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エネルギー問題

2007-07-21 18:10:04 | ノンジャンル
 今回の新潟地震で柏崎原発の弱さが問題になっていますが、フランスでは電力の原発への依存度は88%なのだそうです。日本よりも危機管理が行き届いているのだとは思いますが、高い数字ですよね。ちょっと驚きました。
 地震国の原発というのは、やはり危険のような気がしますし、何と言っても放射性廃棄物の捨て場所がないというのが泣きどころですね。ということで、最近注目されているのが、植物燃料。とうもろこしやさとうきびから燃料を作るというのですが、これも食用に回されるとうもろこし、さとうきびが減り、価格の高騰を招いていると聞きます。このニュースをテレビで聞くと大体コメンテーターは本末転倒だとか何とか言いますが、そもそも食糧から燃料を作るというのと、食糧の価格の高騰というのは同じ土俵で論じるべき問題ではないと思います。地球温暖化防止と、さとうきびの価格の高騰、どっちが人類にとって大事な問題ですか? 一目両全でしょう。価格が高騰するならば、それに代わる食糧の開発をするとか、新たに砂漠を耕地化してさとうきびを作るとか、考えるべき問題で、身近な食糧の値上がりに過剰反応しているテレビのコメンテーターにゴア氏の本を読ませたいと思うのは、私だけではないでしょう。
 現在の形のエネルギー供給体制は限界を迎えつつあるのは、間違いないところだと思います。新しい試みで負の材料が出たからといって切って捨てるのではなく、そこからまた新しいアイディアを出して行くべきなんじゃないでしょうか? ちなみに先日の世論調査で、参院選での争点に環境問題を上げていた市民・候補者ともどもは、ほとんどいませんでした。嘆かわしい限りです。

ジェフリー・ディーヴァー『静寂の叫び(下)』

2007-07-20 19:29:11 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 州の人質救出部隊(HRU)が到着し、ポターとの約束を破って勝手に突入作戦の準備を始めます。その様子をこれまた不法に現場に侵入したテレビレポーターが生放送してしまいます。テレビを見ていたハンディは窓の下に潜む警官を引きづり込み射殺してしまいます。州のHRUは退却し、人質の犠牲は出さなくて済みます。ハンディは人質の1人の目をナイフで突こうとしますが、その寸前にヘリが到着します。ヘリへ人質と移動する最中に犯人を逮捕しようと計画しているところへ、以前ハンディを降伏させたことのあるフォスターという女警察官が派遣されて来ます。彼女はハンディとその相棒に死刑にならないよう約束するというと、二人はすんなり降伏すると言います。二人の犯人は逮捕され、人質たちも解放されます。(このあとネタバレがありますので、これからこの小説を読もうとする人は注意してください。)フタッフが次々と現場を離れて行くところへ、本物のフォスターの死体が発見され、犯人たちも護衛の警官4人を殺し、逃走中の報が入ります。フォスターの件はどうも事前から計画していたことで、犯人たちもわざと加工場にこもったことが分かって来ます。そして彼らとの共謀者がマックスであることが分かります。ポターとバッドは彼らの金の隠し場所の加工場に戻ると、先回りしていたハンディに殺されそうになりますが、そこへメラニーが現れ、ハンディを殺します。ポターとメラニーは再会を約束し、別れる、という話です。
 フレディの登場、そしてマックスの陰謀と、後半では二つの隠し玉が用意されています。前回読んだ「魔術師」でもそうでしたが、ディーヴァーの小説では、極悪人が出て来ますね。他の小説もそうなのでしょうか。
いずれにしても、とても楽しく読めました。無条件にオススメです。なお、本編は時間が表示され、その時間に起こった出来事が述べられる構成になっています。その構成をそのまま再現した詳しいあらすじを「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」のところに掲載しておきますので、興味のある方はご覧ください。

ジェフリー・ディーヴァー『静寂の叫び(上)』

2007-07-19 15:23:17 | ノンジャンル
 「魔術師」が面白かったジェフリー・ディーヴァーの「静寂の叫び(上)」を読みました。
 脱獄囚3人が聾唖学校の生徒たちを人質に食肉加工場に立てこもります。FBIの交渉人ポターは情報担当、通信担当とベストメンバーを集め、人質解放の交渉に入ります。電気を使えるようにする替わりに最年長の生徒18才の生徒スーザンを解放してもらいますが、彼女は射殺されます。州警察の人質救助隊のリーダー・トリメインはポターに万が一のことがあったら、自分が後を引き継ぎたいと申し出、受け入れられますが、トリメインはFBIの指示を無視して、勝手に突入の準備を勧めます。食物の差し入れとの引き換えで一人の生徒を解放させ、ビール6缶入りを2ケースでもう一人の生徒も解放させます。その際、犯人のすきをついて、もう一人の生徒を研修生のメラニーは外に押し出し、ドアを閉めます。
 犯人グループのリーダーで冷徹で残酷なハンディと、刻々と迫るデッドラインを引き延ばそうと交渉するポターのやりとりにドキドキします。ポターは一言の恐ろしさを十分知っていて、この一言が人質の命を左右することをしりながら、言うべきか言わないべきか悩むシーンが何度もでてきます。その度に、こちらも次ぎの展開が読めず、ハラハラします。また、FBIと州警察の対立もあり、ポターは犯人とともに身内の警察とも戦わなければなりません。
 後半、期待です。

