杜鵑草
2017年10月30日 | 花

尾花沢の親戚に行く。時候のあいさつ、いわば安否の報告でもある。庭に、雨のなか杜鵑草が咲いていた。10月にも遅咲きが見られる、耐寒性のある花である。花に斑があって、時鳥を思わせるからこの名がついた。農家は稲刈りが終わって、しばしのほっとする時間が訪れている。飼い猫と犬が、人が家にいるのが珍しいのか、ひとなつこくじゃれて来る。外はあいにくの雨。あちこちで、同級会が開かれる。70を過ぎると、人は幼いころの友達が懐かしくなるらしい。
ほととぎす咲かせかたぶく齢かな 岩城のり子