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ク旅団長は「ノ元司令官が私にこのようなことをさせて、身動きが取れないようにしたのではないか疑わしい」とし、「私を切迫な状況に追い込もうとしたようだ」という趣旨で検察に陳述したという。

2025-02-20 | 韓国戒厳令関係
 

「戒厳の黒幕」元情報司令官、進級をちらつかせ戒厳軍を掌握

登録:2025-02-20 06:34 修正:2025-02-20 09:34
 
ノ元司令官、キム前国防部長官との親交を誇示し将官らに接近
 
 
ノ・サンウォン元情報司令官が24日朝、ソウル恩平区のソウル西部警察署からソウル中央地検に送致されている=キム・ヨンウォン記者//ハンギョレ新聞社

 12・3非常戒厳を企画した一人とされるノ・サンウォン元情報司令官が、将官や佐官級の将校たちにキム・ヨンヒョン前国防部長官との親交を誇示し、進級時に影響力を行使できると言って接近したことが分かった。予備役の民間人であるにもかかわらず、ノ元司令官が戒厳当時、現役の情報司令部要員を陣頭指揮できたのもそのためだったことが明らかになった。

 18日のハンギョレ取材の結果、ノ元司令官は非常戒厳宣布の数カ月前から、進級を媒介に現役の情報司令部の要員などに接近していたことが確認された。ムン・サンホ前情報司令官は昨年の検察での取調べで「2024年11月末に将官人事があったが、キム・ボンギュ大佐は今年(2024年)が将官になる適期であり、チョン・ソンウク大佐は2年後が将官への進級対象だった。ノ元司令官が私を通さずに2人に進級をエサに(戒厳関連任務を)指示した」と供述したという。情報司所属のキム・ボンギュ大佐ととチョン・ソンウク大佐は戒厳2日前、京畿道安山(アンサン)のロッテリアで、ノ元司令官と選管委の掌握などを事前に謀議したという疑いが持たれている。ムン前司令官はまた、ノ元司令官が自身にも「次は合同参謀本部の情報本部に行くべきではないか、と言ってきた」というなど、進級に影響力を行使できるという趣旨の発言もしたという。ただし、ムン前司令官は「あえてそのようなポストに行きたいと思わなかったため、耳を貸さなかった」とし、これといった対応をしなかったという趣旨で陳述したという。

 チョン大佐は自身がノ元司令官の「進級のエサ」に釣られたことを認めた。チョン大佐は「ノ元司令官が数回にわたり進級の話を持ち出し『私が口添えしてあげる』と言いながら、自分に仕事をさせた」とし、「進級したいという欲が出て、指示に従わざるを得なかった」と陳述したという。チョン大佐は昨年6月、情報司機密流出事件で職務排除命令を受けるなど、今後の進級が難しい可能性がある状況だった。キム大佐もノ元司令官から「私が旅団長になり、チョン・ソンウク情報司令部大佐が(後任の)旅団長になってほしい、(進級のため)努力してみる」と言われたとし、「当時は単なる励ましの言葉だと思った」という趣旨で供述したという。ノ元司令官はキム前長官が国防部長官に任命された後から「龍山(ヨンサン=大統領室)に行ってきた」と言うなど、キム前長官との親交を強調してきたという。

 ノ元司令官は戒厳が維持された場合、「第2捜査団」の団長に内定したク・サムフェ陸軍2機甲旅団長にも進級を媒介に接近した。ノ元司令官は昨年3~4月、ク旅団長が3次進級審査に落ちると、9年ぶりに連絡してきて「お前がなぜ進級できないのか調べてみる」としたうえで、「進級できない理由はパワハラ」だとし、積極的に疎明すると提案した。昨年9月、キム前長官が就任してからは、連絡の回数はさらに増えた。ノ元司令官は「私が積極的に釈明し、長官に推薦する」と提案したが、昨年10月には「大統領室の公職綱紀(秘書官側)でお前の資料を握って(進級を)止めている。5枚(500万ウォン)だけ用意して送れ」と要求した。ク旅団長は悩んだ末にノ元前司令官の要求に応じたが、結局進級には失敗した。ク旅団長は「ノ元司令官が私にこのようなことをさせて、身動きが取れないようにしたのではないか疑わしい」とし、「私を切迫な状況に追い込もうとしたようだ」という趣旨で検察に陳述したという。

