朝、目覚めたら大雨…テンションがダダ下がりです
サロンで朝食を食べてたら、他の宿泊客も姿を現しました。アメリカ人の熟年夫妻が、フレンドリーに声をかけてくれました。その日私がアラン諸島に行くと知ると、彼らも翌日行く、お天気が心配、と短いながらも気持ちのいい会話ができました。
9時にフェリー乗り場へと向かう2階建てバスに乗り込みます。2階のほうがいいかな、と思って移動。ぼけ~っと雨にけぶる外をを見てたら、1階からイケメン(ゴシップガールに出てたチェイス・クロフォードにチョイ似)が上がってきて、私に近づいてくるではないか!じぇじぇじぇ!とビビる私に、カサ忘れてたよ!と笑顔のイケメン。ありがとうございます~!親切!異人さんに優しくしてもらうなんて滅多にないので、ちょっと感激しました。ちなみにイケメンは、彼女(奥さん?)が一緒でした。
9時半にバスは出発。バスはほぼ満員。アラン諸島、やっぱ外国人観光客に人気あるんだな~。雨の中、バスは10時15分ごろロッサヴィール港に到着。チケットを船員に見せて、フェリーに乗船。たくさんの乗客で、船内はにぎやか。10時40分にフェリー発進。風雨のせいで波は荒々しく、フェリーも揺れる揺れる。船酔いする人には、ちょっとキツいかも。私は船にも車にも酒にも恋にも酔わない体質なので、ぜんぜん平気でした♪船酔いはしなかったけど、荒涼とした黒々とした海を見てたら、何だか寒々しい気持ちになりました。
12時前に、アラン諸島最大の島、イニシュモア島に到着。その頃には、雨も上がっていました。島内観光のバスもあるみたいでしたが、私もほとんどの観光客同様、フェリー乗り場のそばにある自転車レンタル店で自転車を借り、アラン諸島最大の見どころであるドン・エンガスに向かうことに。自転車のレンタル代は€10、デポジットとして€10預けます(自転車返却時に返してもらえる)。
いざ、島内サイクリング!チャリンコなんて乗るの、久しぶりじゃ~。いつの間にか空は気持ちよく晴れて、絶好のサイクリング日和に。のどかな田舎道を、のんびりと鼻歌まじりに自転車をこぐ私。島から眺める海は、広く大きくキラキラ輝いていて、道中では牛さんや馬さんが人懐っこく観光客を歓迎、道端には日本では見たことない野の花が咲いていて、墓地さえも爽やかな日中では情緒ありげ。ルルル、ラララ、と上機嫌でチャリンコ走らせてた私ですが…10分ぐらいしたら、もうしんどくなって後ろからくる他の観光客に、どんどん追い抜かれていくのであった。
ほぼ平坦な一本道なので、坂道でゼエゼエとかココハドコ?!な迷子にはならないのですが、やっぱ自転車に普段乗り慣れてない、体力のない年寄りには、サイクリングはキツイわ~。鼻歌はいつしか、たいぎい~!まだ着かんのん~!原チャリ貸せえや~!という溜息&罵倒に
トータル30分ほど走って、やっとドン・エンガスの入口に。駐輪場に自転車を置き、案内センター内に入ります。受付では、人のよさそうなおばちゃんたちが笑顔で出迎えてくれました。入場料を払っていると、え!?さっきまでの快晴が嘘のように、外は大雨!天気が不安定で気まぐれすぎるわ~。とても外を出歩く状態ではないので、しばらく案内センター内で待機。10分ほどすると、小雨になったので出発。ドン・エンガスへと続く道はかなり険しく(岩とか急な勾配とか)しっかりした靴が絶対マスト。はるか遠くに見える岩の砦に向かい、ひたすら歩く。長く原始的な岩の階段をのぼり、岩のアーチをくぐると、おおお~。絶海の海が目の前に!モハーの断崖同様、ドン・エンガスの断崖も大迫力で圧倒されます。強く荒々しい風、波涛は、やはり人間を拒んでいるかのような冷厳さが。モハーもそうでしたが、ここも自殺の名所にならないのが不思議なほど、投身を妨げるものなど何もありません。
黒々とした眼下の海、そして見上げた空は暗雲がたちこめ…こ、怖い!今にも魔物が哄笑しながら現れそうな雰囲気。逃げようとする私を追うように、激しい雨と風が襲いかかってきました。震えながら岩陰に隠れます。古代要塞のドン・エンガスは、いまだに解明されていないことが多い謎の遺跡なんだとか。岩陰で隠れるように雨宿りしていたら、目の前には不思議な儀式を始めようとする古代人が、いけにえにするため私を探している…夢かうつつか定かではない光景を、一瞬見たような気がしました。