山本弘『審判の日』

2007-07-18 15:54:44 | ノンジャンル
 吾妻ひでお氏が「上質なアイディアあふれるホラーSF短編集」と評した山本弘氏の「審判の日」を読みました。
 第一話「闇が落ちる前に、もう一度」は、宇宙が8日前に出来、9日以内に消滅することを実験から知ってしまった大学生の話。
 第二話「屋上にいるもの」は、前の住人が妻を殺して知的障害の娘と失踪したと教えてくれた隣の女性が飛び下り自殺し、最上階に住んでいる私は、雨の日に人間が鳴らしているわずかな音が気になり、屋上に登ると以前失踪した知的障害の娘が全裸で踊っていて、屋上には無数の鳥の骨と3人分の人骨があり、そして娘は包丁を持って私に近づいて来る、という話。
 第三話「時分割の地獄」は、心がないとAIドルを非難し続ける男を、バーチャルな世界で何度も殺し、心があることを証明しようとするAIドル(バーチャルな世界に住むアイドル)の話。
 第四話「夜の顔」は、人の身長ほどの長さの顔を見かけるようになり、最後には婚約者の前で、その顔に食べられてしまう男の話。
 第五話「審判の日」は、世界なんてなくなればいいと思っていた人以外の人が一瞬にして消滅し、火事や原発の爆発の中、知り合った亜矢子と悟は共に生きて行く決心をし、裏の世界では、表の世界で残っている人たちが消えてしまっていた、という話。
 上質なアイディア? う~ん、どうなんでしょう。ホラーも第二話そして敢えて言えば第四話がそうですが、他はホラーじゃないし、どうもひでお氏の評には納得しがたいものがあります。話もそんなに面白くありませんでした。暇な人にはオススメです。

中島らも・鮫肌文殊『ひそひそくすくす大爆笑』

2007-07-17 15:04:53 | ノンジャンル
 以前紹介した「イッツ・オンリー・ア・トークショー」の続編です。1人または2人のゲストを迎えての対談を収録したものです。
 それぞれのゲストの話題は井筒和幸→ドラッグ、本上まなみ→彼女の経歴、映画撮影(本上退場の後、らもの歌)、江口寿史・大槻ケンヂ(この回はらもが大麻取締法違反で逮捕されている時に行われた)→ドラッグ、収入、漫画家、山内圭哉・大槻ケンヂ(この回も精神病院に入院でらも不在)→らもの逸話、萩尾望都→
本、マンガの締めきり、演劇、チューヤン→電波少年、香港、海外の危険地帯、映画撮影、といった感じです。
 あとがきで鮫肌氏がそれぞれのゲストについて言及しているので、引用すると「(井筒監督は)本番前の『今日はねぇ、テレビで言えへんことを全部言うよ!!」という宣言通り、神をも畏れぬ放送禁止トークが超炸裂しているのは本編をここまでお読みになったアナタの御承知の通り! 帰り際、らもサンにキス。さんざん気をもたせといて、イベントの直後に電撃入籍!!という素晴らしいオチまでつけてくださった、本上まなみさん(らも、老いらくの恋に破れるの巻!? 楽屋にベロベロに酔って開演ギリギリにあらわれた『永遠の少年』漫画家!らもサンにマジ会いたがっていた、江口寿史さん。これぞ裏『らもはだ」!欠席裁判の中、半径1メートル以内で中島らもを見続けてたからこそ語れる超○秘な愛あるエピソードを連発してくれた、山内圭也さんと、飛び入りのトモちゃん。その上品で知性あふれるブリリアントな物腰から、なぜかアブないおクスリ話が飛び出して我々を仰天させた、萩尾望都先生。あの独特のウシより遅い『らもトーク』何故かウマがあってしまった(!?)香港からの電波少年的刺客チューヤン。」
 前作と同じく今回も楽しませてもらいました。こんな人も世間で生きているという勇気が湧いて来る(?)本です。無条件にオススメです。