MOZU公開記念②
「この世で俺/僕だけ」
さえない会社員の伊藤は、ある夜はずみでヤクザの車を盗んでしまう。偶然それを目撃し、追跡して伊藤を捕える不良高校生の甲賀。車の中には、ヤクザが誘拐した市長選立候補者の娘である赤ん坊がいて…
MOZUといえば、新谷ヒロミちゃん。ヒロミちゃんといえばの池松壮亮主演作です。いや~壮亮くん、やっぱ最高ですね~彼の何もかもが、どストライク。私の理想そのものな男子なんですよ。それは、いい男いい役者に成長して注目され人気も出てきた最近になってのことではなく、彼が子役だった頃から。ゆえに彼は私にとって、ずっと特別な存在なのです。ショタコンでも何でもない私、少年よりもどちらかといえば熟年おじさまが好きな私なのに、壮亮くんにだけは無関心ではいられず、ずっと熱視線で彼の成長を見守ってました。中学生の頃から壮亮くん、男なんですよ。しかも、ただの可愛いカッコいい男ではなく、シブくて翳りと色気のある男。そんな中学生、いますか?!さらに、演技は天才的。彼を初めて知ったのは大河ドラマ「義経」なのですが、源頼朝の少年時代を演じてた壮亮くんを見て受けた衝撃は、いまだに忘れられません。当時14歳ぐらいだった壮亮くん、見た目は小学生みたいな幼さだったけど、主演のアイドルやベテラン俳優たちを圧倒する凛々しく堂々としたたたずまい、そして明朗で端正な演技!え!この子、ほんとに子ども?!と、魅了されると同時に怖くなった。以来、池松壮亮の名は私の心に深く刻みこまれたのでした。学業を優先していた壮亮くんも、大学卒業で演技に本腰を入れ始め、地味ながらもジワジワと知る人ぞ知る存在となり、今や若手最高峰と評価される売れっ子役者に成長。
この映画では、屈折した不良高校生を演じてる壮亮くん。どよよ~んと暗くて重い若者役が、すっかり専売特許みたいになってる彼ですが…確かに、そんな役がいちばん似合うんですよね~。年齢にはそぐわないあの落ち着き、重々しさ、悲哀は、同年代の若い俳優にはない個性かつ魅力なので、きれいで可愛いだけのイケメン俳優には演じられない陰影のある複雑な若者役は、どうしても壮亮くんに回ってきてしまうのでしょう。またそーいう役やらせたら、上手いんだよ壮亮くんは。どよよ~んな目つきといい雰囲気といい、ほんとにちょっと病んでるのかなと心配になってしまうほどのリアルさ。
父親への反感や満たされない思いのせいで、鬱屈と虚無感で心くすませている甲賀を、ニヒルにクールに演じてる壮亮くん。基本的には寡黙で冷静だけど、激したらヤバい子になるプッツンぶりが、怖い!けど、可愛くもあって。ヤンキー役といっても、彼の子分たちのように見た目からしてわかりやすい不良ではなく、風貌は学生服をちょっと着崩してる程度で、髪もフツーに黒い。ちょっと昭和のにおいがする硬派なバンカラさ。ほっそりした壮亮くん、タイトな学生服の黒がよく似合ってカッコよかった。ヤンキー言葉での罵詈雑言や威嚇も、迫力はあるけど野卑さや下品さが全然ない。何だか不良というより武士みたいな風情。
煙草をけだるげに吸う様子が、すごくアンニュイで退廃的。その若さで壮亮くん、もう酸いも甘いも噛みわけた熟年男みたいじゃないですか!大人っぽすぎるわ。雰囲気は熟年男ですが、顔は幼い!猿みたいな童顔が、これまた萌えツボつくんですよね~。このアンヴィヴァレントさも、彼の魅力です。
粗暴で荒っぽい壮亮くんですが、赤ちゃんには超優しいところが可愛かった!赤ちゃんのオムツかえたり、ミルクあげたりダッコしてあやしたりしてる時の戸惑い顔や笑顔を見てると、壮亮くんいいパパになりそうだな~とほっこりしちゃいました。逃亡や闘いの時と違い、赤ちゃんの世話に関しては甲賀が素直に伊藤の言いなりになるところが笑えた。
