古谷一行版の金田一耕助TVシリーズの一つ「悪魔が来りて笛を吹く」(全5話)を観ました...
戦後間もない東京。宝石店の天銀堂で、店員10人が毒殺され宝石を奪われるという強盗殺人事件が発生。容疑者の一人として、元子爵の椿英輔が浮上する。だが椿は取調べ後に失踪、やがて自殺死体として発見される。死んだはずの父が姿を現し、母あき子や家族を怯えさせている、と娘の美禰子から依頼を受けた金田一耕助は、真相を探るべく椿邸に乗り込む。そこで彼を待ち受けていたのは、陰惨な連続殺人だった...
77年の作品。32年も前!昔のドラマのほうが、やっぱ中身が濃いですね。すごく面白かったです。怪奇、猟奇、エロ満載で。大人向けです。
辺境の村、絶海の孤島で起こる殺人事件に、おどろおどろしい因習や伝承を絡めた作品が多い金田一シリーズの中では、珍しく東京が主な舞台。でも、複雑で呪われた血縁関係が重要な鍵となってるのは同じ。禁断、禁忌という点では、最悪におぞましい人間関係かも。元華族の退廃と背徳が、隠微に毒々しい。まさにケダモノ!人間の道を踏み外すにもほどがある。
被害者よりも、犯人が可哀想です。いや、いちばん可哀想なのは、椿子爵だよなあ。妻はあんなだし、毒殺事件の容疑者にされるし、恥辱屈辱まみれ。
殺人トリックや、隠された人間関係を解き明かす金田一耕助ですが、彼って名探偵かなあ?あんなに殺されまくった後に犯人つきとめても意味ないじゃん!未然に防いでこそ名探偵じゃないでしょうか。でもまあ、それじゃ話が成立しないんだけどね。
金田一耕助役の古谷一行、わ、若い~!金田一は古谷一行か石坂浩二しか認められない!というのが大方の意見。可愛くて知的な石坂金田一も悪くないけど、私は男むさい古谷金田一が好きなんです。若い頃の古谷さん、♂フェロモンあるゴリラ顔で、まさに私好みなので。キャラも、明るくてトボけてて可愛い。金田一の特徴である髪ボサボサも、不潔感がなくてツヤツヤしてて、キレイにウェーブのかかったオシャレな髪型に見える。もう金田一やるにはキツすぎるので、石坂浩二みたいに無茶な復活はしないでね古谷さん!
他の出演者も濃いです。
事件の最重要人物といえる椿あき子夫人役の草笛光子(最近、大奥83や雷蔵の映画などで、やたらお会いしてます)。心は無垢な童女、体は淫蕩な熟女という因果な女を熱演(怪演?)。夜中に独りでオシッコにも行けないお嬢様ぶりが怖いです。すごく美人に見えて吃驚。でも、草笛さんって強い女性ってイメージなので、呪われた運命に嫋々と流される女役は、ちょっと似合わないかなとも。
椿子爵役の江原真二郎もインパクト強烈。あき子夫人の兄役の長門裕之、玉虫伯爵役の加藤嘉の無残な殺されっぷりが怖笑。怪しいけどオチャメなキャラの中山麻里も、いい味だしてました。刑事役のウルトラマンセブンこと森次晃嗣も、若くてカッコよかった。長門さんの息子役の男子が、結構イケメンだった。
いちばん目立ってたのは、言うまでもなく使用人・三島役の沖雅也。彼って、やっぱ美男子ですねえ。あんなに暗くて重い翳りのある美男俳優、今の芸能界にいませんよね。顔だけでなく、上半身裸も美しかったです。
動機は不明でも、犯人はすぐに分かります。あの人が、あんなフツーな役なわけないよなあ、と誰でも疑うだろうし。もっと無名で地味な役者にしたほうがよかったのでは?
宝石店毒殺事件の元ネタである帝銀事件、事実は小説より奇なりな恐ろしいミステリーですよねえ。
茶木みやこの主題歌“まぼろしの人”が、これまた独特な味のある曲。CDほしいなあ。
「悪魔が来りて笛を吹く」もし洋画化されるとしたら、理想キャストはこうだ!
金田一耕助・・・ジョニー・デップ
美禰子・・・リース・ウィザースプーン
三島・・・ガエル・ガルシア・ベルナル
・
椿英輔・・・ケヴィン・スペイシー
あき子の兄・・・ジェレミー・アイアンズ
玉虫伯爵・・・イアン・マッケラン
・
あき子・・・イザベル・アジャーニ
こんなん出ましたけどぉ~?
