最近好んで読んでいる作家に、恩田陸さんと宮部みゆきさんがいます。
「名もなき毒」は、宮部みゆきさんの作品で、大手企業グループの会長の娘婿になった、グループ企業子会社の中年編集者の主人公が事件を解決していくシリーズ作品です。
事件解決のストーリーはもちろん面白いのですが、私が興味を引かれたのは、この本の主題である「名もなき毒」です。
普通に暮らしていた人が、身の回りの状況の悪化により自暴自棄になり、社会的に豊かな人に敵意を向ける、すなわち「毒」になっていくことです。
最近、頻発している無差別殺人の原因の一端もこの点にあるのではないでしょうか。
この本で、癌に侵されて余命わずかな中年の元警察官の人が、「どこかの誰かさんが自己実現なんて厄介な言葉を考え出したばかりに」と言っていました。
つまり、自己実現を図るために、人々は、考え、迷いながら生きており、常に不安に苛まれて、いつ毒に変化するか分からないというわけです。
自己実現を図る生き方が良いのかどうか疑問になるということですね。
そうは言っても、自己実現という言葉を認識してしまった現代人は、この言葉から逃げるわけにはいかないでしょう。
私も、自己実現を図る生き方を考えながら実践しています。
このような生き方が正しいかどうかは分かりませんが、自分らしく生きていることは、自信を持って言えます(人それぞれの生き方がありますので、どの生き方が正しいとは一概に言えません)。
宮部みゆきさんの作品は、いろいろと考えさせてくれる内容が多く、勉強になりますね。
これからも良い作品を期待しています。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
「名もなき毒」は、宮部みゆきさんの作品で、大手企業グループの会長の娘婿になった、グループ企業子会社の中年編集者の主人公が事件を解決していくシリーズ作品です。
事件解決のストーリーはもちろん面白いのですが、私が興味を引かれたのは、この本の主題である「名もなき毒」です。
普通に暮らしていた人が、身の回りの状況の悪化により自暴自棄になり、社会的に豊かな人に敵意を向ける、すなわち「毒」になっていくことです。
最近、頻発している無差別殺人の原因の一端もこの点にあるのではないでしょうか。
この本で、癌に侵されて余命わずかな中年の元警察官の人が、「どこかの誰かさんが自己実現なんて厄介な言葉を考え出したばかりに」と言っていました。
つまり、自己実現を図るために、人々は、考え、迷いながら生きており、常に不安に苛まれて、いつ毒に変化するか分からないというわけです。
自己実現を図る生き方が良いのかどうか疑問になるということですね。
そうは言っても、自己実現という言葉を認識してしまった現代人は、この言葉から逃げるわけにはいかないでしょう。
私も、自己実現を図る生き方を考えながら実践しています。
このような生き方が正しいかどうかは分かりませんが、自分らしく生きていることは、自信を持って言えます(人それぞれの生き方がありますので、どの生き方が正しいとは一概に言えません)。
宮部みゆきさんの作品は、いろいろと考えさせてくれる内容が多く、勉強になりますね。
これからも良い作品を期待しています。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking