引き続きジェレミー・レニエ主演作、フランスのTV映画「Un amour à taire」を観ました。英題は“A Love to Hide”です。
ナチスドイツの影が忍び寄るパリ。ユダヤ人のサラは家族を殺され、幼なじみであるジャンに助けを求める。優しいジャンをサラは愛していたが、彼にはフィリップという男の恋人がいた...
ユダヤ人だけではなく、同性愛者の受難も目を覆いたくなるような惨さで描かれています。拉致同然に捕まって警察で拷問、強制収容所に送られるジャン。そこではもう死んだほうがマシ、な悪夢が。停まった列車から誤って落ちただけで射殺。強制労働中にマラソンを命じられ、ちょっとコケただけで射殺。あげくは、病気で働けなくなった途端に裸にされて袋を被されて、火炎放射器で生きたまま焼殺!まさに地獄絵図。こんなことがホントにあったなんて、信じたくない。人間が人間にやったことだなんて、信じたくない。ジャンには殺されるよりも残酷な運命が...同性愛は病気!と、ロボトミー手術を施され廃人同様に。非道い!酷すぎる!
戦争が終わっても、経験した地獄の苦しみと悲しみは決して癒えないだろうなあ。ユダヤ人狩り、同性愛者狩りに加担した人々を、戦争だったから仕方ない、と簡単に許すこともできないだろうし。収容所でユダヤ人や同性愛者を、笑いながら虫けらのように虐殺した鬼畜の中には、きっと罪を問われないでヌケヌケと生きた奴らもいたことでしょう。どんな心で余生を送ったのだろう。人間を悪魔にしてしまった時代に、あらためて戦慄を覚えます。
ノーテンキでミーハーなYAOI気分で観るには、いささかヘヴィな作品でした。それに、お目当てのBLは、期待してたほど濃厚じゃなかった。かなり早い段階で、ジャンとフィリップは引き裂かれちゃうし。中盤からは、サラとジャンの弟ジャックがメインになっちゃうし。
同性愛が認知されてる今と違って、あの時代あの街でBLなんて、すごく勇気が要ることだったんだろうなあ。秘めたる愛にしては、結構大胆にベタベタイチャイチャしてたジャン&フィリップでしたが。アングラなゲイパーティとか興味深かった。
ジャン、フィリップ、サラ、ジャックの四角関係が、なかなかディープで激しくて、さすがは恋愛至上主義なフランス人。嫉妬や痴話喧嘩、迫り方が肉食系というか。恋愛面では、サラが可哀相だったなあ。女がゲイを愛したら、やっぱ悲劇ですよ。ジャックも哀れだったなあ。兄を密告してしまったことへの苦悩、サラへの報われない愛が痛ましく切なかった。
↑拷問される裸のジェレミー。悲惨すぎて、萌え不可能...
ジャン役のジェレミー・レニエ、今まで見た中で一番カッコカワイかったかも。きれいな金髪に触ってみたい。天使のように優しい彼が、これでもか!と酷い目に遭いズタズタボロボロになる姿は、ほんと正視に耐えない。フィリップ役の濃い男前ブリュノ・トデスキーニとはキスしまくりですが、ドキ!な濡れ場とかはなし。キックボクシングするジェレミーが可愛かった。ダルデンヌ監督作品とか、ドブネズミな浮浪児っぽいイメージのジェレミーですが、この作品では裕福な商人の息子役なので、品よくコザッパリしてます。
ジャンの弟ジャック役の男優も、わりとイケメンでした。ビバヒルとかプリズンブレイクとかアメリカのドラマに出てきそうな男子だった。すごいマッチョだった。
ジェレミーの新作は、ギャスパー・ウリエル競演の英語作品“The Vintner's Luck”。ウリ坊とのイケメン対決、楽しみですね♪
ナチスドイツの影が忍び寄るパリ。ユダヤ人のサラは家族を殺され、幼なじみであるジャンに助けを求める。優しいジャンをサラは愛していたが、彼にはフィリップという男の恋人がいた...
ユダヤ人だけではなく、同性愛者の受難も目を覆いたくなるような惨さで描かれています。拉致同然に捕まって警察で拷問、強制収容所に送られるジャン。そこではもう死んだほうがマシ、な悪夢が。停まった列車から誤って落ちただけで射殺。強制労働中にマラソンを命じられ、ちょっとコケただけで射殺。あげくは、病気で働けなくなった途端に裸にされて袋を被されて、火炎放射器で生きたまま焼殺!まさに地獄絵図。こんなことがホントにあったなんて、信じたくない。人間が人間にやったことだなんて、信じたくない。ジャンには殺されるよりも残酷な運命が...同性愛は病気!と、ロボトミー手術を施され廃人同様に。非道い!酷すぎる!
戦争が終わっても、経験した地獄の苦しみと悲しみは決して癒えないだろうなあ。ユダヤ人狩り、同性愛者狩りに加担した人々を、戦争だったから仕方ない、と簡単に許すこともできないだろうし。収容所でユダヤ人や同性愛者を、笑いながら虫けらのように虐殺した鬼畜の中には、きっと罪を問われないでヌケヌケと生きた奴らもいたことでしょう。どんな心で余生を送ったのだろう。人間を悪魔にしてしまった時代に、あらためて戦慄を覚えます。
ノーテンキでミーハーなYAOI気分で観るには、いささかヘヴィな作品でした。それに、お目当てのBLは、期待してたほど濃厚じゃなかった。かなり早い段階で、ジャンとフィリップは引き裂かれちゃうし。中盤からは、サラとジャンの弟ジャックがメインになっちゃうし。
同性愛が認知されてる今と違って、あの時代あの街でBLなんて、すごく勇気が要ることだったんだろうなあ。秘めたる愛にしては、結構大胆にベタベタイチャイチャしてたジャン&フィリップでしたが。アングラなゲイパーティとか興味深かった。
ジャン、フィリップ、サラ、ジャックの四角関係が、なかなかディープで激しくて、さすがは恋愛至上主義なフランス人。嫉妬や痴話喧嘩、迫り方が肉食系というか。恋愛面では、サラが可哀相だったなあ。女がゲイを愛したら、やっぱ悲劇ですよ。ジャックも哀れだったなあ。兄を密告してしまったことへの苦悩、サラへの報われない愛が痛ましく切なかった。
↑拷問される裸のジェレミー。悲惨すぎて、萌え不可能...
ジャン役のジェレミー・レニエ、今まで見た中で一番カッコカワイかったかも。きれいな金髪に触ってみたい。天使のように優しい彼が、これでもか!と酷い目に遭いズタズタボロボロになる姿は、ほんと正視に耐えない。フィリップ役の濃い男前ブリュノ・トデスキーニとはキスしまくりですが、ドキ!な濡れ場とかはなし。キックボクシングするジェレミーが可愛かった。ダルデンヌ監督作品とか、ドブネズミな浮浪児っぽいイメージのジェレミーですが、この作品では裕福な商人の息子役なので、品よくコザッパリしてます。
ジャンの弟ジャック役の男優も、わりとイケメンでした。ビバヒルとかプリズンブレイクとかアメリカのドラマに出てきそうな男子だった。すごいマッチョだった。
ジェレミーの新作は、ギャスパー・ウリエル競演の英語作品“The Vintner's Luck”。ウリ坊とのイケメン対決、楽しみですね♪