暴力は愛じゃない!
DV被害者ら 仮装パレード
東京
(写真)仮装して暴力の撲滅を訴える被害当事者たち=1日、東京都渋谷区 |
「あるこうよ、むらさきロード」と題してDV(ドメスティック・バイオレンス)や性暴力などの被害当事者(サバイバー)らが1日、東京都渋谷区でパレードをしました。主催はむらさきロード実行委員会です。
被害当事者が集まって街頭で暴力撲滅を訴えるのは、国内初だといいます。
西アフリカの伝統的な太鼓ジェンベのリズムに合わせてシンボルカラーの紫色を基調とした仮装で、220人以上が参加。「暴力は愛じゃない!」「私 は自由!」「子どもをぶつのは、やめよう!」などの唱和が、買い物客でにぎわう青山通りと表参道に響き渡りました。沿道の多くの人たちが足を止め、手を 振ったりカメラを向けたりしました。
参加した都内に住む女性は「今までほかの当事者たちとは、つながりがなかったので、仲間ができてうれしい」と喜んでいました。
被害当事者の多くは、社会に被害の実情を訴えることができず、孤立している現状があります。
実行委員の1人、NPO法人女性ネットSaya―Sayaの松本和子代表理事は、「(被害当事者の)女性たちがいっしょに街頭でアピールする姿を 見て、社会参加の一歩を踏み出したことを実感した。(当事者自身の)こうした取り組みを通して、DVが理解できる社会にしていきたい」と話しました。