まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

飛天舞⑥~⑮ 心に剣を宿せ!

2008-10-12 | 韓国のドラマ
 「飛天舞」第6話から15話まで観ただよ...

☆M男たち
 高慢ちきな女主人ヨジンに忠犬呼ばわりされても、愛ゆえに忍の字で従う若大将サジュンくん。ジナ一途なソルリに冷たくされても、愛ゆえに結婚を迫るジュングァン。キーキーヒステリーでワガママで冷ややかで意地悪な女たちに、ぐっと我慢しまくってる二人の男は、もはや女にイヂメられるのが好きな性癖としか思えません。
☆いい男はヘンな飲み物に口をつけてはなりません
 睡眠薬入りとは知らず、ヨジンに勧められた杯をゴクっと干してしまうジナ。あ~あ、どこまでお人よしなの。眠りこけちゃったジナ、さっそくヨジンに唇を奪われちゃいました。わしなら唇だけじゃすまんけど♪
☆ジナVSジュングァン
 昨日の友も、今日の敵。バトる二人ですが、金持ちの放蕩息子なジュングァンまで、ジナみたいに飛んだり跳ねたりできるのはなぜ?!
☆うっ・・・!
 どうやらジナの子を身ごもったらしいソルリ...って、子作りシーンなんかあったっけ?!いつHしたの~!?どうでもいいけどソルリ、うっうっしすぎ!
☆恋の流刑地!
 深手を負い、流人が過酷労働させられてる島に流れ着くジナ。あれで生きてるなんて、すごい生命力。
 実はジナの父の元家臣である流刑村の村長、勝気で賢い可愛い少年系アシン、アシンの相棒で力自慢なアホ男チョンリョン。ジナを匿う3人の男が、ちょっとYAOI風味な相関。ジナ←村長さん←アシン←チョンリョン、矢印の方向に片想い♪みたいな感じです。
 
☆プリズンブレイク!
 ジナを頭に、囚人たちが蜂起!クーデターで悪看守どもをブっ殺しまくり。人数は多いけど、ジナひとりでも片付けられそうな弱っちい奴らですが。
 で、ジナ以上に人がよく女に弱いサジュンの協力で、獄門島を無事脱出の運びに♪
 そして12年後、だって!早っ
 ジュングァンは、なかなか渋くて貫禄のあるおぢさまになってます。今までの若者役が違和感あったので、やっと年相応の姿になれたって感じかな。
 いっぽう、息子と剣術の稽古してるソルリは、ぜんぜん変わってません。
☆チャハラン参上!
 謎の刺客チャハランとして、暗殺稼業のジナ。真っ黒なコスチュームがカッコいいけど、すごく動きにくそう。笛を吹きながら現れるなんて、何だか昔なつかしのヤットデタマンみたい。
 
    ↑チーム・チャハランの面々
☆ソルリの息子
 成長したジナとの間の男の子。坂上忍+東方神起のチャンミン、みたいな顔?
 ジナの軍勢が押し寄せ、ジュングァンが留守中のナムグン家を襲撃!ソルリの幼い娘は射殺され(可哀想!)ジュングァン父は自害し晒し首...
 息子には必死なのに、殺された娘のことはあまり気にしてないソルリ、ちょっと鬼母かも...
☆女が嫌いなの!?
 まったく自分に靡かぬジナに、まさかホモ?!疑惑を一瞬だけ抱くヨジンが笑えた。
★総括
 ボ~っとしてて純朴だった世間知らず青年が、辛酸をなめた翳りのある男へ変貌。ジンモ、巧く演じ分けてるなあと感心。クールで暗いジナも素敵ですが、あのボ~っとしたシャイな感じも捨てがたいので、もうそんな顔も見られないかと思うと、ちょっと惜しい。
 それにしても。ソルリといいヨジンといい。彼女たちに、あそこまで男たちが命がけで執着するのが、理解不可能。彼女たちのどこに、そんな魅力があるのかなあ。
     
     ↑お見合い相手の写真が、こんなんだったらなあ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悲しみの麦畑