赤ちゃんのため、正義のために満身創痍で戦う壮亮くんの、男気あふれるヒーローぶりときたら!格闘シーンで見せる身のこなしの敏捷さ、シャープさは、彼の運動神経、身体能力の高さを証明しています。特に背負い投げ!伊藤も敵も、エイヤーと投げ飛ばしまくる壮亮くんが圧巻。スポーツマンの壮亮くんは、野球や水泳、乗馬だけでなく、柔道も得意みたいですね。何でもできちゃうんですね。
伊藤役のマキタスポーツって…何者?俳優じゃないんですよね?そのへんにフツーにいるおじさんみたいでした。演技もほぼ素人みたいでしたが、俺は演技派だ!な暑苦しい鬱陶しさはなかったので、安心して壮亮くんだけ見てられたW主演のはずが、ほとんど壮亮の映画になってましたし。腐的には、さえないサラリーマンならフツーのおっさんではなく、ヘタレなイケメンにしてほしかったかも。岡田将生とかよさげ。じわじわ仲良くなっていくドSな壮亮とドMな岡マ…うう~ん、絵になりますね♪
敵のヤクザとか政治家が、何かみんな軽くてオバカなキャラだったせいか、せっかくの闘いも命がけな悲壮感がなかった。ヤングジャンプとかモーニングの漫画みたいな内容、大学生の自主制作っぽい演出・編集は、質の高い映画を見慣れてる映画ファンからすると、かなり稚拙で雑に感じられるかも。
ラジオでマキタスポーツに、芸能界で最も巨大なイチモツの持ち主であると絶賛された壮亮くん。最近、ちょっと自己陶酔っぽい演技や役が多いのが気がかり。おかしなTVドラマにはもう出なくていいけど、私が苦手な“演技派きどり”とか“映画俳優な俺”な人にはならないでほしいな~…作品を選びつつも、いろんな役に挑戦してほしいです。凛々しい武士とかキボンヌ(死語)!
いくつかある新作映画の中では、小池真理子原作の「無伴奏」が楽しみです。映画化される吉田修一の「怒り」にも出てほしかったんだけどな~。妻夫木聡の恋人役!を、ぜひ演じてほしかった…
「この世で俺/僕だけ」
さえない会社員の伊藤は、ある夜はずみでヤクザの車を盗んでしまう。偶然それを目撃し、追跡して伊藤を捕える不良高校生の甲賀。車の中には、ヤクザが誘拐した市長選立候補者の娘である赤ん坊がいて…
MOZUといえば、新谷ヒロミちゃん。ヒロミちゃんといえばの池松壮亮主演作です。いや~壮亮くん、やっぱ最高ですね~彼の何もかもが、どストライク。私の理想そのものな男子なんですよ。それは、いい男いい役者に成長して注目され人気も出てきた最近になってのことではなく、彼が子役だった頃から。ゆえに彼は私にとって、ずっと特別な存在なのです。ショタコンでも何でもない私、少年よりもどちらかといえば熟年おじさまが好きな私なのに、壮亮くんにだけは無関心ではいられず、ずっと熱視線で彼の成長を見守ってました。中学生の頃から壮亮くん、男なんですよ。しかも、ただの可愛いカッコいい男ではなく、シブくて翳りと色気のある男。そんな中学生、いますか?!さらに、演技は天才的。彼を初めて知ったのは大河ドラマ「義経」なのですが、源頼朝の少年時代を演じてた壮亮くんを見て受けた衝撃は、いまだに忘れられません。当時14歳ぐらいだった壮亮くん、見た目は小学生みたいな幼さだったけど、主演のアイドルやベテラン俳優たちを圧倒する凛々しく堂々としたたたずまい、そして明朗で端正な演技!え!この子、ほんとに子ども?!と、魅了されると同時に怖くなった。以来、池松壮亮の名は私の心に深く刻みこまれたのでした。学業を優先していた壮亮くんも、大学卒業で演技に本腰を入れ始め、地味ながらもジワジワと知る人ぞ知る存在となり、今や若手最高峰と評価される売れっ子役者に成長。
