熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

羽生善治

2008-02-26 23:48:57 | Weblog
NHKテレビ「プロフェッショナル」の再放送で、羽生善治棋士を取り上げていました。

羽生善治棋士は、現在、王座・王将の2冠で、平成の最強棋士であることは誰もが認めるところです。
30代半ばに差し掛かった羽生棋士に密着して、勝負師の生活・信条を描いた、優れた作品です。
再放送の要望が最も多かった作品というのも頷けます。

羽生棋士の言葉で印象に残ったのは、「才能とは、一瞬のひらめきやきらめきではなく、情熱や努力を継続できる力だ」、「守りに入り、リスクを取らなければ、そこからは何も生まれない」です。

私の信条と共通しているので、共感が持てます。

また、「30代になって、大局観を持てるようになってきた」とも言っていました。
大局観、勝負の流れを読むことができる力でしょうか。
個々の動きに囚われることなく、全体を冷静に見ることの大切さを強調したかったのではないでしょうか。

私が大学院で勉強していたときに、元裁判官である指導教授が、私のレポートを読んで、「〇〇さんの分析は、客観的で、結論が穏当なので、説得力がある。裁判官の思考過程と似ていますね。」とおっしゃっていました。
法的問題を考えるときに、当事者の立場ではなく、客観的な第三者である裁判官の立場になって考えるようにしています。
例えば、特許権の技術的範囲を解釈する際に、特許権者や被疑侵害者の立場ではなく、裁判官の立場で、できるだけ客観的に考えるようにしています。
これも大局観に通じるものでしょうか。

勝負の世界に生きる、羽生善治棋士が、修行僧のようなストイックな生き方だけではなく、情熱や努力を長く続けるために、力を抜いた生き方をしていることに共感しました。

力を抜いてノンビリ生きることは、私のほうが長期間実践しているので、羽生善治棋士よりも先輩です(偉そうに話すことでもないですが)。

羽生善治棋士の今後のご活躍を期待しています。



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コメント (1)
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