産業廃棄物のアイアンクレーは、
最終的に、管理型処分場で厳重に管理されます。
三田の最終処分場を見せてもらえるとのことで
行ってみると、なんとそこは海(伊勢湾)の中。
産廃は風雨のあたらない陸(おか)で管理するもの、
水は禁忌、と思っていたので、
これで大丈夫なのかと驚きました。
石原産業からアイアンクレーを積んだトラックが到着。
アイアンクレーを降ろすと、ショベルカーが作業開始。
作業員がいっせいに防塵マスクをしたのが印象的でした
アイアンクレーは、見た目はフェロシルトとそっくり。
コンベアで運ばれて、粉砕されて海の中へ。
隣接する水処理施設も見せてもみせてもらいました。
管理型処分場は、処分場から出る廃水の処理に
厳格な管理が義務付けられています。
わがやの合併式浄化槽を大型にしたようなものですが、
これで本当に有害物質が海中に漏れ出さない心配です。
責任者に聞いてみると、石原産業側で検査して、
有害なものが含まれていないものだけ、
運び込まれているはず、信じるしかない、とのこと。
その間にも、散水車が何度も往復して、
道路を除染していました。内心では、
きっとこの人たちも怖いのだろうな、と思いました。
石原産業の工場の様子(12.1付け記事)
製造工場の様子(てらまち・ねっと)
フェロシルトの管理の様子
管理型処分場での管理が義務付けられているアイアンクレー。
対するフェロシルトは、65万トンもが無害と偽って
環境中に廃棄されてしまいました。
チタン鉱石 回収フェロシルト 仮置き場
一部回収されたフェロシルトは、石原産業の工場内で、
シートがかけられ、飛散しないように厳重に監視されています。
急ピッチで作られている仮置き場に移動されて、
そこでは表層水も浸透水も、廃水は厳重に水処理されます。
仮置き場に移す際に、トラックや道路が汚染されないように、
まずきれいな土を入れ。その上で作業するとのこと(右の写真)。
見学してわかったことがあります。
放射能は、原料のチタン鉱石そのものに含まれているので、
今後は、放射能が含まれていない鉱石に変えるとのこと。
環境中に放置すれば、6価クロムが生成されることは、
昔から知られていて科学者の常識だったこと。
チタン鉱石から酸化チタンをとった
廃棄物である廃硫酸を原料とする
アイアンクレーもフェロシルトも、
素人には理解できないほど複雑な化学処理を経て、
やっと工場から外へ出すことができる危険な代物。
その製造工程は、まるで、
現代の「負の錬金術」のようです。
フェロシルトはまぎれもなく、
環境や人体に有害な有害な産廃です!
石原産業(と行政)は、一刻もはやく撤去してください。
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