「劇場版 MOZU」
武装集団による高層ビル占拠と、ベナン国大使館襲撃が同時に発生。妻子の死の真相を追う公安警察官の倉木は、戦後の重大事件に関わってきたと言われる“ダルマ”が、テロ組織を背後から操っていることを知り…
一部マニアの間で大人気だったTVシリーズ「MOZU」が、待望(と同時に、大丈夫なの?!どこまで引っ張るの?!と不安&心配)の映画化!初日に喜び勇んで観に行きました♪
いや~期待通りのハチャメチャさでした。コメディじゃないのに、ヘタなコメディより笑えた。三谷コーキ先生の「ギャラクシー街道」より100倍は笑えると思います。作り手が、それを確信犯的に狙ってるのか、それとも本当に大真面目なのか。たぶん後者だと思うのでほんとは笑っちゃいけない。でも、TV版もそうでしたが、ツッコミ上等!みたいな感じは濃厚。あれ変!とか、おいおい~!?なシーンや展開、キャラがMOZUの魅力。なので、ハリウッド的な本格的アクションとか、緻密に練られた上質のスリラーを期待する人は、ナンジャコリャ!なトホホ映画かもしれません。
それおかしいだろ~!?何でそーなるの!?イミフすぎ!が、映画版でもテンコモリです。もはや日本では話が成り立たないので、何でもアリOKな途上国に舞台を移して、MOZUファミリー大暴れ!スケールアップを狙ったカーアクションや大爆破シーンは、邦画にしては大がかりで頑張ってるな~と感嘆しましたが、これがやりたかったんだよおお~!な気合いが暑苦しいほど伝わってきて、必然性があまりない無理やりなハリウッド風味に苦笑しつつ、でもそんな無駄に壮大なところも好きだったりします。大騒動が起こってるのに、現地の俳優やエキストラ以外はどこ吹く風で平然としてるベナム国(架空の国。ロケはフィリピン)の人々が笑えた。
↑コマネチ!今の若い子、分かんないだろうな~
ハリウッド映画に負けないものを!という意気込みや目標の高さは、大いに評価したいです。でも、設定や謎、キャラのほうにも時間と知恵を割いてほしかったかも。MOZU最大の謎であるダルマの正体や、倉木の妻子の死の真相が、ついに解明される!というのがファンを映画へと引っ張るエサだったはずなのに…せっかく食べに行ったエサが、思ってたほど美味しくなかったような期待はずれ感が。もっと深淵な、おぞましい真相が隠されているかと思ってたのにな~。衝撃の薄さにトホホ。いっそ、ダルマは地球侵略を目論んでいた宇宙人だった、とか反則的トンデモさでギャフンと言わせてほしかったです
TV以上のトンデモを期待してたので、内容には正直ガッカリしましたが、MOZU一族の破天荒で支離滅裂な暴れっぷり、狂いっぷりは美味しゅうございました♪
主人公の倉木刑事…相変わらずジャック・バウワーで笑えました~。あの不死身っぷり、一介の刑事にしておくにはもったいない。何しても死なない倉木、実はダルマが造った人造人間だった!みたいな衝撃が欲しかったです。西島秀俊は、カッコいいけど他のドラマや映画でも倉木刑事と同じ?あの一本調子は、ある意味スゴい。007みたいに、ちょっと大人なセクシーシーンもあれば、MOZUも一部マニアだけでなくもっと女性ファンを獲りこめたことでしょうに。
メインキャラなはずの大杉役の香川照之と明星役の真木よう子は、TVドラマの時のように濃ゆいキャラに埋もれて、さらに印象薄い人たちと化してました。大杉が誘拐された娘を救出するシーン、あの爆弾いったいどこで、いつの間に入手したの?!真木よう子の棒読み、いっそう磨きがかかってました。ダルマ役に、ビートたけしが起用されたことが話題になりましたが…バラエティ番組のたけしは好きだけど、俳優としての彼はちょっと…コントみたいで、今にもコマネチ!とか言い出しそうだった。
新キャラとして、松坂桃李が参戦!