2008-10-10 | イギリス、アイルランド映画
 「麦の穂をゆらす風」
 2006年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した、名匠ケン・ローチ監督作品。
 20世紀初頭のアイルランド。医学を志していた青年デミアンは、イギリスの圧制に抵抗する義勇軍に加わり、激しい戦いに身を投じる。やがてイギリスと和平条約が締結されるが、その支持派と反対派が対立。仲間同士で争う内戦となってしまう...
 ああ~ほんと悲しい、やるせない話です。あまりにも悲惨で、観ていて欝になりました。ヘヴィすぎる。平和狎れしてる精神には、かなりキツい映画です。こういう映画を観るたびに、つくづく思います。現代の日本に生まれて、ホントよかったと...
 アイルランド人を虐げるイギリス軍人が、ほんと悪魔!ひどい!ほとんどナチスドイツです。鬼のような形相と怒号が、狂気的で怖い。あんな冷酷非道なことが、ほんとにまかり通ってたんですね。年端もゆかない少年たちでさえ、無残に拷問・処刑されたりして、暗澹とした気分にならずにはいられません。必死に戦って悪魔を追い払っても、今度は同胞同士で血みどろの争い...引き裂かれるデミアンと兄の絆が、悲痛すぎて...ああ~エンドレスな悪い夢みたい。
 若い命を散らす青年たちも哀れですが、それを見送らねばならない家族、特に母親が悲劇的です。お国のためとはいえ、愛する息子を目の前で理不尽に殺されたり、死地に向かわせねばならない母親の胸の内、察するに余りあります。私が母親なら、卑怯者!と呼ばれても、息子と一緒に外国に逃げる!自分ひとりならまだしも、大事な者を死なせてもOK!じゃない私は、愛国心のない非国民でしょうか...
 戦争の元凶である、愛国心と宗教。前者はともかく、後者は無神論の私にとって、何だか空恐ろしい。安らぎや救いを得られるのではなく、苦しみや痛みに耐えることが信仰なのかなあ、と。デミアンをはじめ、仲間たちも女子供も、みんな誇り高く根性がすわってて、どんなに悲惨なことになっても見苦しく取り乱さないところに、私も含めて日本人ってくだらないことに大騒ぎしすぎ、と恥ずかしくなります。
 
 アイルランドの風景が、これまた美しく牧歌的なので、終わりなき流血が余計に悲惨に映ります。
 デミアン役は、キリアン・マーフィ。珍しく好青年風なキリアン、激闘の中でも静かな優しさと悲しさをたたえた演技が胸に沁みます。今まで珍奇な役でインパクトをくれてたキリアンなので、フツーっぽい風貌が少し新鮮です。
 ケン・ローチ監督の演出は、いかにも作ったようなドラマティックさやお涙ちょうだいなシーン&台詞など極力排除していて、それが返って強く深い衝撃と感銘を生んでいます。
 アイルランド、いつか行ってみたい国のひとつです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェリーと愛ランド

2008-10-09 | 北米映画 08~14
 「幸せの1ページ」
 人気冒険小説家のアレクサンドラは、部屋から一歩も出られない潔癖症&対人恐怖症。そんな彼女に、はるか南の島で暮らす少女ニムからSOSメールが届く。海洋学者の父が海に出たまま行方不明となり、独りぼっちになったニムを救うため、アレクサンドラは外へ出る決意を...
 家族みんなで観られる、子供向けの楽しい映画でした。大人な私としては、ロマンスとかサスペンスなテイストがあるアドベンチャー映画のほうが好きだけど。
 南の島のフローネが好きだった私なので、現代社会に毒されてないニムの暮らしに憧れます。最高に健康的でエコな生活ですが、あのままずっと島にいるのも、ニムにとってはどうなんだろう?とも思った。教育とか社会常識などは、もう有毒物の一部だからそんなに必要ないとは思うけど、いろんな人と出会うことがないのは、ちょっと寂しいかも。島に上陸しようとする他者を排除し、社会からの自由な隔絶を死守しようとするニムは、ある意味引きこもり人間?
 もうひとりのヒロイン、アレクサンドラは典型的な引きこもり人間。あんな性癖で、よく冒険小説なんか書けるよなあと感心。すごい妄想力なんでしょう。あんなんじゃ、いくらベストセラー小説家になっても、人生楽しくないよなあ。金の使い道もないし。
 島の動物たちの活躍が、奇想天外で愉快です。トド、トカゲ、ペリカン(?)が、まるでバビル2世に仕える下部のように、ニムを助けるのが笑えます。でも、トカゲたちを飛ばして観光客を追っ払うのは、ちょっと動物虐待に近かったかも...
 アレクサンドラ役を、ジョディ・フォスターが楽しそうに好演。最強の女、というイメージなジョディなので、かなりイメチェンな役かと思いきや、やっぱメチャクチャ強そうなんですよねえ。対人恐怖症じゃなくても、あんな無謀な旅は無理だし。ジョディのちょっとオーバーでアブないアホな演技は、すごく新鮮でした。
 ニム役は、「リトル・ミス・サンシャイン」でオスカー候補になった天才子役、アビゲイル・プレスリン。ちょっと成長してて、可愛くなってます。天才子役の大先輩ジョディを見習って、大物女優になってほしいものです。ダコ太よりは将来性、あるのでは?
 
 ニムの父&アレクサンドラの小説のヒーローの二役、ジェラルド・バトラーが、めちゃんこカッチョE~
 ほんと逞しくてワイルドなジェリー。今の映画界では希少貴重な男らしさです。でも、ナルシーな俺様マッチョ野郎ではなく、素朴で優しそうでユーモアがあるところが、ジェリーの魅力。屈強なジェリーですが、さすがにハリウッドの大女優ジョディ兄貴の前では、貫禄負けというか格の違いというか、ちょっと可愛く見えたのもご愛嬌。そのせいか、アレクサンドラとニムのパパのロマンスを予感させるラスト、すげー違和感!カメラが回ってない時は『ジェリー、撮影が終わったらロスの美味い店に連れてってやるよ』『押忍!楽しみにしてます!ジョディ兄貴!』と、野郎同士の会話してそうな二人だもんね。
 
 ジョディ兄貴、そして「P.S.アイラヴユー」ではヒラ雄さん。男より男らしい女傑の相手役は、軟弱なイケメン若造では務まらない!
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦慄!ブリババのイケメン玉ころがし

2008-10-08 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたNHKのスタジオ舞台ドラマ「ママさんバレーでつかまえて」を観ました...
 スーパーマーケットが後援するママさんバレー部のキャプテン鈴子は、社長が部を廃部にしようとしていると思い込み、テコ入れで恩師であるおばあちゃんコーチを招く。だが、そこにひょっこり現れたのは、イケメン青年。彼は鈴子の年下の夫だった。
 ううううう~ん。はっきり言って、バカみたいな内容でした。くだらない。内容は小学校の学芸会です。ドタバタコメディなんだけど、スタジオの観客みたいに笑えない。吉本新喜劇とかドリフのコントのほうが、はるかに舞台としては良質かも。
 話のくだらなさは、まあ我慢できた。耐え難かったのは、鈴子役の黒木瞳の超絶ぶりっこ演技!彼女、確かに若々しい美人だけど...何なんでしょう、あのキャピキャピっぷりは。不気味~!仕草も喋り方も、私カワイイでショ?ね、カワイイでしょおぉぉ~♪全開で、だんだんキモさを通り越して恐ろしくなった中高年女性の可愛らしさって、年齢を重ねた深み重みの中に、さりげなくあるのが素敵だと思うけど。たぶん黒木さんの中では、宝塚の娘役時代の意識が精神的不老の原因となってるんだろうなあ。ある意味、彼女独特のキワモノに近い芸風になってますよねえ。
 ブリブリパワーで大はしゃぎな黒木さんに、ドン引きしつつ最後まで観ることができたのは、もちろん向井理のおかげさ♪
 
