熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

短答試験過去問

2008-03-20 22:29:29 | Weblog
司法試験短答試験の準備をしています。

基礎講座の復習が終了し、択一六法(弁理士試験の短答アドバンスと同様なもの)の読み込みも何とか終わり、今は過去問の勉強をしています。

民法の過去問を解いていて、弁理士短答試験といくつかの相違点があることが分かりました。

「〇〇という考え方が、判例の見解である」という問題は、最近、弁理士試験でも出題されるようになってきました。
しかし、「〇〇という要件を満たす場合に〇〇が成立すると言うA説によれば、〇〇の場合は、〇〇が認められないという結論になる」というような問題、すなわち、各説の正確な当て嵌めを要求する問題は、弁理士試験ではお目にかかったことがありません。
基礎講座で、相当な時間を割いて論点の各説について勉強していたのは、論文試験用だけではなく、短答試験用でもあったのですね。

また、最近の弁理士短答試験も長文問題が多くなってきましたが、司法試験の長文問題は、半端な長さではありません。
最初は、かなり戸惑いましたが、過去問をこなすうちになんとなく慣れてきました。

以上のように、弁理士短答試験と大きく相違する点もありますが、同様なところもかなりあります。
したがって、弁理士試験を経験した受験生は、かなり有利なのではと、思われます。

今月中に民法過去問を終わらせ、4月中旬までに、憲法・刑法の過去問を終わらせる予定です。

短答試験勉強をしていて気がついたことを書いてみました。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知的財産の戦略的な活用

2008-03-19 23:16:15 | Weblog
日本知的財産仲裁センター設立10周年記念シンポジウム「知的財産の戦略的活用に向けて」に参加してきました。

会場は、霞ヶ関の弁護士会館講堂クレオです。
丸の内線出口から弁護士会館へそのまま入れるというアクセスの良い場所に位置しています。

弁護士会館には、何回か来たことがありますが、豪華な建物で講堂も収容人数が多く、設備も充実しています。
ついつい弁理士会館と比較してしまいますが、この差が社会的影響力の差でしょうか。

先ず、WIPO仲裁・調停センター所長代行の方が、「国際知財紛争とADR」について講演し、次いで、「種苗法による保護」「事業戦略の知財面からの評価」「知的財産侵害品の水際取締り」について各界の専門家から講演がありました。

私が企業に勤務していてときに、ADRの活用を検討したことがありますが、あまり利用されていないのが現状だそうです(特許権について、年間5件程度)。
企業にとって利用し難い点があるのは事実ですが、もっと活用しても良いのではと思います。

今回の講演は、国際的なADRの活用、種苗法、水際取締り等、普段あまり馴染みの薄い分野の話が聞けたことが収穫でした。

種苗法は、特許法とかなり近似しており、弁理士にとって理解しやすい法律です。
水際取締りの活用方法も知識として理解しておくと、コンサルタントにとって話題づくりに良いかもしれません。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の訪れ

2008-03-18 19:52:29 | Weblog
日々暖かくなり、春の訪れを感じる今日この頃です。

自宅の近くを散歩しているときに、春の訪れを実感しました。

先ず、つくしが咲いているのを見つけました。
もう春だな~という感じです。




次に、ふきのとうを見つけました。




そして、菜の花です。




アップに耐える菜の花。




そして、癒し系1号、春らしくピンクの洋服を着ています。




これで花粉症の季節が過ぎれば、私にとって春到来です。
あと2週間の辛抱、マスクをしながら楽しく過ごすことにします。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特許委員会

2008-03-17 22:38:23 | Weblog
弁理士会の特許委員会活動報告会に参加してきました。

会場は、虎ノ門のニッショーホールです。





虎ノ門駅からニッショーホールまでの途中のビル群の中に、なぜかお寺がありました。
隣の高層ビルとのコントラストが、妙な歴史感覚を与えてくれます。


企業に勤務していたときに、知的財産協会の特許部会の報告会に参加したことがありますが、弁理士会の委員会報告に参加したのは初めてです。

特許委員会の活動についてはほとんど知りませんでしたので、今回の報告会はかなり新鮮な驚きでした。

特許委員会第1部から第4部までの報告で、審査における出願の単一性の取り扱い、進歩性の判断基準の日米比較、特許権侵害訴訟における無効の抗弁、外国出願制度についての報告でした。