ダルマの組織に育てられた殺し屋役のトーリ、初登場シーンからカッコよかった!長身痩躯にタイトな黒が似合う。バレエダンサーっぽい体つきです。ポジション的には、TV版での吉田鋼太郎と同じ?ハイテンションき○がい役で、コータローおぢさんに勝るとも劣らぬ激演でした。見た目も言動も凶暴な狂人なのですが、キモくも怖くもなく、むしろ可愛いかった。新谷ヒロミの崇拝者で、ヒロミちゃん大好き!ヒロミちゃん萌え~な発言のみならず、ヒロミを真似て女装まで!ヒロミで~す♪と大杉の探偵事務所に現れるシーン、大爆笑でしたわ。
MOZU一族の中でも人気の高いキャラ、チャオ東がまた美味しいところをもっていってました。いったい何がしたいの?!何しに来たの?!なところが相変わらず笑えた。キメ台詞?であるチャオ♪も、ちゃんと言ってくれてたのが嬉しい。
映画版でも楽しそうだったチャオ東、倉木のことがすごく好きなんだな~ということが、映画版では決定的になってた感じ。腐女子にあらぬ期待・妄想を抱かせる、チャオ東&倉木の不思議な関係も好きです。血まみれでぐったりしてる倉木を、笑って~♪とスマホで写メ撮るシーンが笑えた。長谷川博己は苦手な俳優ですが、MOZUの彼は独りミュージカルみたいにハッチャケまくってて好き!アヒャヒャヒャァ~♪なトーリVSハセヒロのシーン、まるで岡田あーみんの漫画みたいで笑えた。
そして。MOZUと言えば、双子の新谷ブラザーズ。TV版で和彦&ヒロミを大怪演して、すっかり主役になってしまった池松壮亮も、まさかの再登場
いったい今までどこで何してたの和彦。そして、いったい何しに現れたの?!壮亮くん、明らかに無理やり引っ張り出された感じ。まあ、何でもアリなMOZUワールドなので、気にしない。素直に出演を喜ぶのみ。トーリ壮亮のデスマッチが、どちらのファンにとってもこの映画の白眉です。
壮亮くんは、ほぼこの死闘シーンだけ。お約束である百舌の早贄が、MOZUファンにはニヤリでした。
MOZUはこれにて完了らしいので、ちょっと寂しいです。大ヒットしたら、もしかして続編もありえる?いくらでも作れる終わり方してましたし、ちょっとだけ期待同じキャスト・スタッフで、また違ったドラマか映画、ぜひ制作してほしいものです。
↑壮亮&トーリ、再共演するなら、この二人で高村薫の「冷血」を映画化してほしい!
↑若いのに、何かすごくミステリアスなところも、壮亮くんの魅力です
武装集団による高層ビル占拠と、ベナン国大使館襲撃が同時に発生。妻子の死の真相を追う公安警察官の倉木は、戦後の重大事件に関わってきたと言われる“ダルマ”が、テロ組織を背後から操っていることを知り…
一部マニアの間で大人気だったTVシリーズ「MOZU」が、待望(と同時に、大丈夫なの?!どこまで引っ張るの?!と不安&心配)の映画化!初日に喜び勇んで観に行きました♪
いや~期待通りのハチャメチャさでした。コメディじゃないのに、ヘタなコメディより笑えた。三谷コーキ先生の「ギャラクシー街道」より100倍は笑えると思います。作り手が、それを確信犯的に狙ってるのか、それとも本当に大真面目なのか。たぶん後者だと思うのでほんとは笑っちゃいけない。でも、TV版もそうでしたが、ツッコミ上等!みたいな感じは濃厚。あれ変!とか、おいおい~!?なシーンや展開、キャラがMOZUの魅力。なので、ハリウッド的な本格的アクションとか、緻密に練られた上質のスリラーを期待する人は、ナンジャコリャ!なトホホ映画かもしれません。
それおかしいだろ~!?何でそーなるの!?イミフすぎ!が、映画版でもテンコモリです。もはや日本では話が成り立たないので、何でもアリOKな途上国に舞台を移して、MOZUファミリー大暴れ!スケールアップを狙ったカーアクションや大爆破シーンは、邦画にしては大がかりで頑張ってるな~と感嘆しましたが、これがやりたかったんだよおお~!な気合いが暑苦しいほど伝わってきて、必然性があまりない無理やりなハリウッド風味に苦笑しつつ、でもそんな無駄に壮大なところも好きだったりします。大騒動が起こってるのに、現地の俳優やエキストラ以外はどこ吹く風で平然としてるベナム国(架空の国。ロケはフィリピン)の人々が笑えた。
↑コマネチ!今の若い子、分かんないだろうな~
