みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

美味しんぼ批判 行き過ぎはどちらだ /美味しんぼ―「是非」争うより学ぼう

2014-05-14 22:45:57 | ほん/新聞/ニュース
発芽がそろわなかった稲の苗に、
夜はシルバーポリをかけた保温したり、
ときどき水をやったりしていたら、
きれいな緑色になりました。



このくらいになったら、湛水(水をためる)にして育てます。

水をためて育てると、田植えの時、がっちりしたよい苗になります。

赤のシランと口紅シランが咲いています。

花の形が愛らしいチェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)>
   
宿根草なので、毎年咲きます。

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漫画「美味しんぼ」の福島原発での鼻血の描写が議論を巻き起こしています。

国や知事葉こそって批判。
著者や実名で登場する人たちは「事実」と反論。

岐阜の放射線専門医の松井英介さんは、双葉町の依頼を受けて放射線アドバイザーとして
現地の人たちの話を聞いたことから、
「事実無根だと言うのはその人(被害者)たちに失礼」と反論している、
という記事が今朝の中日新聞に載っていた。

わたしは、福島原発事故の被害はわからないけれど、
チェルノブイリ原発事故から10年目の春、現地ジトーミル市で
日本からの救援グループが来ていると集まった親たちから、
「鼻血がよく出る」「からだが弱い」「授業中、倒れる子がいる」
「いまは子どもの健康だけが願い」という話をじっさいに聴いた。

原発からの目には見えない暴力は、もっとも弱い人たちを直撃する。

原発事故が原因の健康被害が、
事実無根、風評被害という人たちは、もしも、あと数年して、
目に見える健康被害が起きてきたら、どう申し開きするのだろう。
それとも、今までの公害のように、起きたこと自体を認めないのだろうか。

チェルノブイリ原発事故から学ぶことは多かったのに、
目を背けていたツケは大きい。

  【社説】美味しんぼ批判 行き過ぎはどちらだ  
2014年5月14日 中日新聞

 被災者の切実な声が届くのか。それとも風評被害を増すのだろうか。漫画「美味しんぼ」が物議を醸している。何事にせよ、問題提起は必要だ。だがその表現には、もちろん思いやりも欠かせない。

 「美味しんぼ」は一九八三年から週刊漫画誌上で連載されており、昨今のグルメブームの発信源とされている。東日本大震災後は、被災地を取り巻く食の問題などにほぼ的を絞って、問題提起を続けてきた。

 前号で、主人公の新聞記者が東京電力福島第一原発を取材直後に鼻血を流す場面が論議を呼んだ。

 そして今週号では、福島第一原発のある双葉町の井戸川克隆前町長や関係する学者らが実名で登場し「大阪が受け入れたがれきの焼却場周辺でも眼(め)や呼吸器系の症状がある」「福島にはもう住むべきではない」などと訴えて、騒ぎはさらに広がった。

 福島県の佐藤雄平知事は「風評被害を助長するような印象で極めて残念」と強く批判した。

 漫画作品だけに、創作部分も多いだろう。表現の隅々にまで、被災者の心と体に寄り添うような細心の注意が必要なのは、言をまたない。その意味で、配慮に欠けた部分もある。

 しかし、時間をかけた取材に基づく関係者の疑問や批判、主張まで「通説とは異なるから」と否定して、封じてしまっていいのだろうか。

 東電が1号機の格納容器から大量の放射能を含んだ蒸気を大気中に放出するベント作業をした後も、住民にそれを知らせなかった。「そうとは知らず、われわれはその放射線を浴び続けてたんです」と、前町長は作中で訴える。

 SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による放射能の拡散情報が、住民に伝えられなかったのも事実である。

 またそれよりずっと以前から、原発は絶対安全だと信じ込まされてきたというさらに強い疑念がある。それらが払拭(ふっしょく)できない限り、被災者の心の底の不安はぬぐえまい。素朴な疑問や不安にも、国として東電として、丁寧に答える姿勢が欠かせない。情報隠しの疑念こそ、風評の温床なのである。

 問題提起はそれとして、考える材料の提供である。登場人物が事故と被害をどう見ていくのか。作品を通じ、作者は社会に訴えようと試みる。行き過ぎはないか。もちろん、過剰な反応も。 


  社説:美味しんぼ―「是非」争うより学ぼう  
2014年5月14日(水)付 朝日新聞

 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で30年以上連載されている「美味(おい)しんぼ」が、波紋を広げている。

