まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

時間の国のバトル

2020-09-25 | 北米映画 15~21
 「TENET テネット」
 キエフでのテロ制圧部隊に加わったCIAの男は、敵に捕まり自決薬を飲む。だがそれは彼を試すために仕組まれた作戦だった。時間を逆行させる謎の装置を使って世界を壊滅させようとしている武器商人セイターを阻止するための任務を、男は課せられるが…
 今や映画ファンの間で最も新作が待たれるクリストファー・ノーラン監督の新作。コロナ禍の中、無事に公開されて誠に重畳!ですが、ううう…感想は、ワケワカメ!その一言に尽きます本当に意味不明な映画でした。この映画を理解できた人、熱く考察できる人を心の底から尊敬します。わしのような低能人間はお断り、みたいな敷居の高い内容でした。

 中盤までは、フツーに面白いスパイアクションなんですよ。インドでの潜入作戦とか、ロンドンでの重要人物との接触の仕方とか、ミッションインポッシブルや007と遜色なしなスリリングさ、スタイリッシュさでした。私が特に好きなのは、冒頭のテロシーンです。怒涛の展開で、まるで大きなうねりに飲み込まれて運ばれていくような感覚。あれ、なかなか味わえないですよ。空港でのジェット機突入シーンにも驚愕。CGじゃなくて、実際にやってる!すごいスケールと金遣い!ハリウッド映画ってほんとスゴいですよね~。公開が延期になった邦画「太陽は動かない」のチケット購入してるのですが、スパイ活動とかアクションとか演技とか、テネットみたいな映画を観た後ではショボすぎて痛ましく感じるだろうな~。

 でもでも。クオリティの高いスパイ映画が、だんだんと?????!!??な方向へと疾走、いや、暴走するんですよ。時間の逆行を使った戦いが始まると、多くの観客はただもう戸惑い置いてけぼりをくらうことになります。後半になると、もうどこで何が起こっているのか、何を言ってるのかチンプンカンプン。時間にこだわった複雑なシチュエーションや構成はノーラン監督の特色ですが、今回は今まででいちばん難解だったように思いました。
 タイムスリップとかタイムリープとか興味ないので、素直にオーソドックスにSFじゃない正統派スパイ映画を作ってほしかった、と私なんかは思ってしまいましたが、ノーラン監督のファンにとっては複雑さ、難解さが魅力なんでしょう。でもそんな意識高い系ファンだけでなく、私のような者でも理解できないと知っててもノーラン作品を観てしまうのは、やはり凡百な監督の作品では体験できない驚異の映像や演出を楽しめるから。この映画も、視聴覚的には衝撃的なまでに斬新。一部の人たちだけが崇めるカルト監督で終わらない非凡なエンタメ性こそ、彼を世界で最も支持される人気監督たらしめてます。

 名無しの主人公役は、「ブラック・クランズマン」での好演も記憶に新しいジョン・デヴィッド・ワシントン。言わずとしれた名優デンゼル・ワシントンの息子。パパよりゴツくてパワフルな風貌。鋭すぎる眼光といい本当に強そうで、格闘シーンとか迫力があります。日本のイケメン俳優とか、本格アクションだの肉体改造だの言わないほうがいいですよ。ジョン・デヴィッドとかの前に出たら、ナヨっちいオカマかかよわい女子にしか見えないだろうし。ブリティッシュ仕立ての高級スーツ姿のジョン・デヴィッドもカッコよかったです。
 相棒のニール役は、いまだにその魅力がわからないロバート・パティンソン。若い頃から全然イケメンに見えないし、目つきや口元が何か卑しい感じがして苦手。山田孝之にちょっと似てるからというのも苦手な要因。ほっそりスマートにしてギトギトした脂を抜いた山田、みたいな。ニール役、私が好きな英国俳優だったらな~。ノーラン監督の「ダンケルク」に出てたジャック・ロウデンとかビリー・ハウルとかにしてほしかった。パティンソンのファンの皆さん、すんません💦
 悪役はケネス・ブラナ、イギリス貴族役でチョコっと友情出演のマイケル・ケイン、ノーラン監督の過去作でもおなじみの英国名優たちが再出演。ヒロイン役のエリザベス・デビッキが、で、でかい!ほっそい巨体に極小顔が不自然というか異様なスタイルで、スレンダーマン役にぴったりだと思いました。後半、時間逆行ワールドでの戦闘で登場する軍人役の俳優がイケメン、どっかで見たことあると思ったら、アーロン・テイラー・ジョンソンだった!出てると知らなかったのでビツクリ。
 世界各国に飛び回ってのロケもスケール感を強くしてます。ロンドンやニューデリー、オスロも印象的でしたが、イタリアのアマルフィ海岸の風景が壮観で素晴らしかったです。F50フォイリングカタマランのレースシーンも圧巻でした。

 
コメント (4)
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