カン・ジェグ、チョン・ヘミン、ペ・ジヒョン、クァク・チンサン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「物価高騰が続き、国民が苦境に追い込まれているもとで、軍事費の突出ぶりを異常だと思わないか」とただしました。石破氏は冒頭の答弁とともに「軍拡などという意識を持ったことは一度もない」

2025-02-20 | 自民党の常識は、国民の非常識

2025年2月20日(木)

しんぶん赤旗 主張

軍事費の首相答弁

大軍拡を異常と思わない異常

 

 「私どもはこれを軍拡だと全く思っていない」。17日の衆院予算委員会で石破茂首相の驚くべき答弁が飛び出しました。日本共産党の志位和夫議長の質問に対してです。

 志位氏は、国会で審議中の2025年度予算案について、軍事費(デジタル庁計上分除く)が前年度当初予算比で9・5%増となっているのに対し、社会保障費は1・5%増、文教・科学振興費1・4%増、中小企業対策費0・1%増などと、暮らしの予算はどれも前年物価上昇率の2・7%に追いつかない実質マイナスであることを指摘しました。その上で「物価高騰が続き、国民が苦境に追い込まれているもとで、軍事費の突出ぶりを異常だと思わないか」とただしました。

 これに対し石破氏は冒頭の答弁とともに「軍拡などという意識を持ったことは一度もない」などと述べたのです。

■GDP比2%超も

 25年度予算案の軍事費は8兆7005億円に上ります。22年末に閣議決定された「安保3文書」で23~27年度の5年間で43兆円の軍事費をつぎ込むとした大軍拡計画に基づくものです。これにより22年度当初予算で5兆4005億円だった軍事費はわずか3年間で3兆3000億円も増え、年平均で1兆1000億円もの増額になっています。

 第2次安倍晋三政権が発足した12年度の軍事費は当初予算で4兆7138億円でした。その後、22年度までの10年間の増加額は6867億円、年平均で687億円です。23年度以降の増加がいかに異常かは一目瞭然です。志位氏が「この異常な予算を異常と言えないあなたが異常だ」と批判したのは当然です。

 志位氏は、日米首脳会談(7日)の共同声明で石破氏が「2027年度より後も抜本的に防衛力を強化していく」と約束したことを「極めて重大だ」と述べました。これは、安保3文書の一つ、「防衛力整備計画」が、27年度以降、防衛力を「安定的に維持」するとしているのを「抜本的に強化」するへと変えるものです。「国会にも諮ることなく、閣議決定すら行わずにアメリカに約束する。許しがたいこと」(志位氏)です。

 3文書は、27年度までの5年間で軍事費を国内総生産(GDP)比1%から2%に倍加するとしています。志位氏が「27年度以降、2%を超えることは絶対ないと言明できるか」と追及したのに対し、石破氏が「必要であれば2%を超えることはある」と述べたことは看過できません。

■暮らしと平和破壊

 石破氏は「いかにわが国の独立と平和、国民の生命・財産を守るかということの結果として(軍事費の)数字が出てくる」とか、「(自衛隊の装備は)他国を侵略するようなものにはなっていない」と言い訳しました。

 しかし、軍事費の膨張で暮らしの予算が圧迫され、25年度予算案では、がんや難病患者らの命を脅かす高額療養費の負担引き上げなどが狙われています。大軍拡計画で大量に導入されようとしている兵器は、他国の領土を攻撃できる長射程ミサイルです。

 暮らしも平和も壊す予算案は抜本組み替えが必要です。

 

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