 おさむっち、きゃわいい~バンビーノのまさしが、料理人やめてオバハンのツバメになって大学に通わせてもらってる、みたいなキャラ?あんな男の子がコーチだったら、バレーボールより彼のボールが気になってセクハラしちゃいそうです。おばさんたちが萌え萌え状態になって、彼にベタベタするのも当然。まるで野獣の檻に入ってしまった子羊おさむっちの、ボク食われちゃう?な困惑しまくり&ビビリまくり顔や動きが可愛いすぎ!そして、あらためて思い知らされたけど、おさむっちの顔って小さい~!背が高い~!黒木さんとイチャイチャするシーンは、ちょっとオカマっぽくて萎えたが。
 おさむっちは、黒木瞳の一回り年下の夫の役...ひと回り~?!ふた回りに近いだろ?!ていうか、とても夫婦には見えません。どう見ても親子だ!可愛い母子だな~ちょっと仲が良すぎてキモい母子だな~と、途中から夫婦として見るのをやめてしまいました。 
 舞台は初挑戦だったというおさむっち。このヘタクソ!と、黒木さんに怒られたりしなかったか心配。でも、ヘンに舞台なれした俳優じゃなくて良かったのかも。これってほとんど黒木瞳SHOWだし、彼女の過剰はりきりブリッコ演技だけで、お腹いっぱい!おさむっちには本格的な舞台に、いつかトライしてほしいものです。
 片桐はいりが笑えました。男みたいな彼女が、おさむっちの前では乙女になるところが珍妙でした。
 タイトルのママさんバレー。黒木瞳も他のメンバーも、ママさんじゃないじゃん?!
 
 おさむっち、怒涛の連ドラ連投出演!働かされてますねえ。しかも、くだらないオコチャマドラマの脇役ばかり...事務所さん、もうちょっと良い仕事とってきてあげて!
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢ぢゃ夢でござる~☆

2008-10-02 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャル時代劇「柳生一族の陰謀」を、まったり観ました...
 二代将軍秀忠が毒殺され、その後継をめぐって嫡男家光派と次男忠長派が対立。柳生但馬守宗矩は息子の十兵衛に、家光擁立のため策動するよう命じるが...
 サニー千葉主演のドラマや、深作欣二監督の映画でも有名な柳生一族ですが、21世紀のリメイク版は...
 かなり、ていうか、めちゃくちゃ笑えました。ほとんどギャグです!
 話も展開も時代考証もキャラも、かなりハチャメチャで粗雑。脚本と演出が、びっくりするほど破綻してます。日本の時代劇に、ワイアーアクションはやめてほしいなあ。本格的な殺陣で魅せてほしかった。ヘンなショボいCGも、何だかなあ。
 余計なキャラや設定が多いのも興ざめ。出雲の阿国と十兵衛の恋愛なんて、要らない!いや、あってもいいけど、韓ドラみたいな純愛じゃあ、返って十兵衛をつまんない男にして逆効果。
 そもそも主人公であるはずの十兵衛が、何だか影が薄かった。見せ場が少ない!せっかく見た目はカッコよかったのに。もったいない!十兵衛の敵キャラが何だかショボいのも、いかがなものか。
     
 とまあ、時代劇ファンを嘆かせるほど、作品の質じたいは低いのですが...お笑いドラマとしては、近年まれな衝撃作だったかも。作り手の意図とは違った方向で、大成功してると言っていいドラマかもしれません。二人の俳優が、笑撃の功労者となっています。
 まず、柳生但馬守宗矩役の松方弘樹。
 実質の主役かも?十兵衛より出番が多かったような。さすが松方さん、時代劇とはこうぞ!な演技は、若手の学芸会を観慣れてる目に、何だか安心感を与えてくれます。が、貫禄はあってもソツのない演技は、ラストになって大爆発!あの狂乱シーン、何度観ても笑える~!「篤姫」での中村梅雀の『畏れ入り奉りまする~!』リフレインも笑えたけど、松方さんの壊れたレコード針みたいな『夢で夢で夢で夢夢夢夢で夢でござる~!』は、さらにブっとんでて爆笑!あの演出と編集は、ちゃんと松方さんの許可をとってるのか心配です。しかしホント、笑わせてもらいました!でもあれって、笑えるかフザケンナ!のどっちかだろうなあ
 そして、徳川家光役の高橋和也。
 初登場シーンから、イっちゃってます!女中を殴る蹴る&家臣を手討、のシーンは、ラストフレンズのそーすけなんか敵じゃない狂気のDV男っぷり!中盤、改心して真人間になっちゃってつまんないなあ、と思ったら。油断してました!ラスト、炸裂する異常性格!ヌハハハハハヒャヒャヒャアァア~!あの笑い方&表情ときたら!生首な末路といい、こっちまで大笑いでした♪それにしても彼、元ジャニーズとは思えないほど良い役者になりましたよね。
 松方弘樹と高橋和也の怪演は、まさに永久保存版!悲しい時、欝な時に観ると、元気が出そうです♪
 主演の上川隆也は、40過ぎには見えないほど風貌も雰囲気も若々しいし、端正な演技も素敵なんですが、真面目すぎる優等生キャラと見せ場の少なさで、ファンにはちょっとガッカリかも。もっと野獣なキャラで大暴れ、にしてほしかったなあ。
     
