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ロシアによるウクライナ侵略戦争など世界史を逆行させる動きが起こる中、改定綱領が、平和の国際秩序を擁護する大義と道理にたった働きかけを行う根本的な力となったと強調しました。

2022-10-14 | 科学的社会主義の発展のために

日本・ベトナム両共産党

第10回理論交流会談開く

21世紀の社会主義をテーマに

写真

(写真)日本共産党とベトナム共産党との第10回理論交流会談。田中悠団長(左から2人目)、グエン・スアン・タン団長(右から2人目)=13日、党本部

 日本共産党とベトナム共産党の第10回理論交流会談が13日、東京の日本共産党本部で開かれました。「21世紀における現実社会主義の建設――実践と理論の新しいアプローチ」をテーマに、日本共産党代表団団長の田中悠書記局次長、ベトナム共産党代表団団長のグエン・スアン・タン政治局員・ホーチミン国家政治学院院長・中央理論評議会議長がそれぞれ基調報告を行い、終日活発に意見を交わしました。

 両党の理論交流会談は2019年以来3年ぶり。

 田中氏は基調報告で、▽2020年の党綱領一部改定が世界情勢とのかかわりでどのような「新しいアプローチ」を可能にしたか▽日本における多数者革命の実践の到達点と展望をどう考えているか―の2点について紹介。植民地体制の崩壊で多数の主権国家が生まれた「世界の構造変化」が核兵器廃絶、平和の地域協力、国際的な人権保障の3点で力を発揮していることを示すとともに、ロシアによるウクライナ侵略戦争など世界史を逆行させる動きが起こる中、改定綱領が、平和の国際秩序を擁護する大義と道理にたった働きかけを行う根本的な力となったと強調しました。

 日本での社会変革の事業について、田中氏は1961年の綱領路線の確定以来60年余りの日本での政治闘争の歴史を振り返り、到達と課題に言及。「発達した資本主義国で社会変革を成功させるには、強大な党が不可欠」との決意で、党建設に奮闘していると述べました。

 タン氏は基調報告で、21世紀の社会主義建設に▽近代性▽多様性・独自性▽人間中心―の三つの特徴があるとの考えを表明。ベトナムは、自国の条件と国民の願いに合致した開発目標を掲げ、ドイモイ(刷新)路線、社会主義志向の市場経済、民主主義の発展、法治国家づくりなどを通じて社会主義建設を進めていると報告し、この事業では「国民を中心、最大の原動力にすることを重視している」と強調しました。

 会談では山口富男・社会科学研究所副所長が党綱領とマルクスの『資本論』との理論的な結びつきについて報告。ベトナム側参加者がベトナム共産党の政権運営方式の刷新、ドイモイにおける民主主義の構築、社会主義志向の市場経済の建設などについて報告を行いました。

参加者

 13日に行われた日本共産党とベトナム共産党の理論交流会談の参加者は、次の通りです。

【ベトナム側代表団】

 グエン・スアン・タン 政治局員、中央理論評議会議長、ホーチミン国家政治学院院長(団長)

 タ・ゴック・タン 理論評議会常任副議長(副団長)

 トー・フイ・ルア 元政治局員、元中央組織委員長

 ゴー・レー・バン 中央対外委員会副委員長

 ブー・ホアン・アイン タン政治局員補佐官

 レー・ミン・トン 理論評議会委員

 レー・ボ・リン 理論評議会委員

 ブー・バン・ハー 理論評議会書記

 ギエム・ビエット・チュン 対外委員会中国・北東アジア局副局長

 グエン・ゴック・ビン 対外委員会儀典局副儀典室長

 ファム・ゴック・ラン 外務省北東アジア局専門員

 ディン・アイン・バン 医務官

 チャン・バン・クイ 警護官

 グエン・ドゥック・ミン 駐日ベトナム臨時大使

 ファム・チエン・タン 参事官

 ブー・ハイ・ディエップ 1等書記官

【日本側代表団】

 田中悠 書記局次長(団長)

 山口富男 社会科学研究所副所長

 坂井希 ジェンダー平等委員会事務局長

 田川実 国際委員会事務局長

 谷本諭 経済・社会保障政策委員会副責任者

 村主明子 学習・教育局長代理

 井上歩 国際局員


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