「ルワンダの涙」
ルワンダにおけるフツ族とツチ族の抗争と虐殺を、白人の目を通して描いた社会派ドラマ。
ルワンダで公立技術学校を運営するクリストファー神父と、理想を抱き教師として赴任してきた青年ジョーは、勃発したフツ族によるツチ族虐殺に直面。二人は学校に避難してきたツチ族の人々を守ろうとするが...
「ホテル・ルワンダ」とかでも描かれていた、恐るべき民族抗争。ツチ族を皆殺しにしようとするフツ族の蛮行は、まるでユダヤ人を消滅させようとしたナチスみたい。人間って、同じことを際限なく繰り返さずにはいられない、愚かで悲しい生き物なんですね...もう救いがなさすぎて、神も仏もなさすぎて、どうしようもない絶望感に襲われます。同時に、ああ日本に生まれてよかった、という身勝手な安心感も。
虐殺の仕方は、ほんと非道い...人間への尊厳なんかカケラもない。まさに、犬を殺してるみたい。いや、犬でもあんな風には殺せません。銃で撃ち殺すならまだしも、ナタで惨殺というのはあまりにも残忍で野蛮。これが現実に起こってることとは信じたくない、目をそらせたい...
血に飢えた狂犬みたいなフツ族の民兵、学校の外で虐殺の機会を待ってる姿なんか、人間を食い殺すゾンビ以上に怖いです。とてもイデオロギーとか政治的信念があるとは思えない。フツ族がみんなあんなだとは思いたくないです。
駐屯してる国連軍が、何のためにいるの?!と腹ただしくなるほど役立たずで、イライラします。平和の監視って、ただ見てるだけ?状況が悪化すると、残されたツチ族が殺されると知りながら撤退しちゃうし。見殺しなんて、ひどい!むごい!何かできるはずなのに何もしちゃだめ、という苦いジレンマを抱く国連軍の指揮官など、無辜の人々を見捨てて逃げたことで苦しんでる兵隊さん、きっと多いんだろうなあ。ナタで殺されるのはイヤだから、撤退する前に私たちを銃殺してください、という国連軍へのツチ族の哀訴が、痛烈すぎて...アメリカ軍とか、石油などの利権が絡んだら速攻で行動に出るんだろうに...利用価値のない貧しい国は、どうでもヨシ子さん扱い...
現地取材する女性記者の『死体を見ても涙が出なくなった。ただのアフリカ人としか思わなくなって』という言葉が、すごく重くて怖かった。そうなんです。あんなに簡単に軽々と虐殺されたら、ほんとに犬猫を殺してるみたいで人間に見えなくなってしまう。そこが、こういう映画の恐ろしい点です。
最後まで愛する人々と運命を共にするクリストファー神父、まさにキリストのような御方。彼の信念と滅私と殉教に涙。ちょっと前に多くの日本人の非難を浴びヒンシュクを買った、自己満足で独善的でハタ迷惑な“自己責任”な人たちとは大違いです。
真摯に懸命に弱い人々のために尽くしながらも、非情すぎる現実に負けるジョーが、けなげで痛ましい。彼を責めることなんて、絶対できません。同時に、あなたは正しかったよ仕方なかったんだよ、とも言ってあげられない。一生、彼は苦しむんだろうなあ。
あと、学校の女生徒マリー。地獄に咲いた一輪の花。磨けば光る玉のような美質を持った彼女みたいな少女が、あんな場所に生まれてしまうなんて、ほんと悲劇です...
クリストファー神父役は、名優のジョン・ハート。最近の彼、イアン・マッケランと区別がつかない
ジョー役は、きゃチョコチョコいろんな映画に出てきて、ここにもいた~!的俳優となってるヒュー・ダンシー。彼がほぼ主演の映画、やっと観ることができました。今回もカッコカワいかったです。イケメンだけど、親しみやすい。きっと実際にもいい人なんだろうな~と思わせる優しさと温かさがあって好き。彼は今後、来る~きっと来る~♪なup-and-coming 俳優だと私は確信してます!皆様も要チェキ☆
この映画、シャロン姐さんの珍作「氷の微笑2」と同じ監督だったんですね。そーいや氷2にもヒュー、出てたよなあ。悲惨な全裸死体姿に、軽く萌えたっけ
↑可愛い!ひゅう~男子、じゃない、ヒュー・ダンシー。とても35歳には見えません。「ジェイン・オースティンの読書会」や「いつか眠りにつく前に」も早く観なきゃ♪
ルワンダにおけるフツ族とツチ族の抗争と虐殺を、白人の目を通して描いた社会派ドラマ。
ルワンダで公立技術学校を運営するクリストファー神父と、理想を抱き教師として赴任してきた青年ジョーは、勃発したフツ族によるツチ族虐殺に直面。二人は学校に避難してきたツチ族の人々を守ろうとするが...
「ホテル・ルワンダ」とかでも描かれていた、恐るべき民族抗争。ツチ族を皆殺しにしようとするフツ族の蛮行は、まるでユダヤ人を消滅させようとしたナチスみたい。人間って、同じことを際限なく繰り返さずにはいられない、愚かで悲しい生き物なんですね...もう救いがなさすぎて、神も仏もなさすぎて、どうしようもない絶望感に襲われます。同時に、ああ日本に生まれてよかった、という身勝手な安心感も。
虐殺の仕方は、ほんと非道い...人間への尊厳なんかカケラもない。まさに、犬を殺してるみたい。いや、犬でもあんな風には殺せません。銃で撃ち殺すならまだしも、ナタで惨殺というのはあまりにも残忍で野蛮。これが現実に起こってることとは信じたくない、目をそらせたい...
血に飢えた狂犬みたいなフツ族の民兵、学校の外で虐殺の機会を待ってる姿なんか、人間を食い殺すゾンビ以上に怖いです。とてもイデオロギーとか政治的信念があるとは思えない。フツ族がみんなあんなだとは思いたくないです。
駐屯してる国連軍が、何のためにいるの?!と腹ただしくなるほど役立たずで、イライラします。平和の監視って、ただ見てるだけ?状況が悪化すると、残されたツチ族が殺されると知りながら撤退しちゃうし。見殺しなんて、ひどい!むごい!何かできるはずなのに何もしちゃだめ、という苦いジレンマを抱く国連軍の指揮官など、無辜の人々を見捨てて逃げたことで苦しんでる兵隊さん、きっと多いんだろうなあ。ナタで殺されるのはイヤだから、撤退する前に私たちを銃殺してください、という国連軍へのツチ族の哀訴が、痛烈すぎて...アメリカ軍とか、石油などの利権が絡んだら速攻で行動に出るんだろうに...利用価値のない貧しい国は、どうでもヨシ子さん扱い...
現地取材する女性記者の『死体を見ても涙が出なくなった。ただのアフリカ人としか思わなくなって』という言葉が、すごく重くて怖かった。そうなんです。あんなに簡単に軽々と虐殺されたら、ほんとに犬猫を殺してるみたいで人間に見えなくなってしまう。そこが、こういう映画の恐ろしい点です。
最後まで愛する人々と運命を共にするクリストファー神父、まさにキリストのような御方。彼の信念と滅私と殉教に涙。ちょっと前に多くの日本人の非難を浴びヒンシュクを買った、自己満足で独善的でハタ迷惑な“自己責任”な人たちとは大違いです。
真摯に懸命に弱い人々のために尽くしながらも、非情すぎる現実に負けるジョーが、けなげで痛ましい。彼を責めることなんて、絶対できません。同時に、あなたは正しかったよ仕方なかったんだよ、とも言ってあげられない。一生、彼は苦しむんだろうなあ。
あと、学校の女生徒マリー。地獄に咲いた一輪の花。磨けば光る玉のような美質を持った彼女みたいな少女が、あんな場所に生まれてしまうなんて、ほんと悲劇です...
クリストファー神父役は、名優のジョン・ハート。最近の彼、イアン・マッケランと区別がつかない
ジョー役は、きゃチョコチョコいろんな映画に出てきて、ここにもいた~!的俳優となってるヒュー・ダンシー。彼がほぼ主演の映画、やっと観ることができました。今回もカッコカワいかったです。イケメンだけど、親しみやすい。きっと実際にもいい人なんだろうな~と思わせる優しさと温かさがあって好き。彼は今後、来る~きっと来る~♪なup-and-coming 俳優だと私は確信してます!皆様も要チェキ☆
この映画、シャロン姐さんの珍作「氷の微笑2」と同じ監督だったんですね。そーいや氷2にもヒュー、出てたよなあ。悲惨な全裸死体姿に、軽く萌えたっけ
↑可愛い!ひゅう~男子、じゃない、ヒュー・ダンシー。とても35歳には見えません。「ジェイン・オースティンの読書会」や「いつか眠りにつく前に」も早く観なきゃ♪