深作欣二監督・共同脚本の'67年作品『解散式』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
関東三和会が解散し、傘下の組織も解散します。2年後、組のためにライバルの組長を刺殺して8年間刑務所に入っていた沢木(鶴田浩二)が出所しますが、元組の仲間で建設会社の社長になっている島村(渡辺文雄)を訪ねていくと、島村に間違われて何者かに撃たれ、沢木を迎えに来ていた西村は死にます。島村は石油コンビナートの建設の利権争いで桜田(小松方正)と争っていて、桜田側からの刺客の仕業なのでした。島村はバックに政治家の板垣(金子信雄)を、桜田は関東三和会の元組長・川島(内田朝雄)を味方につけていまます。沢木の出所を待っていた政は沢木の恋人だった三枝(渡辺美佐子)の養鶏場を教え、沢木は三枝に会いに行きますが、三枝は沢木の息子に父は死んだと言っていて、沢木を受け入れようとしません。島村はシャブ漬けになっている政の妹を人質にして政に川島を殺すよう仕向け、政は桜田の部下に殺されます。板垣はこの件で寝返り、島村を裏切って桜田側につきますが、三枝の後見人である医師の大町から小工場用地を強奪して大町を桜田が殺したネタを握った島村は、そのネタで板垣を脅して再び味方に引き入れ、桜田と直に交渉することにします。沢木は石油コンビナートの話を諦めるように島村に迫りますが断られ、島村は大町が守った愚連隊に刺殺されます。沢木は交渉の場に集まっていた桜田や川島らを皆殺しにしますが、自分も返り討ちに会うのでした。
上記から分かるように錯綜した権力抗争が語られ、話についていくのが大変でした。沢木から片腕を切り捨てられて、その敵討ちを狙う丹波哲郎などのエピソードもありますが、それらも含めて60年代の任侠映画全盛時代の「祭りの後」の空しさに支配された雰囲気の映画だったように思います。しかし、画面的には日活アクションを思わせる軽快さで、70年代の『仁義なき戦い』シリーズとの意外な接点が見えたような気がしました。任侠映画が好きな方にはオススメかも。
関東三和会が解散し、傘下の組織も解散します。2年後、組のためにライバルの組長を刺殺して8年間刑務所に入っていた沢木(鶴田浩二)が出所しますが、元組の仲間で建設会社の社長になっている島村(渡辺文雄)を訪ねていくと、島村に間違われて何者かに撃たれ、沢木を迎えに来ていた西村は死にます。島村は石油コンビナートの建設の利権争いで桜田(小松方正)と争っていて、桜田側からの刺客の仕業なのでした。島村はバックに政治家の板垣(金子信雄)を、桜田は関東三和会の元組長・川島(内田朝雄)を味方につけていまます。沢木の出所を待っていた政は沢木の恋人だった三枝(渡辺美佐子)の養鶏場を教え、沢木は三枝に会いに行きますが、三枝は沢木の息子に父は死んだと言っていて、沢木を受け入れようとしません。島村はシャブ漬けになっている政の妹を人質にして政に川島を殺すよう仕向け、政は桜田の部下に殺されます。板垣はこの件で寝返り、島村を裏切って桜田側につきますが、三枝の後見人である医師の大町から小工場用地を強奪して大町を桜田が殺したネタを握った島村は、そのネタで板垣を脅して再び味方に引き入れ、桜田と直に交渉することにします。沢木は石油コンビナートの話を諦めるように島村に迫りますが断られ、島村は大町が守った愚連隊に刺殺されます。沢木は交渉の場に集まっていた桜田や川島らを皆殺しにしますが、自分も返り討ちに会うのでした。
上記から分かるように錯綜した権力抗争が語られ、話についていくのが大変でした。沢木から片腕を切り捨てられて、その敵討ちを狙う丹波哲郎などのエピソードもありますが、それらも含めて60年代の任侠映画全盛時代の「祭りの後」の空しさに支配された雰囲気の映画だったように思います。しかし、画面的には日活アクションを思わせる軽快さで、70年代の『仁義なき戦い』シリーズとの意外な接点が見えたような気がしました。任侠映画が好きな方にはオススメかも。