雨と泥道に難儀しながら、案内センターへと引き返します。センターを出ると、カフェやお土産屋さんがあります。アラン諸島といえば、アランセーターが有名。温かそうで色合いや優しいセーターや帽子、マフラーが、購買欲をそそります。あ!可愛い!と思わず声が出てしまったセーター発見!これはなかなか日本では買えない類だぞ。でも、高い!でも、買わなきゃ後悔しそう。いや、きっとする。ええい、ままよ!と、私には珍しく衝動買い。あと、M子やジミー、ダミアン、ピーターの靴下などもお買い上げ。アイルランド滞在中、最大の出費でした。
再び自転車こいで、港へと引き返します。途中、カフェに寄って休憩。ティ・ジョー・ワッティーズというお店。アイリッシュコーヒ(€5)ーとステーキバーガー(€10.9)を注文。
初体験のアイリッシュコーヒー、独特の味でしたが美味しかったです。バーガーはデカくてジューシーで、so delicious!バーガーについてたポテトも、ゴールウェイで悲しい目に遭った有名店より美味しかった。カフェを出ると、絵葉書を島の小さな郵便局から日本へと出しました。ちゃんと着くかな~。
17時にフェリーに乗り、ロッサヴィール港へ。そして港からゴールウェイへと無事戻りました。疲れたけど、今夜こそパブデビューしようと決めてたので、勇気を出してまた夜のキー・ストリート、ショプ・ストリートヘ繰り出します。相変わらずスゴい人!いっぱいあるパブの中で、キングス・ヘッドという店を選んで、おそるおそる入りました。
元は、1649年にチャールズ1世を処刑した処刑人に、報酬として与えられた建物なんだそうです。中は博物館っぽいと聞いてたのですが、人・人・人!で見て回ることなどできません。私やっぱ、ダメじゃ~。人が多すぎる場所が苦手。でもせっかくなので、カウンターでサイダー(リンゴ酒)のハーフパイント(€2.95)を注文し、店の隅のほうでチビチビ恐々と飲みました。もちろん、誰も私に声などかけてきませんでした。飲み終えると、逃げるように店を出ました。ほんと、損な性格してますよね私♪宿に戻り、シャワーを浴びて爆睡。
to be continued…
サロンで朝食を食べてたら、他の宿泊客も姿を現しました。アメリカ人の熟年夫妻が、フレンドリーに声をかけてくれました。その日私がアラン諸島に行くと知ると、彼らも翌日行く、お天気が心配、と短いながらも気持ちのいい会話ができました。
9時にフェリー乗り場へと向かう2階建てバスに乗り込みます。2階のほうがいいかな、と思って移動。ぼけ~っと雨にけぶる外をを見てたら、1階からイケメン(ゴシップガールに出てたチェイス・クロフォードにチョイ似)が上がってきて、私に近づいてくるではないか!じぇじぇじぇ!とビビる私に、カサ忘れてたよ!と笑顔のイケメン。ありがとうございます~!親切!異人さんに優しくしてもらうなんて滅多にないので、ちょっと感激しました。ちなみにイケメンは、彼女(奥さん?)が一緒でした。
9時半にバスは出発。バスはほぼ満員。アラン諸島、やっぱ外国人観光客に人気あるんだな~。雨の中、バスは10時15分ごろロッサヴィール港に到着。チケットを船員に見せて、フェリーに乗船。たくさんの乗客で、船内はにぎやか。10時40分にフェリー発進。風雨のせいで波は荒々しく、フェリーも揺れる揺れる。船酔いする人には、ちょっとキツいかも。私は船にも車にも酒にも恋にも酔わない体質なので、ぜんぜん平気でした♪船酔いはしなかったけど、荒涼とした黒々とした海を見てたら、何だか寒々しい気持ちになりました。
12時前に、アラン諸島最大の島、イニシュモア島に到着。その頃には、雨も上がっていました。島内観光のバスもあるみたいでしたが、私もほとんどの観光客同様、フェリー乗り場のそばにある自転車レンタル店で自転車を借り、アラン諸島最大の見どころであるドン・エンガスに向かうことに。自転車のレンタル代は€10、デポジットとして€10預けます(自転車返却時に返してもらえる)。
