真実見て入管改善を
ウィシュマさん死亡事件 本村氏主張
衆院法務委
日本共産党の本村伸子議員は14日の衆院法務委員会で、名古屋入管でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した事件について、「真実に基づいた社会的な批判のなかで入管は改善される」と主張しました。
斎藤健法相は11日の記者会見で、ウィシュマさんの死亡直前の映像を遺族らが公開したことについて、「もし自分がそういうことになれば、私は公開してほしくない」と発言。本村氏は、ウィシュマさんの担当弁護士の1人がこの発言について、加害者の国側が亡くなった被害者の気持ちを考えろと遺族に言うのは醜悪で「2次被害だ」と語っていると指摘し、その受け止めをただしました。
また、遺族はウィシュマさんがいかに人としての尊厳を踏みにじられて亡くなったのかを見てほしいと、映像を公開したと強調。ビデオを見て、入管の報告書に真実に反する記述があることもわかったとして、「こういうことが国会議員あるいは社会に隠されていた方がいいと思うのか」と迫りました。
斎藤法相は、報告書について「ビデオ映像との明らかな齟齬(そご)と言えるものとは考えていない」と答弁。本村氏は、報告書には看護師の発言がウィシュマさんの発言かのように書かれており、「明らかに虚偽だ」「真実を軽視するなら法相としてふさわしくない」と厳しく批判しました。