熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

プロジェクトK

2013-03-17 20:10:34 | Weblog
NPO法人プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)著作の「霞ヶ関から日本を変える」を読みました。

この本は、霞ヶ関の若手官僚たちが実名を公表して自らの想いを率直に書いたものです。

実名で書いていることに意味がありますね。
新聞でも署名入り記事の方が信頼性が高いのと同じように、実名で書く事は内容に責任を持つので、読んでいる方も自然と真剣になります。

7人の若手官僚が、「すべての公務員は全体の奉仕者である」「政治家がリーダーシップを最大限発揮できる仕組みとは」「日本におけるオープンガバメントの推進」「国民のために官僚の能力を100%使わせるには」「地域からこの国のかたちを変える」「東日本大震災から復興するには」「それでも僕らは霞ヶ関を信じている」をテーマに本音で語り、具体的な提案をしています。

政治家、官僚、評論家が書いた本は、「公務員制度改革」「強い日本を取り戻す」「国家強靭計画」等々、書いたことの責任を取りたくないのか、抽象的な内容のオンパレードですが、この本は具体的な提案が多く、若手官僚の本音も聞けて興味深いですね。

特に私が推薦したいのが、「日本版オープンガバメント構想」ですね。
インターネットの双方向性を活用して政府が積極的に情報公開を行い、行政への市民参加を促進するというものです。

「情報公開+国民参加=説明責任の向上、政策の質向上、政府の効率化」が実現できることになります。

やはり基本は情報公開です。

民主党に政権交代したときに、情報公開を加速することを期待したのですが、それほど加速したとは言えませんね。
自公政権になって一段と情報非公開、密室政治に戻っているようで心配しています。

何とか国民的運動で「日本版オープンガバメント構想」を実現させたいですね。

大変参考になる本です。

一読をお薦めします。







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