 福島第一原発事故をテーマにした最近の2回分で、主人公が鼻血を出し放射線被曝(ひばく)と結びつけられたり、「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと思う」との見解が述べられたりしている。

 実在の人物を絡めて表現されており、福島県や双葉町などが事実と異なるとして抗議や意見を表明した。

 私たちは社説で、低線量被曝の影響を軽視しないよう指摘する一方、できるだけ科学的な根拠や実測値、具体的な対策とともに議論すべきだとの立場をとってきた。漫画での描き方には疑問が残る。

 ただ、低線量被曝には未解明の部分が多い。今回のような健康被害に関する主張は事故後あちこちで見られてきた。それが広く関心を集める背景には、巨大な被害を招いた原発政策への怒りも反映していよう。

 ひとつの作品を取り上げて過剰に反応したり、大学の学長が教職員の言動を制限するような発言をしたりすることには、賛成できない。

 忘れてならないのは、福島の人こそ事故被害に苦しみ、無理解に怒り、不安と闘いながら日々暮らしていることだ。

 私たち一人ひとりが、「うそだ」「本当だ」と振り回されるのではなく、巷(ちまた)にあふれる情報から自分自身で納得できるものを選びとる力を養っていくことが大切だろう。

 福島県内ではこの3年で、十分とは言えないまでも外部被曝や内部被曝を検査する体制が整いつつあるが、受診率は高いとはいえない。現地で活動を続ける医者たちは「心配なら検査しよう」と呼びかけている。

 数値をどう見たらいいか、どうしたら無駄な被曝を避けられるか、勉強会や相談会、研修も開かれている。食べ物や水の検査も継続的に実施されてきており、健康への影響と関連づけられるほどに実際のデータも積み上がってきた。

 こうした経験知は人々が不安の根源に向き合い、どう対処すればいいかを考える手がかりになる。これらを福島から全国へと共有していきたい。

 小学館は19日発売の次号とホームページで、これまでの反響や複数の専門家の意見を特集するという。

 影響力の大きい人気漫画だけに、全国の読者に考える素材を提供し、議論を深める場になることを期待する。 


  「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ
2014年5月12日 朝日新聞

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味(おい)しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県や地元政界などが12日、発行元の小学館に相次いで抗議した。問題視するのは登場人物が放射線被曝(ひばく)と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と述べたりする場面。県内には風評被害への懸念が根強い一方、強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。

 「福島県民の心情を全く顧みず深く傷つけ、農林水産業や観光業へ深刻な損失を与えかねない」「断固容認できず、極めて遺憾だ」

 福島県は12日、ホームページに載せた見解で、鼻血の描写などについて、小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。

 同日には政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も会見で「住民の放射線被曝と鼻血に因果関係はないと、専門家の評価で明らかになっている」と断じた。自民党県連や民主党県議らでつくる会派も相次いで抗議声明を出した。

 騒ぎは大学にも飛び火。福島大准教授が12日発売号で除染の効果を否定したことに対し、中井勝己学長は「多方面に迷惑と心配をおかけして大変遺憾。教職員には立場をよく理解して行動と発言をするよう注意喚起する」と談話を出した。

 一方、鼻血をめぐる発言をした福島県双葉町の井戸川克隆・前町長は9日の会見で「本当のことをしゃべっただけだ。県が慌てるのはおかしい」と語った。

 最新号の描写について、スピリッツ編集部は12日付のホームページで「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。

 原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメントしている。(高橋尚之、根岸拓朗)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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5月13日(火)のつぶやき

2014-05-14 01:14:49 | 花/美しいもの

性暴力被害 足りぬ支援員…民間センター1年 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) yomiuri.co.jp/local/hyogo/ne… @Yomiuri_Onlineさんから


脱原発と政治 太い結集軸を育てたい(5月12日)(北海道新聞) hokkaido-np.co.jp/news/editorial…


【注意報】ツマアカスズメバチの生態と危険性、その被害拡大の予想 t-meister.jp/hachi/lab/tuma…


Reading:「不健全図書」 都が新基準で初の指定 NHKニュース nhk.jp/N4DK62Xw

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西洋シャクナゲと丁子草。初物イチゴとスナップエンドウ。 goo.gl/mk78te


「『美味しんぼ』登場の医師 『すべて事実。抗議は被災者に失礼』」 美味しんぼに実名で登場し原発事故や震災がれきと鼻血の関連を指摘している医師が「すべて事実」と主張。福島県などの抗議に「〝事実無根〟というのは、その人たちに失礼だ」と。iryou.chunichi.co.jp/article/detail…

寺町みどりさんがリツイート | RT

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