ハリウッド映画に負けないものを!という意気込みや目標の高さは、大いに評価したいです。でも、設定や謎、キャラのほうにも時間と知恵を割いてほしかったかも。MOZU最大の謎であるダルマの正体や、倉木の妻子の死の真相が、ついに解明される!というのがファンを映画へと引っ張るエサだったはずなのに…せっかく食べに行ったエサが、思ってたほど美味しくなかったような期待はずれ感が。もっと深淵な、おぞましい真相が隠されているかと思ってたのにな~。衝撃の薄さにトホホ。いっそ、ダルマは地球侵略を目論んでいた宇宙人だった、とか反則的トンデモさでギャフンと言わせてほしかったです
TV以上のトンデモを期待してたので、内容には正直ガッカリしましたが、MOZU一族の破天荒で支離滅裂な暴れっぷり、狂いっぷりは美味しゅうございました♪
主人公の倉木刑事…相変わらずジャック・バウワーで笑えました~。あの不死身っぷり、一介の刑事にしておくにはもったいない。何しても死なない倉木、実はダルマが造った人造人間だった!みたいな衝撃が欲しかったです。西島秀俊は、カッコいいけど他のドラマや映画でも倉木刑事と同じ?あの一本調子は、ある意味スゴい。007みたいに、ちょっと大人なセクシーシーンもあれば、MOZUも一部マニアだけでなくもっと女性ファンを獲りこめたことでしょうに。
メインキャラなはずの大杉役の香川照之と明星役の真木よう子は、TVドラマの時のように濃ゆいキャラに埋もれて、さらに印象薄い人たちと化してました。大杉が誘拐された娘を救出するシーン、あの爆弾いったいどこで、いつの間に入手したの?!真木よう子の棒読み、いっそう磨きがかかってました。ダルマ役に、ビートたけしが起用されたことが話題になりましたが…バラエティ番組のたけしは好きだけど、俳優としての彼はちょっと…コントみたいで、今にもコマネチ!とか言い出しそうだった。
新キャラとして、松坂桃李が参戦!
ダルマの組織に育てられた殺し屋役のトーリ、初登場シーンからカッコよかった!長身痩躯にタイトな黒が似合う。バレエダンサーっぽい体つきです。ポジション的には、TV版での吉田鋼太郎と同じ?ハイテンションき○がい役で、コータローおぢさんに勝るとも劣らぬ激演でした。見た目も言動も凶暴な狂人なのですが、キモくも怖くもなく、むしろ可愛いかった。新谷ヒロミの崇拝者で、ヒロミちゃん大好き!ヒロミちゃん萌え~な発言のみならず、ヒロミを真似て女装まで!ヒロミで~す♪と大杉の探偵事務所に現れるシーン、大爆笑でしたわ。
MOZU一族の中でも人気の高いキャラ、チャオ東がまた美味しいところをもっていってました。いったい何がしたいの?!何しに来たの?!なところが相変わらず笑えた。キメ台詞?であるチャオ♪も、ちゃんと言ってくれてたのが嬉しい。
映画版でも楽しそうだったチャオ東、倉木のことがすごく好きなんだな~ということが、映画版では決定的になってた感じ。腐女子にあらぬ期待・妄想を抱かせる、チャオ東&倉木の不思議な関係も好きです。血まみれでぐったりしてる倉木を、笑って~♪とスマホで写メ撮るシーンが笑えた。長谷川博己は苦手な俳優ですが、MOZUの彼は独りミュージカルみたいにハッチャケまくってて好き!アヒャヒャヒャァ~♪なトーリVSハセヒロのシーン、まるで岡田あーみんの漫画みたいで笑えた。
そして。MOZUと言えば、双子の新谷ブラザーズ。TV版で和彦&ヒロミを大怪演して、すっかり主役になってしまった池松壮亮も、まさかの再登場
いったい今までどこで何してたの和彦。そして、いったい何しに現れたの?!壮亮くん、明らかに無理やり引っ張り出された感じ。まあ、何でもアリなMOZUワールドなので、気にしない。素直に出演を喜ぶのみ。トーリ壮亮のデスマッチが、どちらのファンにとってもこの映画の白眉です。
壮亮くんは、ほぼこの死闘シーンだけ。お約束である百舌の早贄が、MOZUファンにはニヤリでした。
MOZUはこれにて完了らしいので、ちょっと寂しいです。大ヒットしたら、もしかして続編もありえる?いくらでも作れる終わり方してましたし、ちょっとだけ期待同じキャスト・スタッフで、また違ったドラマか映画、ぜひ制作してほしいものです。
↑壮亮&トーリ、再共演するなら、この二人で高村薫の「冷血」を映画化してほしい!
↑若いのに、何かすごくミステリアスなところも、壮亮くんの魅力です