 忠長役の石垣佑磨が、カッコかわいかった!貴公子役にしては、ちょっと逞しすぎるというか、ガッチリしすぎ?着物姿でも分かるマッチョなユーマくんです。可哀想な役で涙
 怪演、というより怪存在だったのが、公家役の佐野史郎&火野正平。志村けんのバカ殿かよ!な白塗りがキモ笑!
 内山理名と佐藤藍子が、ちょっと???なキャスティングでしたが、おおむね地味だけど味のある役者がそろってたのも良かったです。
 生首ゴロンとか片腕ボトリとか、女・子供含め村人大虐殺など、今時TVでは珍しい猟奇(だけどショボい)シーンも強烈なインパクト。
 蛇足ですが...映画版の柳生一族も観たくなって、さっそくレンタル店に行くと、あらら!貸し出し中!同じこと考える人、やっぱいました
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よろめきの避暑地

2008-10-01 | 日本映画
 「軽井沢夫人」
 軽井沢に住む美しいブルジョワ夫人が、野心を秘めた青年と禁断の愛欲に溺れて...
 日活ロマンポルノの中では、かなり知名度のある作品なのでは?大映の元お姫様女優・高田美和が、大胆に脱いで濡れた作品として、公開当時話題になったとか。
 ストーリー的には、かなり???ですが、軽井沢の風景やブルジョアライフの描写など、意外なほど美しく丹念で見ごたえありました。暗い冬の屋敷の窓を開けると鮮やかな夏の軽井沢に、なオープニングも見事だった。ヒロインの衣装も優雅だったし、パーティのごちそうが滅茶苦茶美味そう!給仕をしくじって、青年がひっくり返して床に落としちゃった豚の丸焼きとか。私が食うから捨てるな!みたいな。ポルノなのに、すごく上品なムード。

 高田美和が、すんげーエロかったです。アンなことコンなこと、目いっぱいヤってます。ピチピチ引き締まった健康的な若い娘でもなく、かといって見るに耐えない萎びた弛んだ婆あでもない、まさに爛熟女の真っ白で柔らかそうな全裸も、なかなか美しかった。何より彼女、すごく上品なんですよね。ちょっと時代劇っぽい台詞まわしが気になりますが、ほんとに姫様育ちな上流階級マダムみたい。お高くとまってるのではなく、おっとり優しそうなのも返ってエロいというか。こんなに上品で優美な奥様が、こんな淫らなことを!なギャップが、なかなか出色です。
 青年役は、五代高之。80年代のアイドル風で、ちょっとイモいけど可愛いです。長身でムッチリした日に焼けた全裸も、なかなかエロいです。美和おばさまに負けず、すっぽんぽんで腰をガンガン&ネットリ動かしてます。あーいう演技って、ほんと大変だろうなあ。ホントにヤってるように見えるもん。そう見せる演技や技術って、スゴいと思う。

 話の下敷きは、スタンダールの「赤と黒」なのかな?青年のキャラは、ほとんどジュリアン・ソレルだし。ラスト近くの暴走ぶりと、首が?!な最期は、何だかアホすぎて笑えます。
 小さい男の子が、ヒロインの息子を好演してるのですが。あの子が自分の演技をチェックできたのは、やっぱ成人になってからなのかな。
 これ、ぜひ今の俳優でリメイクしてほしいな。軽井沢夫人役は、鈴木京香とか良さげ。相手役は、そうですねえ、向井理がいいかも♪流麗なモーツアルトのコンチェルトに誘われて、フラフラと京香が部屋のドアを開けると、ブリーフ一丁姿の理っちが彼女を待っていた...うう~ん、いいですねえ。理っちも、これぐらいやらなきゃ役者として成長できませんよ!ぜひ♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする