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剃刀の刃

2006-03-26 15:54:07 | ノンジャンル
 ダリル・F・ザナック製作、エドモンド・グールディング監督、タイロン・パワー、ジーン・ティアニー主演の「剃刀の刃」('46年)を見ました。山田宏一氏によるジーン・ティアニーへのオマージュの文章の中に出てくる映画で、私もそれでこの映画を見ることにしたのですが、全体としては生ぬるいメロドラマで特にみるべきものもなく、タイロン・パワーがインドに行って、すぐに悟りを開いて帰ってくるところなど、ばかばかしくて笑ってしまいました。
 しかし、ジーン・ティアニーの出演場面は確かに光っていて、特に胸元が大きく開いた黒いドレスを着て現われるシーンは素晴らしかったです。
 私の中のジーン・ティアニーというと、「幽霊と未亡人」の気の強い未亡人役と、ジョン・フォードの「タバコ・ロード」のニンフォマニアックな娘、それからフリッツ・ラング監督の「地獄への逆襲」の正義感にあふれた新聞記者というイメージなのですが、今回の「剃刀の刃」の彼女は「ローラ殺人事件」の彼女よりも、よりエレガントな魅力を発散していたように思いました。

真鶴の原生林?

2006-03-25 15:34:10 | ノンジャンル
 今日は午前中、「真鶴半島自然観察会・早春の原生林を歩く」という催しに参加してきました。今回も案の定、参加者は中高年ばかり。若い人は数えるほどしかいません(それも親と一緒)。かわいい女の子との出会いは今回も裏切られました。(T_T))
 しかも今回はスタッフが全員男。主な説明は60代と覚しき方で、ところどころで立ち止まって植物の説明をされるのですが、植物に興味のない私はただ聞いてるだけ状態。しかし、私の周りの中高年の方々は、私の知らない植物の名前をその方が言うたびにしきりにうなずいていて、「何でみんな、そんなに植物に詳しいの?」とちょっと驚きました。
 と、ある場所に来ると、説明のおじさんが「この林は人間の手が入って出来たものですが、その証拠をこの後見せましょう」とおっしゃいました。おい、おい、今日は早春の「原生林」を歩くんじゃなかったのかい?「原生林」という言葉に惹かれて、わざわざ高速飛ばして真鶴まで来たっていうのに、それはないんじゃないの?
 結局、原生林の「げ」の字も見れず、中高年の植物の知識に圧倒された半日でした。

白夜行・最終回

2006-03-24 16:40:47 | ノンジャンル
 TBSのドラマ「白夜行」が昨日最終回でした。孤独な少年と少女が自分の親を殺したことを共通の秘密にして強い絆で結ばれ、その秘密を守るために犯罪の上に犯罪を重ねて行く、というドラマでした。見ている途中からハッピーエンドはないな、という予感はしていたのですが、青年(少年の成長した姿)が自殺し、微笑みながら死んで行く彼を彼女が遠くから悲しみに満ちた笑顔で見送る、という救いようのないエンディングには、そこまでやらなくても、とつい思ってしまいました。
 最近読んだ同じ原作者の「容疑者Xの献身」というのも、救いようのないエンディングで、東野圭吾さんの小説の特徴なのかも、と思いました。
今は西加奈子さんの「きいろいゾウ」を読んでいて、「容疑者Xの献身」から受けたショックを癒しています。

アビエイター

2006-03-23 16:07:00 | ノンジャンル
 昨年「ミリオン・ダラー・ベイビー」とアカデミー賞を争った、マーティン・スコセッシ監督の「アビエイター」をWOWOWで見ました。ハワード・ヒューズの伝記映画なのですが、レオナルド・ディカプリオがどうしてもハワード・ヒューズに見えないし、キャサリン・ヘップバーン役の女優も全然彼女に見えない。それに感情移入できる人物が一人もいない、というのが致命的でした。ただ、キャサリン・ヘップバーンがスペンサー・トレイシーと出会う前に、ハワード・ヒューズと恋愛関係にあったことは、この映画を見るまでは知りませんでした。その点は勉強になったかな、と思います。

くうねるところすむところ

2006-03-22 16:38:07 | ノンジャンル
 平安寿子さんの「くうねるところすむところ」を読みました。ひょんなことから鳶の親方と知り合い、一目惚れし、それまでの就職情報誌の副編集長という地位を捨て、建設業界に飛び込んで行く30歳のOLと、離婚によって父が創業し夫が社長をしていた中小工務店の社長をすることになった45歳の主婦(通称「姫」)の二人がかわりばんこに一人称の語りで、工務店での仕事ぶりを描いて行く、という話です。会社には姫を助ける家老(ベテラン管理職)と女帝(ベテラン事務員)がいて、それにいろんな人物がからみ、最後には「家を作る」こと、すなわちロマンである、という大団円(?)を迎えます。
 話としてはとても面白いのですが、ちょっと辟易するのが、この二人の女性の性格がきついこと。声に出さずに心の中でいうことばが激しいんですね。それだけビジネスの世界で生きる女性というのはストレスかかえていると思うのですが、その言葉がグサグサ突き刺さって来て、読んでてつらかったです。
 仕事でストレスをかかえている女性には、オススメかも?