曇りがちの正月三日目
今日も外に出ず お節料理がある以外は何も変わらない日常を送る
もっともそのおかげでおさんどんからは解放され メニューを決め 買い物をし 調理することもなく 冷蔵庫から出した料理をお皿に並べるだけというラクチン生活ができている
お節料理はなんとか明日までは楽しめるが 明後日からは残り物と呼ばれる代物になる
今日も通りは静かなもので 明日からの動きに向かって悲喜こもごもの時を過ごしているのだろう
今楽しんでいる睡眠導入本は 井上ひさしの『東慶寺花だより』
それぞれの女性の話が章立てでつづられ 章にはそれぞれに花の名前がつけられている
数えるほどしか行ったことのない鎌倉にまた行こうと思っているうちに 海外からの観光客が増え そのあとにはコロナが始まり そして昨年からはオーバーツーリズムの波が押し寄せ・・・
この小説を原案としてあの映画(『駆込み女と駆出し男』)になったのかと 初めて知った
私としては映画で楽しむよりも本で想像するほうが好みなので 本に出会ったことは小さいながらも日常の喜びであり幸運でもある