この映画では、屈折した不良高校生を演じてる壮亮くん。どよよ~んと暗くて重い若者役が、すっかり専売特許みたいになってる彼ですが…確かに、そんな役がいちばん似合うんですよね~。年齢にはそぐわないあの落ち着き、重々しさ、悲哀は、同年代の若い俳優にはない個性かつ魅力なので、きれいで可愛いだけのイケメン俳優には演じられない陰影のある複雑な若者役は、どうしても壮亮くんに回ってきてしまうのでしょう。またそーいう役やらせたら、上手いんだよ壮亮くんは。どよよ~んな目つきといい雰囲気といい、ほんとにちょっと病んでるのかなと心配になってしまうほどのリアルさ。
父親への反感や満たされない思いのせいで、鬱屈と虚無感で心くすませている甲賀を、ニヒルにクールに演じてる壮亮くん。基本的には寡黙で冷静だけど、激したらヤバい子になるプッツンぶりが、怖い!けど、可愛くもあって。ヤンキー役といっても、彼の子分たちのように見た目からしてわかりやすい不良ではなく、風貌は学生服をちょっと着崩してる程度で、髪もフツーに黒い。ちょっと昭和のにおいがする硬派なバンカラさ。ほっそりした壮亮くん、タイトな学生服の黒がよく似合ってカッコよかった。ヤンキー言葉での罵詈雑言や威嚇も、迫力はあるけど野卑さや下品さが全然ない。何だか不良というより武士みたいな風情。
煙草をけだるげに吸う様子が、すごくアンニュイで退廃的。その若さで壮亮くん、もう酸いも甘いも噛みわけた熟年男みたいじゃないですか!大人っぽすぎるわ。雰囲気は熟年男ですが、顔は幼い!猿みたいな童顔が、これまた萌えツボつくんですよね~。このアンヴィヴァレントさも、彼の魅力です。
粗暴で荒っぽい壮亮くんですが、赤ちゃんには超優しいところが可愛かった!赤ちゃんのオムツかえたり、ミルクあげたりダッコしてあやしたりしてる時の戸惑い顔や笑顔を見てると、壮亮くんいいパパになりそうだな~とほっこりしちゃいました。逃亡や闘いの時と違い、赤ちゃんの世話に関しては甲賀が素直に伊藤の言いなりになるところが笑えた。
赤ちゃんのため、正義のために満身創痍で戦う壮亮くんの、男気あふれるヒーローぶりときたら!格闘シーンで見せる身のこなしの敏捷さ、シャープさは、彼の運動神経、身体能力の高さを証明しています。特に背負い投げ!伊藤も敵も、エイヤーと投げ飛ばしまくる壮亮くんが圧巻。スポーツマンの壮亮くんは、野球や水泳、乗馬だけでなく、柔道も得意みたいですね。何でもできちゃうんですね。
伊藤役のマキタスポーツって…何者?俳優じゃないんですよね?そのへんにフツーにいるおじさんみたいでした。演技もほぼ素人みたいでしたが、俺は演技派だ!な暑苦しい鬱陶しさはなかったので、安心して壮亮くんだけ見てられたW主演のはずが、ほとんど壮亮の映画になってましたし。腐的には、さえないサラリーマンならフツーのおっさんではなく、ヘタレなイケメンにしてほしかったかも。岡田将生とかよさげ。じわじわ仲良くなっていくドSな壮亮とドMな岡マ…うう~ん、絵になりますね♪
敵のヤクザとか政治家が、何かみんな軽くてオバカなキャラだったせいか、せっかくの闘いも命がけな悲壮感がなかった。ヤングジャンプとかモーニングの漫画みたいな内容、大学生の自主制作っぽい演出・編集は、質の高い映画を見慣れてる映画ファンからすると、かなり稚拙で雑に感じられるかも。
ラジオでマキタスポーツに、芸能界で最も巨大なイチモツの持ち主であると絶賛された壮亮くん。最近、ちょっと自己陶酔っぽい演技や役が多いのが気がかり。おかしなTVドラマにはもう出なくていいけど、私が苦手な“演技派きどり”とか“映画俳優な俺”な人にはならないでほしいな~…作品を選びつつも、いろんな役に挑戦してほしいです。凛々しい武士とかキボンヌ(死語)!
いくつかある新作映画の中では、小池真理子原作の「無伴奏」が楽しみです。映画化される吉田修一の「怒り」にも出てほしかったんだけどな~。妻夫木聡の恋人役!を、ぜひ演じてほしかった…