チシオモミジとベニシダレモミジの燃えるような赤。
どちらも、春の新芽があかくなる
新緑ならぬ、新赤です。
ベニシダレモミジは前庭の中にあって、他の木に隠れて目立たないのですが、
去年、マキノキなどの大木を切ったので、日当たりがよくなって、
今年の新芽の赤は最高です。
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ところで、
毎日新聞の小国綾子さんの「後悔を越えていく」、
読んでいて、涙が出てきました。
新任地が岐阜支局だった中村かさねさんも、
今回のセクハラ問題で、精力的に記事を書いていらっしゃいます。
現場でたたかう女性記者さんたち。がんばれー。
あした元気になあれ 後悔を越えていく=小国綾子 毎日新聞2018年4月24日 財務事務次官のセクハラ疑惑に対して、日に日に募るのは「私はいったい何をしてきたんだろう」という思いだ。あの時、引きつった笑顔でやりすごし、声を上げようとしなかったせいで、若い世代の記者たちが今なお、セクハラに悩んだり苦しんだりする羽目になったのではないか、と。 駆け出しの頃は、肩や腰に回される手は、決して角を立てぬよう、取材相手の膝の上に戻すものだと思い込んでいた。上司に「適当にあしらいました」と平気を装うことが、男性記者と区別なく安心して仕事を任せてもらう条件だと信じていた。「女は面倒くさい。男の方がずっといい」と取材先や、あるいは同僚や上司に思われ、仕事のチャンスを与えてもらえなくなるのが何より怖かった。 ひわいな言葉を投げては反応を楽しもうとする取材相手に、平気な顔をしたり、時にはもっとどぎつい下ネタで切り返したりするすべを覚えた。物理的なセクハラは拒んでも、言葉だけなら笑ってやりすごすのも仕事のうち、と勘違いしていた。 「女性ならではの記事を」と言われるのが嫌いだった。雑誌グラビアの女性モデルのヌード写真をわざと自分の机の前に張っていたこともある。「この手のモノにも平気なヤツ」と思われたかった。 その後も「なぜきっぱりと反論できなかったのだろう」と繰り返し悔やむのがしんどくて、そんな20年前のあれこれを忘れたふりをしていた。 その結果がこれだよね、私の感覚、古かったね。もう自分が情けないんだよ--。2歳年下の女性記者仲間にグジグジと吐露したら、叱られた。 「私は後悔なんかしない。あの時、そんなふうにやり過ごしてなかったら、私たちは社内で干されたか、つらくて仕事を辞めていただろうから。でも、ようやく時代が変わろうとしてるんだよ。ならば、今やるべきは後悔することではなく、声を上げる被害者の側に立ち、彼女らを一人にしない、と声を上げることでしょ」。そっか。 今回の件を麻生太郎財務相が「次官の番(記者)を全員男にすれば解決する」と話したと聞いた。冗談じゃない。私が情けないくらい、男社会だか仕事文化だか分からない何かに過剰適応しようとしたのは、誰からもそう言われたくなかったからだ。繰り返したくない。(統合デジタル取材センター) |
セクハラ疑惑 麻生氏止まらぬ擁護 女性活躍ポーズだけ? 毎日新聞 2018年4月24日 「1対1でも密室でも、しないのは基本中の基本」の批判も セクハラ疑惑で24日に財務事務次官を辞めた福田淳一氏を擁護する麻生太郎財務相の発言が止まらない。麻生氏は同日の記者会見でも「はめられたとの意見もある」などと述べた。被害女性の方が悪い--とも言いたげな姿勢は、政府が成長戦略の柱とする「女性活躍」を真っ向から否定するものだとの声が出ている。【中村かさね、中川聡子】 政府や与党内からも批判が出ている麻生氏の発言や財務省の対応に、コラムニストの小田嶋隆さんは「男女2人きりならセクハラをしてもいいのか。加害者に責任があるのは当然で、まともな人間なら1対1でも密室でもセクハラをしないのは基本中の基本だ」とあきれている。 週刊新潮によると麻生氏は12日、自派のパーティー後の懇親の場で「(セクハラが嫌なら)次官担当を男性記者に代えればいい」と語ったという。これについて麻生氏の事務所は毎日新聞の取材に「記録がなく確認できない」と回答した。事実なら女性差別発言で、政権の掲げる「女性活躍」とも矛盾する。 小田嶋さんは言う。「いろんな場所でいろんな仕事をする女性がいる。セクハラが発生するから女性を使うな、という発想は時代錯誤も甚だしく、女性活躍の場を狭める。セクハラのない世の中にしよう、というのが普通の発想だ」 上智大の三浦まり教授(政治学)は「麻生氏は次官や大臣のポストを男性のものと思い込んでいるのだろう。女性記者の排除は論外だ」と批判する。 ◇ 今回の疑惑をきっかけに、女性記者の取材活動を制限すべきだとの発言も出ている。 経団連の榊原定征会長は23日、記者会見で「異性と1対1ではさまざまな誤解を生む。取材で夜でもお酒の場でも行くのはどうか。マスコミ側にも規律や規範があってもよい」と語った。19日には千葉市の熊谷俊人市長がフェイスブックに「(報道機関は)女性記者を使って情報を引き出す取材態勢について総括すべきだ」と投稿した。 ジャーナリストの青木理さんは「本末転倒だ」と反論する。「守秘義務もある当局者から情報を取るために、記者はあらゆる機会を捉えて接触を試み、公式発表を超えた情報が世の中に伝えられる」と取材規制が強まることを心配している。 「異性と1対1の夜の会食」の否定は、記者職のみならず、営業職や外交員の女性も縛りかねない。性被害に詳しい斉藤秀樹弁護士は「痴漢にあった女性を『夜道を1人で歩くのが悪い』と非難する理屈と同じ。責任を被害者に転嫁している」と指摘。「女性がセクハラを受けることを前提に、男性との関わりを抑制すべきだという議論が広がれば、女性の社会進出は遅れる」と懸念する。 「男女雇用機会均等法上も問題がある」と言うのは労働政策研究・研修機構の内藤忍副主任研究員だ。同法は労働者の配置で性別による差別を禁じる。「大臣や経団連自ら民間企業に法律違反をそそのかすのか」と憤る。 |
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