gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

内田樹・春日武彦『健全な肉体に狂気は宿る』

2010-10-15 18:13:00 | ノンジャンル
 昨日のプロ野球パリーグ優勝決定戦の第1戦は、なんと杉内に成瀬が投げ勝ってロッテ先勝! しかも成瀬は完投で1失点という素晴らしいピッチングでした。今日の第2戦、ソフトバンクの和田も久々の実戦での投球に付け込むスキがあるかも。注目です!

 さて、内田樹さんと精神科医の春日武彦さんの'05年に刊行された対談集『健全な肉体に狂気は宿る 生きづらさの正体』を読みました。
 身体性や言葉の重要さ以外にも、これまで内田さんが著作の中で述べてきたことがここでも繰り返し述べられていました。面白いと思ったのは、ほとんどの人が自分が「身長」でも「年収」でも平均値からいくら逸脱しても平気なのに、「寿命」だけはみんなと同じであると信じているという指摘、人格障害の女性などに多く見られる例として、その母親が娘を愚痴の聞き役として親子関係を築いているケースがあるという事実、人は必ず死ぬのだから、今の状態がずっと続くということはなく、待つという態度も重要であるという主張、人は死にかけると精神病が治ってしまうという事実などなどでした。
 一気に一日で読めてしまうほどの読みやすさでした。精神病に興味のない方々にもオススメです。