熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

イラク戦争から10年

2013-03-20 18:42:02 | Weblog
イラク戦争開戦から10年経ったこの日、朝日新聞が特集記事を掲載していました。

イラク戦争への日本の対応を検証する試みです。
これは本来、国会がやらなければいけないのですが、民主党政権末期に不十分な検証が行われたままなので、政権交代後の自公政権に検証を期待したいのですが、これは無理というものですね。

イラク戦争開戦当時、官房長官だった福田康夫元首相が朝日新聞のインタビューに応じ、小泉純一郎首相の開戦支持表明の直前、英国からブレア首相の議会演説に先駆けて支持を打ち出してほしいと打診されていたことを明らかにしました。

「イラクに大量破壊兵器(WMD)がある前提」で支持した日本だが、判断材料を得ようにも「手も足もないという感じがした」と日本独自の情報入手ができなかったと率直に認めました。

つまり、何の確信もなくイラク戦争を支持したわけです。
小泉元首相は、何の反省、見解も述べていませんが、政治の世界から離れたのですから、国民に対する責任として率直に事実を明らかにして欲しいですね。

岡田克也元外相もイラク戦争開戦10年を機に、朝日新聞社のインタビューに応じました。
「当時は、武力行使は正当だという声のほうが強かった。多くのメディアは異論は唱えていなかったと思う。国会で私が『大量破壊兵器はイラクにはないかもしれない』と言ったら、失笑が漏れたんです。しかし、結果的にはなかったわけで、日本全体が熱に浮かされていたようなところがあったと思いますね」 と話していました。

私も、当時、マスメディアにミスリードされてイラク戦争を消極的に支持していました。
メディアの役割は重要なのですが、残念ながら今でも政府発表に追従する報道や特定の政党を応援する報道が多く、ジャーナリズムの資格があるのか、首を傾げたくなりますね。

イラク戦争への日本の対応についての検証は必要なのですが、メディアで提案しているのは朝日新聞ぐらいで、本当にお粗末な状態です。

これでは福島原発事故の検証も曖昧なままになってしまうのでしょうね。





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コメント
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