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ボケーッとすること

2007-07-06 19:00:28 | ノンジャンル
 8月号の月刊「ソトコト」で、予防医学の特集をやっていて、その中に助産院の先生が「ボケーッとすること」が病気の予防に役立つと書いていました。
 彼女曰く、「テレビ、雑誌などを見ない、読まない。外からの情報をなるべくカットし、ボケーッとし、自分の感覚を宇宙に向かって開いていくことがいいんです。」なのだそうです。
 実はこれには思い当たることがあって、私は小学生の頃、休み時間によく、窓の外を、目の焦点をあわせずに、ボーッと眺めていることがあったんですね。で、小学校の成績が私は良かったんですが、このボーッとした時間に脳を休めているので、成績がいいんだ、と密かに信じていました。最近はボーッとする時間がほとんどなく、それが精神の病などにつながっているのかも、と思った次第です。
 この記事が載っていた「ソトコト」8月号、元フジテレビの女子アナで私が好きだった八木亜希子さんの近況が載ってたり、60年代から2000年代までの10年ごとに売れていた健康本が載ってるページもあったりして、結構面白いページがありました。値段は税込800円。購入を希望される方は、この月刊誌を扱っている書店は限られているようなので、本屋になければ、ネット上で「ソトコト」で検索してみてください。オススメです。

ベリナール・ウェルベル『蟻』

2007-07-05 18:29:13 | ノンジャンル
 昨日九州から帰って来て、留守中の新聞を見ていたら、朝日新聞の月曜日の夕刊に「男の夢ファッション」のコーナーで安齋肇さんのかなりマヌケな写真が載っていました。未見の方は、図書館で見る価値ありです。

 さて、吾妻ひでお氏が「女王アリがたった一匹から家族を作っていく過程が面白い」と評しているベルナール・ウェルベルの「蟻」を読みました。フランスでミリオンセラーになり、22カ国で翻訳された本だそうです。
 内容は、人間の世界の話とアリの世界の話が交互に語られます。
 まず、人間の世界の話。ジョナサン一家は、蟻の研究家だった伯父エドモンの屋敷を相続し住むようになりますが、伯父の「地下室に立ち入り禁止」の掟を破り、愛犬、父、母、警察、息子と次々に地下に下りて行き、戻って来ません。最後には、親戚の女性が昔エドモンと蟻の研究をしていた2人と共に地下へのらせん階段を下りて行き、ドアを開けた瞬間に襲って来たネズミの大軍を撃退し、謎を解いて壁を通り抜け、後戻りができない仕掛けを通り、今度はらせん階段を上がって行くと、そこは教会で、それまで地下に下りた人はほとんど皆そこにいて、閉じ込められています。ジョナサンはここにユートピアを作るつもりだった、と言います。
 さて、蟻の世界の話。赤アリの雄アリ327号(女王アリから327番目に産まれた蟻)は遠征隊に加わりますが、帰りに白アリの新兵器に仲間を全員一瞬のうちに殺されます。巣に帰って警告し、徐々に仲間を増やし、スパイが潜入していることも分かります。やがて数百のスパイアリが侵入してきて、友好都市は小型ありに占領されてしまいます。が、327号の巣は小型アリを捕虜にし、最終的に白兵戦になり、赤アリが勝ちます。327号はスパイに殺され、彼の意を受けた雌の56号は女王アリとなり、自分の都市を作ります。白アリの新兵器を探しにいった二匹は、毒ガスで全滅した白アリの巣を見つけ、地の果てまで行きますが、結果が得られず帰還します。56号の作った都市は戦闘専門のアリである奴隷使役アリの攻撃を受けますが、撃退します。
 という話です。これにエドモンが主にアリについて書いた百科事典の項目がところどころに挿入されています。
 蟻がフェロモンと呼ばれる匂いを使って会話をする、というのが面白いところかもしれません。また、吾妻ひでお氏が言ってるように「女王アリがたった一匹から都市を作って行く」ところも面白いでしょう。卵を産み、自分の体力がなくなると、自分が産んだ卵を食べ、幼虫を食べ、また卵を産んで行く、といった感じで子どもを作っていくのです。ただ、フランス文学の特徴かもしれませんが、哲学的な文章が多く、理解するのに疲れます。描写も結構グロテスクなのが多く、食傷気味になるかもしれません。蟻の不思議な生態に興味のある方には、オススメです。

新井素子『お元気ですか』

2007-07-01 15:11:39 | ノンジャンル
 吾妻ひでお氏が「楽しい近況エッセイで、ネタがいっぱい」と評していた新井素子さんの「お元気ですか」を読みました。
 このエッセイで新しく知ったこと。
1、石川啄木の歌に、こんなこと書いていいの?、という句が多い事。
  (例)一度でも我に頭を下げさせし人みな死ぬといのりてしこと
2、イザナミとイザナギのとんでもない夫婦ぶりの話。そして日本の神話に出て来る不道徳で恨みに満ちた話がやたら多い事。
3、神経性頻尿というのがあること(私もストレスがたまると、たまにこうなります。)あと、彼女が命名した「神経性排尿困難」(これもストレスがたまると、私もなります。尿意があるのに、なかなか尿が出て来ないのです。
 そして、この近況エッセイを読んで、新井素子さんの人柄に触れられたこと。どんな人柄かと言うと、礼儀正しく、人情に弱く、マナーがしっかりしていて、謙虚で、ナイーブで、父と旦那を心から愛し、人が良い、というとにかく好感を持てる人で、こんな人を妻に持つ旦那がうらやましくなります。それに「普通はとっても素敵なのに、普通に行動できないっていうのは嫌だと思う」というセンス。これ、なかなか言えないと思います。
 そしてエッセイの最後に彼女と旦那が囲碁にはまってる話が出て来るのですが、私の大学時代の親友がやはり囲碁にはまっていて、囲碁にはまる前は、会社のすぐそばの家と会社を往復し、休みの日に本屋に行くぐらいで外出は一切しない、という隠とん生活を送っていたのですが、その彼が囲碁にはまったと聞いて、少なからず囲碁に興味をもっていたのですが、素子さんに言わせると、思っている程難しく無く、とても面白いのだそうです。新しいことにチャレンジする気力が年々衰えている私は、今一つ踏み切れないのですが、そのうち機会があったら私も始めてみようかな、と思っています。
 ということで、とても爽やかで気持ちのいいエッセイでした。無条件にオススメです。

P.S お知らせです。九州に住む、今まで大変お世話になった伯母が倒れたので、明日7月2日(月)から7月4日(水)まで、九州に帰り、家を留守にします。ということで、こちらのブログも4日までお休みになります。5日(木)からまた復帰いたしますので、よろしくお願いいたします。