次は「獄門島」観ま~す♪
戦後間もない東京。宝石店の天銀堂で、店員10人が毒殺され宝石を奪われるという強盗殺人事件が発生。容疑者の一人として、元子爵の椿英輔が浮上する。だが椿は取調べ後に失踪、やがて自殺死体として発見される。死んだはずの父が姿を現し、母あき子や家族を怯えさせている、と娘の美禰子から依頼を受けた金田一耕助は、真相を探るべく椿邸に乗り込む。そこで彼を待ち受けていたのは、陰惨な連続殺人だった...
77年の作品。32年も前!昔のドラマのほうが、やっぱ中身が濃いですね。すごく面白かったです。怪奇、猟奇、エロ満載で。大人向けです。
辺境の村、絶海の孤島で起こる殺人事件に、おどろおどろしい因習や伝承を絡めた作品が多い金田一シリーズの中では、珍しく東京が主な舞台。でも、複雑で呪われた血縁関係が重要な鍵となってるのは同じ。禁断、禁忌という点では、最悪におぞましい人間関係かも。元華族の退廃と背徳が、隠微に毒々しい。まさにケダモノ!人間の道を踏み外すにもほどがある。
被害者よりも、犯人が可哀想です。いや、いちばん可哀想なのは、椿子爵だよなあ。妻はあんなだし、毒殺事件の容疑者にされるし、恥辱屈辱まみれ。
殺人トリックや、隠された人間関係を解き明かす金田一耕助ですが、彼って名探偵かなあ?あんなに殺されまくった後に犯人つきとめても意味ないじゃん!未然に防いでこそ名探偵じゃないでしょうか。でもまあ、それじゃ話が成立しないんだけどね。
金田一耕助役の古谷一行、わ、若い~!金田一は古谷一行か石坂浩二しか認められない!というのが大方の意見。可愛くて知的な石坂金田一も悪くないけど、私は男むさい古谷金田一が好きなんです。若い頃の古谷さん、♂フェロモンあるゴリラ顔で、まさに私好みなので。キャラも、明るくてトボけてて可愛い。金田一の特徴である髪ボサボサも、不潔感がなくてツヤツヤしてて、キレイにウェーブのかかったオシャレな髪型に見える。もう金田一やるにはキツすぎるので、石坂浩二みたいに無茶な復活はしないでね古谷さん!
他の出演者も濃いです。
事件の最重要人物といえる椿あき子夫人役の草笛光子(最近、大奥83や雷蔵の映画などで、やたらお会いしてます)。心は無垢な童女、体は淫蕩な熟女という因果な女を熱演(怪演?)。夜中に独りでオシッコにも行けないお嬢様ぶりが怖いです。すごく美人に見えて吃驚。でも、草笛さんって強い女性ってイメージなので、呪われた運命に嫋々と流される女役は、ちょっと似合わないかなとも。
椿子爵役の江原真二郎もインパクト強烈。あき子夫人の兄役の長門裕之、玉虫伯爵役の加藤嘉の無残な殺されっぷりが怖笑。怪しいけどオチャメなキャラの中山麻里も、いい味だしてました。刑事役のウルトラマンセブンこと森次晃嗣も、若くてカッコよかった。長門さんの息子役の男子が、結構イケメンだった。
いちばん目立ってたのは、言うまでもなく使用人・三島役の沖雅也。彼って、やっぱ美男子ですねえ。あんなに暗くて重い翳りのある美男俳優、今の芸能界にいませんよね。顔だけでなく、上半身裸も美しかったです。
動機は不明でも、犯人はすぐに分かります。あの人が、あんなフツーな役なわけないよなあ、と誰でも疑うだろうし。もっと無名で地味な役者にしたほうがよかったのでは?
宝石店毒殺事件の元ネタである帝銀事件、事実は小説より奇なりな恐ろしいミステリーですよねえ。
茶木みやこの主題歌“まぼろしの人”が、これまた独特な味のある曲。CDほしいなあ。
「悪魔が来りて笛を吹く」もし洋画化されるとしたら、理想キャストはこうだ!
金田一耕助・・・ジョニー・デップ
美禰子・・・リース・ウィザースプーン
三島・・・ガエル・ガルシア・ベルナル
・
椿英輔・・・ケヴィン・スペイシー
あき子の兄・・・ジェレミー・アイアンズ
玉虫伯爵・・・イアン・マッケラン
・
あき子・・・イザベル・アジャーニ
こんなん出ましたけどぉ~?
次は「獄門島」観ま~す♪