買い出しから帰った11時頃 家のインターホンが鳴った
はいと返事をすると 老女がひとり 懐かしい名前を名乗った
姉の小学校・中学校時代の友人のお母さまだった
転校生は姉のそばに座らせると先生が言われたように 優しい姉はその日のうちに友達になっては よく家に連れてきた
いとちゃんもそんな子の一人だった
子供だけでなく母親どうしもすぐに仲良くなり 一緒に内職をしたり コンサートに出かけたり 私も含めて泊りがけで海に行ったこともあった
ふたりが別々の高校に通うようになると 次第に子供も親も会う機会も減り いとちゃんは大学を卒業すると 就職するもすぐに結婚・退職・出産と 姉とは違う人生を歩み始めた
一人っ子だったためにそのまま二世帯同居 我が家とは環境も違えば家も少し離れていることもあって 親としての主な仕事を終えた者たちは いつしか会うことも無いまま時は過ぎた
昔の面影はまるで無く といっても私ももう40年以上も会っていないし もともと私の友達の母親でもないので 記憶もすっかり薄れている
だが 少し前にも一度訪ねたのだけれど・・・と言われて あっ と思った
引っ越してしばらくした頃 インターホンの画像の中に見知らぬ老女の姿が残っていたことがあった
セールスではなさそうだし 我が家を訪問してくれていることはわかったが はて誰なのか 年齢からして母の知り合いか 親戚ということもなし・・・用事があればまた訪ねてくれるだろうとは思っていた
あの時のひとだ!
ずっと気になっていた謎が 今日やっと解けた
母が亡くなったことをとても残念がってくださり ああ 会いたかったわぁと
90歳を過ぎたというけれど 杖を持つわけでもなく 歩けば15分ほどの距離の我が家まで一人で来られたその若さに驚くとともに 母の早逝を切なく感じた
今はお孫さんも一緒に暮らしているそうで もしかしたらひ孫もいらっしゃるのかもしれない
懐かしさもあるけれど 私とではそう話すこともなく あの頃グループでお付き合いしていた方々に伝えておくわと言って帰られた
角を曲がって姿が見えなくなるまで見送ってから 私は母に報告する
今日 Mさんがお母さんを訪ねてきてくれたよ
それにしてもお母さん なんであんなに早く・・・って文句を言いかけてやめた
誰よりも母自身が悔しかっただろうから
一日なんとなく母のことが頭から離れなかった
母が恋しい
はいと返事をすると 老女がひとり 懐かしい名前を名乗った
姉の小学校・中学校時代の友人のお母さまだった
転校生は姉のそばに座らせると先生が言われたように 優しい姉はその日のうちに友達になっては よく家に連れてきた
いとちゃんもそんな子の一人だった
子供だけでなく母親どうしもすぐに仲良くなり 一緒に内職をしたり コンサートに出かけたり 私も含めて泊りがけで海に行ったこともあった
ふたりが別々の高校に通うようになると 次第に子供も親も会う機会も減り いとちゃんは大学を卒業すると 就職するもすぐに結婚・退職・出産と 姉とは違う人生を歩み始めた
一人っ子だったためにそのまま二世帯同居 我が家とは環境も違えば家も少し離れていることもあって 親としての主な仕事を終えた者たちは いつしか会うことも無いまま時は過ぎた
昔の面影はまるで無く といっても私ももう40年以上も会っていないし もともと私の友達の母親でもないので 記憶もすっかり薄れている
だが 少し前にも一度訪ねたのだけれど・・・と言われて あっ と思った
引っ越してしばらくした頃 インターホンの画像の中に見知らぬ老女の姿が残っていたことがあった
セールスではなさそうだし 我が家を訪問してくれていることはわかったが はて誰なのか 年齢からして母の知り合いか 親戚ということもなし・・・用事があればまた訪ねてくれるだろうとは思っていた
あの時のひとだ!
ずっと気になっていた謎が 今日やっと解けた
母が亡くなったことをとても残念がってくださり ああ 会いたかったわぁと
90歳を過ぎたというけれど 杖を持つわけでもなく 歩けば15分ほどの距離の我が家まで一人で来られたその若さに驚くとともに 母の早逝を切なく感じた
今はお孫さんも一緒に暮らしているそうで もしかしたらひ孫もいらっしゃるのかもしれない
懐かしさもあるけれど 私とではそう話すこともなく あの頃グループでお付き合いしていた方々に伝えておくわと言って帰られた
角を曲がって姿が見えなくなるまで見送ってから 私は母に報告する
今日 Mさんがお母さんを訪ねてきてくれたよ
それにしてもお母さん なんであんなに早く・・・って文句を言いかけてやめた
誰よりも母自身が悔しかっただろうから
一日なんとなく母のことが頭から離れなかった
母が恋しい