出かけることに。せっかくなので西国三十三所・神仏霊場めぐりも組み合わせて、必勝、日本一を祈願しよう・・・・。

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大相撲高松場所を観戦~さまざまなイベントと関取の取組を楽しむ

2023年10月27日 | 旅行記G・四国

10月22日の大相撲高松場所。朝からの公開稽古、幕下以下各段の決勝五人抜、取組と進んできた。中でも決勝五人抜は、三段目ではさぬき市出身の大翔宗、幕下では高松市出身の大喜翔が優勝。こういうのも地方巡業ならではである。

この2人はある意味この高松場所の主役でもあったわけだが、香川県出身の力士となると、現役の関取がいないのも事実。調べてみると、現在は三段目でこの日は出場していなかったが、幕内に1場所上がった天風がいるくらい。少し前だと琴勇輝がいたなあ(画像は、以前に神戸~小豆島~高松のジャンボフェリーに乗船した時にあったパネル)。

ただここで思い出したのが、多度津の海岸寺の山門に立つ力士像。観音寺出身の元大関・琴ヶ濱と、丸亀出身の元関脇・大豪である。金剛力士像の代わりということでなかなかの存在感だったのを思い出した。

・・さて高松場所の土俵はしばしイベント、ショータイムである。

まずは髪結実演として、熱海富士が登場。秋場所で優勝争いを繰り広げたことで人気も急上昇という。観客に手を振る余裕も見せ、床山の手さばきに身を委ねている様子である。力士にとって髪結の時間は、リラックスする時間である一方、集中力を高める時間でもあるという解説がある。本場所でも、本割後の優勝決定戦を前にしていったん髷を結い直す場面がテレビに映ることがある。

この髪結の技能も一朝一夕で身につくものではなく、何年もの修行が必要である。

見事に大銀杏が完成して拍手が起こる。さて九州場所は幕内中位に上がるだろう熱海富士、九州はこの先のステップとなるか真価が問われる場所になる。

続いては相撲甚句。土俵に上がるのは幕下以下の力士たちだが、いずれも美声である。巡業先ごとに後半の歌詞も変わるそうだが、土俵で相撲甚句を披露するのは誰でもいいというわけではなく、やはりそちらの素養がある力士たちが、相撲の稽古とはまた別にトレーニングされているのだろうか。

初切。相撲の禁じ手を面白く、わかりやすく説明するものだが、今や巡業においてお客も楽しみにしているショーである。「これがおもろいんや。よう見ときや」という会話も聞こえる。

これも十分計算され、稽古が積まれた一つの儀式である。力士、行司の呼吸が合って繰り広げられる。

なかなかに芸が細かい。

最後はボクシングのような立ち回りがあり、ぶつかり稽古のように投げ飛ばして決着がつく。

続いては綱締めの実演。横綱照ノ富士の登場に大きな拍手が沸く。このところ休場が続いており、この日も申し合い稽古の土俵には姿を見せなかったが、果たして九州場所での復帰はなるのだろうか。何人もの力士が横綱を囲んで綱をつけていく。巡業とはいえ、横綱がいるのといないのとではやはり大きく違うし、巡業だからこそこうした綱締めも間近に見ることができる。

背中の輪が二つの不知火型の完成。さて、この次に横綱になるのは誰か、現在の3大関の中からか、それとも彼らを追い越して出世する力士が誕生するかわからないが、今の顔ぶれだと雲竜型の綱となる可能性が高そうだ。

そして関取の土俵入りである。本場所とは違い、参加している関取の数も限られていることから、十両、幕内が一緒に土俵に上がる。中には笑顔だったり、観客に手を振ったりと余裕がある。

赤ん坊を抱きかかえて土俵を回るのは琴ノ若。昔から、力士に抱かれた赤ん坊は丈夫に育つと言われており、巡業や神事では見られる場面である。ただこういう場合、どうやって力士に頼むのかな。あらかじめ申し込むのか、それともその場でお願いすれば引き受けてくれるものか。