報告内容は、実務者にとって参考になるものでした。
参加者が600名と多いのも頷けます。

今後は、弁理士会の他の専門委員会報告にも積極的に参加することにします。
きっと役に立つ情報が得られるでしょうから。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チベット

2008-03-16 21:22:01 | Weblog
中国チベット自治区ラサで14日、共産党・政府に対する僧侶や市民の抗議行動が激化し、中心部の商店街から出火、武装警察隊などが鎮圧に当たり、混乱が広がっています。
在京チベット関係者によると、治安当局との衝突で14日だけで少なくとも14人が死亡、100人以上が負傷したとの情報があります。
日中関係筋によると、中国政府は15日から外国人と一般の中国人の自治区入りを禁じる措置をとるそうです。

これは、外国人の安全確保という表向きの理由の他に、外国報道関係者のチベット入りを防止するという理由もありそうです。

今回の騒乱は、「平和の祭典」である北京五輪が目前に迫っているので、流血の惨事が繰り返されれば、中国にとってのダメージは計り知れないと思われます。
国際社会の人権批判に火をつけ、ボイコットの声が高まることも予想されます。

今回の中国の対応を見ていると、冷凍餃子事件の対応と同様に、中国政府の情報コントロール(隠蔽とも言えます)が目立ちます。
国際社会の仲間入りをするためには、情報公開が必須です。

北京オリンピック開催に対する国際社会の反応を考慮して、中国が平和にこの問題を解決してくれることを望んでいます。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民事訴訟法

2008-03-15 21:02:14 | Weblog
司法試験基礎講座の民事訴訟法講義も中盤をむかえました。

民事訴訟法の目的から始まり、裁判管轄、民事訴訟法の主体である裁判所、訴訟要件と続き、論点の学習も増えてきました。

民事訴訟法は、過去にかなり勉強していたので、今までの講義内容は復習レベルというところでしょうか。
論点である、合意管轄、二重起訴、訴訟要件を看過して判決された場合の対応等も大体理解できています。
一度しっかり勉強していれば、かなり時間が経過していても覚えているものですね。

一度はしっかり勉強して、記憶に定着しておくことが重要です。
基礎講座の講師が「復習は大事です。二度三度と繰り返し復習して、記憶に定着するようにして下さい」と言っていたことが思い出されます。

民事訴訟法が終了すると、残りは刑事訴訟法だけです。
短答試験の勉強を中心に、基礎講座の復習を加えながら勉強を進めていきます。

短答試験(5月11日)まで残り2ヶ月、妻からの「早くコミセンに行って夜まで勉強してきて」という愛のプレッシャーを受けながら頑張ることにします。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

編集手帳

2008-03-14 22:13:50 | Weblog
読売新聞の朝刊一面コラム「編集手帳」第13週分(2007年7月~12月)を読みました。

このコラムは、最新のニュース・話題を500字あまりの記事に纏めたものです。500字あまりで、読者の心に残る記事を毎日掲載する、記者の方の才能と努力に敬服しています。

私の好きなテレビ番組の一つに、「京都迷宮案内」がありますが、主人公が「京の散歩道」というコラムを書いているときの苦労を思い出しながら、この「編集手帳」を読んでいます。

短い文章で心に残る記事を書くと言うのは、大変な努力ですね。
法律論文とは、文体が異なりますが、参考にできる点が多いので、しっかり読むようにしています。

この「編集手帳」で心に残った記事の一つに、「言葉の思い出」があります。
亡くなった有名人の言葉を綴ったものですが、その中に、阿久悠さんのお別れの会で会場に飾られた詩の紹介をしています。
「夢は砕けて夢と知り/愛は破れて愛と知り/時は流れて時と知り/友は別れて友と知り・・・」という詩です。
心に残ります。


ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弁理士研修

2008-03-13 18:12:50 | Weblog
弁理士研修「明細書の作成等に関する運用の変遷」に参加してきました。

研修場所は、飯田橋レインボービルです。
研修前に昼食を神楽坂の食堂で済ませました。



久々の神楽坂です。
最初に卒業した法政大学に通学していたときに、お世話になったお店がまだ営業していたのには感動しました。
何しろ30年振りですからね。

思い出に浸りながらの昼食を楽しんで、早速研修会場へ、広い会場満員の大盛況です。
実務的に重要なテーマですから当然ですね。

弁理士試験は、最新の法令が試験範囲ですが、実務では出願日により異なる法律が適用されることになるので、過去の法律を理解しておく必要があります。

実は、企業に勤務していたときに、今回の講師をお招きして、同じテーマで講演をお願いしました。
もう10年以上前ですが、そのときの資料は今でも役に立っています。

実務家にとっては必須の知識です。
しっかり勉強することをお奨めします。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裁判傍聴

2008-03-13 00:22:06 | Weblog
横浜地方裁判所主催の月例刑事裁判傍聴会に参加してきました。

東京地方裁判所主催の知的財産権模擬裁判、民事裁判傍聴ツアーには、何回か参加したことがありますが、刑事事件の傍聴は初めてです。

今回傍聴した刑事事件は、新案件のため、検察官の冒頭陳述から始まり、証人尋問、被告人尋問等の刑事事件の一連の流れを見学することができ、有意義でした。
民事事件と比較して、裁判の流れが良くわかりますので、刑事事件の傍聴がお勧めです。

裁判員制度の導入を意識しているのか、裁判官、検察官ともに、分かりやすい言葉で、ゆっくり話していましたので、傍聴人には好評でした。

裁判傍聴の後に、法廷内で裁判官との意見交換がありました。
裁判員制度に関連した質問を一つしました。
検察官が提示した証拠資料をその場で見ながら質問をしていましたので、「裁判官には読みながら質問できても、裁判員には難しいのでは」と質問したところ、裁判官から「そうですね、難しいかもしれませんね。でも慣れれば大丈夫ですよ」とのお応え。
「裁判員を経験するのは、人生で一度だけでしょうから、慣れるといっても解決策にはなりませんね」と言うと、「う~ん」という返事でした。
有効な解決策はなさそうです。

裁判傍聴が終わり、お昼近くになりましたので、裁判所から歩いて10分の距離にある、中華街に昼食を取りに出掛けました。





久々の中華街です。






平日のお昼時なのに、人影もまばらです。
中国食品の悪いイメージの影響でしょうか。
中華街の食事は安全で美味しいので、皆さん中華街に行きましょう。

いつもの行きつけのお店で、美味しくてボリュームのある中華料理を堪能しました。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知財外国語研修

2008-03-11 19:16:09 | Weblog
弁理士会研修所が委託して、知財翻訳協会が企画した「知財外国語研修」を受講してきました。

研修プログラムは、「中国における知財翻訳の現状と問題点」「特許翻訳のあり方(米国特許)」「知財英語実務(米国プロセキューション)」について、3人の講師が講演しました。

中国特許出願明細書の誤訳が90%以上あるという実体が講師から説明され、かなり衝撃的でした。
私も企業で中国出願実務を少々行っていましたが、正直言って、中国語の翻訳が正しいか否かは判断できませんでした。
結局、信頼のできる中国代理人を選任して、代理人とのコミュニケーションを密にするという方法が妥当だと思われます。

「米国特許出願の翻訳のあり方」と「知財英語実務」の講演では、現地代理人への依頼・指示等の英語文書の雛形が入手できたのは収穫でした。
これはかなり使えます。
何しろ、英作文は英借文と言われるくらい、雛形文書を使いまわすことが実用的ですからね。

このような実務研修を数多く開催して欲しいものです。




ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする