北朝鮮、禁煙法を採択…金正恩委員長の喫煙写真も消えるか
登録:2020-11-06 04:58 修正:2020-11-06 07:19
登録:2020-11-06 04:58 修正:2020-11-06 07:19
北朝鮮「食堂や映画館、バスでタバコを吸うと処罰」
最高人民会議常任委全員会議で禁煙法を採択
喫煙関連の「法的・社会的統制の強化」を明言
今月4日、平壌の万寿台議事堂で行われた最高人民会議常任委員会第14期第11次全員会議を主宰しているチェ・リョンヘ最高人民会議常任委員長(中央)/朝鮮中央通信・聯合ニュース
北朝鮮の最高人民会議常任委員会は5日、第14期11次全員会議を4日に開き、禁煙法を採択すると共に、企業所法を「修正・補充」(改正)したと、労働新聞が5日付1面で報じた。
同日、万寿台議事堂で、チェ・リョンヘ最高人民会議常任委員長の主宰で行われた会議で採択された「31カ条文からなる禁煙法」は、喫煙関連の法的・社会的統制の強化▽人民の生命と健康の保護▽文化衛生的生活環境づくりなどの目的で「政治思想教養場所や劇場、映画館のような公共場所、子ども保育教養機関、教育機関、医療保健施設、商業、給養便宜奉仕施設、公共運輸手段をはじめとする喫煙禁止場所と単位」を定めている。これに違反すれば「該当する処罰内容」を盛り込んでいると、同紙は報道した。映画館や食堂、病院、バス・地下鉄などを含む公共場所でタバコを吸うと処罰されるという内容だ。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がタバコを吸いながら会議を現地指導したり、会議を主宰する姿が「労働新聞」や「朝鮮中央テレビ」などで頻繁に公開されてきたため、今後どのような変化が見られるかに注目が集まっている。
改正された「企業所法」は「企業所を労力節約型、エネルギー節約型、原価節約型、敷地節約型に転換」し、「すべての単位において企業体を新たに組織したり、所属が変動した際に順守すべき問題」などを定めている。「自力更生型正面突破戦」という戦略方針に合わせて、企業所を分類・運営し、企業所の管理に関する統制を強化することを目指すものとみられる。
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)