西方力士の土俵入り。こちらでは玉鷲が赤ん坊を抱きかかえての土俵入りだ。

横綱土俵入り。照ノ富士の土俵入りをナマで見るのは初めて。巡業は途中参加で、相撲を取る稽古は休み休みのようだが、繰り返しになるが九州場所での復帰はなるのだろうか。

しばらくの休憩の後、主催者であるあなぶきグループの代表から挨拶があり、いよいよ関取衆の取組である。まず登場するのは鉄道ファンの行司である木村銀治郎。

時折懸賞金の垂れ幕が回るが、本場所と違い途中の仕切りも1~2回で立ち合いとなる。あっさりとした引き技が少ない代わりに、派手な突っ張りや吊り出し、うっちゃりで見せるのも巡業ならではである。

熱戦だった一つが、豪ノ山対宇良という寝屋川出身同士の取組。最後は豪ノ山が寄り切った。

そして、大関経験者同士の正代対朝乃山。三役復帰が待たれるところだ。こちらも一進一退の攻防を見せ、朝乃山が寄り切り。

翔猿は持ち前の素早い動きで錦木の背中に回り込み、送り出し。

最後はこれより三役。撮影した角度のせいで画像では2人しかいないように見えるが、東からは琴ノ若、大栄翔、霧島。そして西からは若元春、豊昇龍、貴景勝である。巡業の場合、興行ということを考えると上位同士の取組となるため、連日同じような顔合わせになっているのではと思う。

三役、大関の取組だが、なぜか周りでは席を立つ人がポツポツ現れる。私が座っているのは会場の入口から奥のほうなのだが、帰りのクルマの渋滞を気にして早めに出口近くに移動しようということのようだ。また、花道や支度部屋近くに行って、推しの力士との写真、あるいはサインを狙っているのかもしれない。

残り2番となり、来年1月に木村庄之助を襲名予定の式守伊之助が登場。軍配差し違えや、土俵からの転落などで何やかんや言われることが多いのだが、ようやく行司の最高位が埋まることになる。

大栄翔と豊昇龍もなかなかの熱戦の末、大関に軍配が上がる。

結びは霧島対貴景勝。貴景勝の当たりを霧島が受け止め、そのまままわしを取っての寄り切り。

最後の弓取式もせっかくなので自席で見るが、半数以上の人が席を立って出口に向かうところだった。

せっかくなのえ帰りは土俵の近くまで行ってみる。そこはスタッフが周りをぐるり囲んでいる。どさくさに紛れて土俵に上がろうとする人が絶対いるだろうから。仮に巡業とはいえ女性が上がるのは厳禁だろう。

ほとんどの観客はクルマで来ており駐車場も混雑しているが、バス停にも長蛇の列ができている。巡業があるからといって臨時便を出すわけでもなく、定期便にぎゅうぎゅうになって何とか積み残しなく発車する。来た時とは別経由の便のようで、瓦町を経て高松駅に戻るのに50分ほどかかった。

香川に来たのだからと駅前のさぬきうどんをいただき、高松17時10分発の「マリンライナー50号」に乗る。この後岡山に出て、また鈍行乗り継ぎである・・・。

さて、大相撲の秋巡業だが、翌23日は徳島で行われ(先ほど帰りのバス停に向かう途中、早くも一行を乗せたバスが通り過ぎて行った)、その後四国、中国を回り、28日は広島での「安芸場所」が東区スポーツセンターで行われる。実はこの「安芸場所」のチケットも早々と買っていたのだが、ほら、28日からバファローズ対タイガースの日本シリーズ・・・。

私の中では当然、日本シリーズの現地観戦>大相撲巡業であり、また同日の第1戦のチケットも抽選で当たったので、自ずと大阪に移動となる。巡業はまたの機会の楽しみとして・・・。

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