2024年9月3日(火)
イスラエルで50万人集会・デモ
人質解放へ停戦求め
【カイロ=秋山豊】イスラエル軍が1日、イスラム組織ハマスが拉致した人質のうち6人の遺体をパレスチナ・ガザ地区南部ラファで収容したと発表しました。これを受け、イスラエルで1日、人質解放のための停戦合意を結ぼうとしない同国のネタニヤフ政権に怒りが噴出しました。
報道によると、商都テルアビブの30万人をはじめ、エルサレムや他の都市を含めると全国で50万人が街頭に繰り出し、集会・デモに参加しました。テルアビブのデモ参加者は人質6人の死を悼み、六つのひつぎで怒りや悲しみを表しました。人びとは、残る人質の解放のため、ネタニヤフ首相にハマスとの停戦を要求。「それは今だ!」と唱和しました。
人質の家族会は声明で「合意に早く至っていれば(死亡した)6人の人質は家族と再会できた」と指摘。家族会によると101人がガザに残されています。
イスラエルの労働組合は1日、停戦合意を求めるストライキを2日に実施するよう呼びかけました。
イスラエル側によると、ハマスによる昨年10月7日の奇襲で約1200人が殺害され、約250人が拉致されました。双方が昨年11月に戦闘を7日間休止した際に人質105人が解放されました。
他方、イスラエル軍はこれまでガザで4万700人以上を殺害しています。