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剃刀の刃

2006-03-26 15:54:07 | ノンジャンル
 ダリル・F・ザナック製作、エドモンド・グールディング監督、タイロン・パワー、ジーン・ティアニー主演の「剃刀の刃」('46年)を見ました。山田宏一氏によるジーン・ティアニーへのオマージュの文章の中に出てくる映画で、私もそれでこの映画を見ることにしたのですが、全体としては生ぬるいメロドラマで特にみるべきものもなく、タイロン・パワーがインドに行って、すぐに悟りを開いて帰ってくるところなど、ばかばかしくて笑ってしまいました。
 しかし、ジーン・ティアニーの出演場面は確かに光っていて、特に胸元が大きく開いた黒いドレスを着て現われるシーンは素晴らしかったです。
 私の中のジーン・ティアニーというと、「幽霊と未亡人」の気の強い未亡人役と、ジョン・フォードの「タバコ・ロード」のニンフォマニアックな娘、それからフリッツ・ラング監督の「地獄への逆襲」の正義感にあふれた新聞記者というイメージなのですが、今回の「剃刀の刃」の彼女は「ローラ殺人事件」の彼女よりも、よりエレガントな魅力を発散していたように思いました。