


洋画のコメディは日本では当たらないという定説を破り、サプライズヒットとなった話題作をやっと観ることができました♪
友だちがおらず独りぼっちの少年ジョンは、クリスマスプレゼントであるクマのぬいぐるみをテッドと名づける。ジョンの願いは神様に届き、命を吹き込まれたテッドはジョンと無二の親友となる。月日は流れ35歳のジョンは、見た目は可愛いままだが中身は自堕落で享楽的な不良おやじとなってしまったテッドに引きずられ、恋人ロリーにも愛想をつかされるダメ人間に…
いやあ、評判通り面白かったです。可愛いテディベアが、聞くに耐えない下品な台詞を吐き、見るに耐えない卑猥な動きをする、というアイデアが大勝利した映画です。見た目と中身のギャップって、成功すればすごい魅力になりますよね。
とにかく、テッドの18禁オゲレツさが笑えます。あまりにも下司の極み(by ハマカーン))すぎて、笑えない人には笑えないかも。青少年、乙女淑女の皆さんには顰蹙、不快、ドン引き以外のナニモノでもないでしょう。私はこういう笑いは大好きなので、ほんと楽しかったし勉強に


テッドの下ネタが、いちいちツボにハマって大笑いでした。特に笑えたのは、スーパーのレジで同僚のエロおバカ娘に披露する下ネタパフォーマンス。あれ私、ヨーグルトやペットボトルを使用し、似たようなことして受けたことある(汗)。あと、デリヘル嬢たちとのシーン。う○こ出た~!

言動は下司の極みなテッドですが、見た目はほんとに可愛い!トコトコした動きとか表情とか、ほんとラブリー&キュートです。エプロンやスーツなど、テッドのコスプレも可愛すぎる。それにしても。テッドのあの軽やかで俊敏な動き、どうやって撮影したんだろ。特撮に見えないほど自然だった。



男同士の強すぎる濃すぎる友情、というテーマも興味深く魅力的でした。テッドみたいな悪友に影響され引きずられ依存しきって、恋愛や社会生活に支障をきたしてる男って、いっぱいいるんじゃないでしょうか。恋愛よりも友情を優先してしまうジョンみたいな彼氏に、ウンザリ、イライラ、ムカムカする女性も多いことでしょう。オトナコドモなダメ男と付き合うには、かなりの忍耐と寛容さが必要です。あーいう男を好きになったら、自分の思い通りにしようとアレコレ頑張らず、基本は放置するのが鉄則でしょう。

恋愛中の女にとって、最も脅威な強敵になるのは、彼氏の親友。ちょっとBL漫画のネタにもなりそうなシチュエーションに萌えました。恋愛も大事ですが、恋なら何度もできるかもしれないけど、生涯の親友とはそうそう出会えるものではないので、私なら友情を大切にするかも…
テッドの声を担当したセス・マクファーレンは、この作品の監督でもあります。アメリカらしいパワフルな下品さの中に、キラっと光る知的なものを感じさせる作風が素晴らしい。映画ファンの心をくすぐるネタの数々も粋でした。
ジョン役は、マーくんことマーク・ウォールバーグ。エテ公顔のマーくんとテッドのコンビ、犬猿の仲ならぬ熊猿の仲で微笑ましかったです。どんだけ鍛えてるんだよな、脱がなくても一目瞭然なマッチョボディ(二の腕、太すぎ!)は、ヘタレなダメ男ジョンには何かそぐわなかったけど、アホそうで優しそうなマーくんもテッド同様可愛かったです。ゲスト出演のノラ・ジョーンズのライヴで歌うシーンがあるのですが。ステージで久々に極悪ラッパー、マーキーマークに戻るという自虐ギャグ、やってほしかったな。
ロリー以外は、出てくる連中みんな変人ばかりなのも笑えました。あのテディがフツーに社会に溶け込んでるのがスゴかった。スーパーの店長とか、ナニゲに頭おかしくて好きなキャラ。テッドを狙うサイコ親子も、いい味だしてた。クリミナルマインドのパロディみたいな拉致監禁とか笑えたわ。スーザンボイル呼ばわりされたサイコデブ息子が後にあの人気スターになるとか、アヒルの名前がなぜかジェームズ・フランコとか、意味不明だけど笑えました。
おバカコメディだけど、ちょっとホロっとさせる要素もあり。冒頭のジョン少年とテッドのエピソードが、かなり私の涙腺を刺激しました。

↑今年のオスカー授賞式で、プレゼンターを務めたテッド&マーくんコンビ。マクファーレン監督は司会の大役も担い、八面六臂の活躍でした
