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今後10年間で4870億ドル(約37兆 7000億円)の予算増幅の圧縮を行う方針

2012-01-08 | 市民のくらしのなかで

     戦略重点 アジア太平洋に  米新国防戦略 海外展開政策を堅持





 

 





 

 【ワシントン=小林俊哉】しんぶん赤旗

  オバマ米大統領は5日、国防総省内で新しい国防戦略の指針を発表しました。世界最大の軍事力と海外展開政策を堅持すると 強調した上で、戦略的重点をアジア太平洋地域に移すと表

明。同時に、陸軍と海兵隊の一部削減などを通じて、今後10年間で4870億ドル(約37兆 7000億円)の予算増幅の圧縮を行う方針を表明しました。 


 オバマ氏は「あらゆる緊急事態や脅威に即応できる米軍の優越性を維持する」と強調。「アジアでの軍事的存在を強め、同地域を予算削減の犠牲にしな い」と述べる一方、「(01年の)9・11テ

ロ事件以降、国防予算は異常なペースで膨張している」として、「(今後は)より少ない通常地上部隊で安全を保 障する」と述べました。国防総省は陸軍を現在の57万人から49万人に削減する

方針です。

 同指針は、厳しい財政事情の下で軍事費の圧縮を迫られるなか、新しい戦略環境に対処する方向性を示したものです。

 イラク戦争のような大規模地上部隊の投入による侵攻・占領作戦は事実上制限される一方、国際テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した特殊作戦部隊や無人機などは予

算の優先分野として挙がっています。

 「中国の台頭」については「米国の経済と安全保障にさまざまな影響を与える可能性がある」と指摘。特に近海に米艦船を寄せ付けない「接近拒否」戦略に対処するため、新しいステルス爆撃機

の開発やミサイル防衛能力の向上などを課題として掲げました。

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