いざ、島内サイクリング!チャリンコなんて乗るの、久しぶりじゃ~。いつの間にか空は気持ちよく晴れて、絶好のサイクリング日和に。のどかな田舎道を、のんびりと鼻歌まじりに自転車をこぐ私。島から眺める海は、広く大きくキラキラ輝いていて、道中では牛さんや馬さんが人懐っこく観光客を歓迎、道端には日本では見たことない野の花が咲いていて、墓地さえも爽やかな日中では情緒ありげ。ルルル、ラララ、と上機嫌でチャリンコ走らせてた私ですが…10分ぐらいしたら、もうしんどくなって後ろからくる他の観光客に、どんどん追い抜かれていくのであった。
ほぼ平坦な一本道なので、坂道でゼエゼエとかココハドコ?!な迷子にはならないのですが、やっぱ自転車に普段乗り慣れてない、体力のない年寄りには、サイクリングはキツイわ~。鼻歌はいつしか、たいぎい~!まだ着かんのん~!原チャリ貸せえや~!という溜息&罵倒に
トータル30分ほど走って、やっとドン・エンガスの入口に。駐輪場に自転車を置き、案内センター内に入ります。受付では、人のよさそうなおばちゃんたちが笑顔で出迎えてくれました。入場料を払っていると、え!?さっきまでの快晴が嘘のように、外は大雨!天気が不安定で気まぐれすぎるわ~。とても外を出歩く状態ではないので、しばらく案内センター内で待機。10分ほどすると、小雨になったので出発。ドン・エンガスへと続く道はかなり険しく(岩とか急な勾配とか)しっかりした靴が絶対マスト。はるか遠くに見える岩の砦に向かい、ひたすら歩く。長く原始的な岩の階段をのぼり、岩のアーチをくぐると、おおお~。絶海の海が目の前に!モハーの断崖同様、ドン・エンガスの断崖も大迫力で圧倒されます。強く荒々しい風、波涛は、やはり人間を拒んでいるかのような冷厳さが。モハーもそうでしたが、ここも自殺の名所にならないのが不思議なほど、投身を妨げるものなど何もありません。
黒々とした眼下の海、そして見上げた空は暗雲がたちこめ…こ、怖い!今にも魔物が哄笑しながら現れそうな雰囲気。逃げようとする私を追うように、激しい雨と風が襲いかかってきました。震えながら岩陰に隠れます。古代要塞のドン・エンガスは、いまだに解明されていないことが多い謎の遺跡なんだとか。岩陰で隠れるように雨宿りしていたら、目の前には不思議な儀式を始めようとする古代人が、いけにえにするため私を探している…夢かうつつか定かではない光景を、一瞬見たような気がしました。
雨と泥道に難儀しながら、案内センターへと引き返します。センターを出ると、カフェやお土産屋さんがあります。アラン諸島といえば、アランセーターが有名。温かそうで色合いや優しいセーターや帽子、マフラーが、購買欲をそそります。あ!可愛い!と思わず声が出てしまったセーター発見!これはなかなか日本では買えない類だぞ。でも、高い!でも、買わなきゃ後悔しそう。いや、きっとする。ええい、ままよ!と、私には珍しく衝動買い。あと、M子やジミー、ダミアン、ピーターの靴下などもお買い上げ。アイルランド滞在中、最大の出費でした。
再び自転車こいで、港へと引き返します。途中、カフェに寄って休憩。ティ・ジョー・ワッティーズというお店。アイリッシュコーヒ(€5)ーとステーキバーガー(€10.9)を注文。
初体験のアイリッシュコーヒー、独特の味でしたが美味しかったです。バーガーはデカくてジューシーで、so delicious!バーガーについてたポテトも、ゴールウェイで悲しい目に遭った有名店より美味しかった。カフェを出ると、絵葉書を島の小さな郵便局から日本へと出しました。ちゃんと着くかな~。
17時にフェリーに乗り、ロッサヴィール港へ。そして港からゴールウェイへと無事戻りました。疲れたけど、今夜こそパブデビューしようと決めてたので、勇気を出してまた夜のキー・ストリート、ショプ・ストリートヘ繰り出します。相変わらずスゴい人!いっぱいあるパブの中で、キングス・ヘッドという店を選んで、おそるおそる入りました。
元は、1649年にチャールズ1世を処刑した処刑人に、報酬として与えられた建物なんだそうです。中は博物館っぽいと聞いてたのですが、人・人・人!で見て回ることなどできません。私やっぱ、ダメじゃ~。人が多すぎる場所が苦手。でもせっかくなので、カウンターでサイダー(リンゴ酒)のハーフパイント(€2.95)を注文し、店の隅のほうでチビチビ恐々と飲みました。もちろん、誰も私に声などかけてきませんでした。飲み終えると、逃げるように店を出ました。ほんと、損な性格してますよね私♪宿に戻り、シャワーを浴びて爆睡。
to be continued…