まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

青木ヶ原で逢いたい…

2017-12-06 | 北米映画 08~14
 「JUKAI 樹海」
 日本で教師をしていた妹のジェスが、青木ヶ原で行方不明になったという知らせを受けたサラは、アメリカから日本へと向かう。記者のエイデンに同行し、サラは樹海へと入るが…
 最近は、昔みたいに手当たりしだい何でも観る!な貪欲さが失われ、老化による気力体力集中力の著しい衰退もあって、よほどの話題作か大好きなスターが出てる作品しか観なくなってしまっていて、とても映画ファンとは名乗れないテイタラクです。反面、かなり厳選して観ているためか、トホホな駄作にはあまり遭遇しなくなってはいます。なので、たま~にババ引くと、いい映画よりもそっちのほうが印象に残ってしまいます。この作品も、そんなババ映画でした。

 これぞB級!な映画でした。いい映画を作ろうとして失敗なのではなく、最初からB級映画を作ろうとしてたとしか思えないような。すごい雑でテキトーな内容でビツクリ。オチのなさすぎるラストにも失笑。ただ単に、青木ヶ原で撮影したかっただけ?その青木ヶ原にしてって、あまり効果的に使われてなかったし。ほんとにここ、青木ヶ原?イギリスかアイルランドの森林公園じゃないの?と疑えましたし。ここでハイキング、森林浴したら気持ちいいだろうな~という自然の美しさよりも、入ったら二度と出られない、黄泉の入口である樹海の神秘や不気味さを、カメラにとらえてほしかったです。
 ホラーとしてはかなりの出来損ないですが、こんなこと日本人はしない!日本にはない!な、ヘンテコな日本描写はかなり笑えました。いまだに欧米人にとって日本は、おかしな国なんですね~。サラが寿司屋に入ると、注文もしてないのに生きたエビの寿司が出てきたり。食べたいわ!と思った。青木ヶ原の案内所の地下室には、樹海で発見された自殺死体が安置されてたり。サラたちの樹海に入る服装が軽装すぎ!ハイキングでももっとちゃんと着ますよ。立ち入り禁止にも堂々と入っていくサラたち、いま観光各地で問題化してる典型的な迷惑外人!
 サラ役のナタリー・ドーマンは、The Tudorsのアン・ブーリンですね。The Tudorsの時はピチピチしてましたが、この映画ではすっかりおばさんになってました。やっぱちょっとビョークに似てますよね~。サラを助ける記者役は、俳優としてよりもレディ・ガガの彼氏として知られてるテイラー・キニー。ガガが惚れただけあって、男前ですね。ちょっとジェラルド・バトラー+コリン・ファレル、みたいなご面相。少し濃ゆ目のヒゲ顔といい、マッチョな体といい、ゲイにも受そうなルックス。
 この映画を観たのは、大好きな小澤征悦に会いたかったからさ(^^♪

 樹海の日本人ガイド役のオザユキ。外国人と一緒でも見劣りしない長身と、流暢な英語がカッコよかったです。さすが世界的指揮者を父にもち、海外生活も長かっただけある生粋のお坊ちゃまです。英語を喋ってる時のほうが、何かいつもより演技が上手に見えたのは気のせいでしょうか樹海を案内するだけで、特筆するような役でも演技でもなかったのが惜しい。何か怪しい?なガイドにしてほしかった。この映画でハリウッドデビューと言っても失笑されるだけなので、次はちゃんとしたハリウッド映画で、謙さんみたいにオスカーにノミネートされるほどの名演を、オザユキに期待したいものです
 
 ↑来年の大河ドラマ、西郷隆盛役はオザユキにやってほしかったな~。篤姫でのオザユキの西郷どん、めっちゃカッコカワイかったもんね~🍏
コメント (3)
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