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2015-02-22 | 日本と韓国・朝鮮・中国との友好

尹東柱逝去70年追悼行事


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中学時代の友人と撮った写真。後列右が尹東柱、中央がクリスチャンで民主化運動指導者の文益煥牧師、左が社会運動家の張俊河。最前列に座っているのが軍人で国務総理の丁一権

詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945年)が亡くなってから70年になる。
尹東柱が日本留学中に在学した同志社大で2月14日、15日に宇治のキリスト教会で16日には京都造形芸術大学で追悼行事が行われた。

尹東柱は同志社在学中、ハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、1945年2月16日に福岡刑務所で獄死した。1995年2月16 日に、尹東柱没後50年を記念し同志社大学構内に「尹東柱詩碑」が建てられた。また、尹東柱の下宿があった現・京都造形芸術大学内の跡地(左京区田中高原 町)に「尹東柱留魂之碑」が建てられている。現在宇治市にも有志により尹東柱詩碑の建立が進められている。

毎年2月16日に京都造形芸術大学の追悼行事には参加しているが、今年はノーベル文学賞候補にも名前があがる韓国の詩人、高銀(コ・ウン)氏の講演があるというので同志社の行事にも参加した。

高銀氏は「尹東柱の詩の処女性」をテーマに講演を行った。高氏は27歳の若さで悲劇の死を遂げた尹東柱の人間関係について、生き様純粋な詩について解説した。

「尹東柱の詩は永遠の童話性を持っている」とした上で、天賦の才や純朴さが詩に詰まっていると強調した。詩碑に刻まれた代表作「序詩」については、行事で も朗読。時間が経てば経つほど輝きを増す詩だと評した。詩を朗読されるときの迫力は日本帝国主義の朝鮮侵略とそれに続く分断した祖国をもたらした元凶にた いする怒りに聞こえた。

私が高銀氏の名を知るようになったのは、反独裁民主化闘争の闘志。祖国統一のために戦う闘う詩人としてであった。
 
韓国労働運動の原点となり、反独裁民主化闘争の口火を切った全泰壱烈士の焼身自殺に衝撃をうけて、それまでの生き方と詩作を転換させ「三選改憲をして延命 を図った軍部独裁政権に立ち向かう運動に、現実参与文学派の同僚とともに先鋭的に加わった」(「詩は誰なのか」)。高銀が日本でも知られるようになったの はこの時期からであり、爾後彼は民主化と統一の闘士として自己改革を成しつつアンガージュマンを「私の新たな広野」として歩み獄中闘争をも展開する。民族 文学作家会議の要職について再度にわたり南北作家会議を提唱して、行動を起し検挙された。2000年の6.15南北首脳会談に随行代表の一員として参加 し、歓迎晩さん会で自作の「大同江を前にして」(全9連95行)を朗読して民族統一史の一ページを詩で飾った。

81歳の高齢にもかかわらず高銀氏の気迫と闘志に頭がさがる。自分が恥ずかしかった。造形芸術大学で同じテーブルに同席しながら時間がなくて祖国統一について話を聞けなくて残念だった。

尹東柱が獄死しないで祖国の光複を迎えていたらどのような役割をはたしただろうか。

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