コスモス
コスモスが風に揺れているのは、いかにも日本に秋に馴染んだ光景だ。その向うにある紫苑と咲き競うのも似合っている。新しいスマホで動画を撮って、ユーチュウブに上げてみた。秋を感じる上品な動画に仕上がった。BGMをつければもっといいだろうか。しかし、この花が日本に渡来したのは明治初年。日本の風土にあったのか、たちまち日本中に広がって、「秋桜」という和名が与えられた。よほど日本人の気に入られたのであろう。同じコスモスの名が冠せられているのに黄花コスモスがある。こちらはキク科で、コスモスとは全く違った種の植物で、生命力が強く、同じ属のオオハルシャギクなどを駆逐してしまうこともあるらしい。知人から聞いた話だが、在来種を守るため、黄花コスモスの植え付けを禁止している町内もあるとのことだ。
一体にに帰化植物の生命力は強い。西洋タンポポがはびこって、日本タンポポの存在はどんどん小さいものになり、セイタカアワダチソウの大群落は、日本の晩秋の景観を変えてしまうような勢いだ。輸入した成魚や爬虫類が、逃げ出して大捕り物を演じるニュースも後を絶たない。日本の風土が植物や動物の生育に適してことの証しでもあろう。コスモスの花が咲くと松茸が出始めるという俚諺もある。今年は適度の雨で、松茸が豊作らしい。日本産の松茸が安値だというニュースを聞く。先日、寒河江の道の駅で松茸が出ていたが、それほど大きくないものが三本セットで18000円の値がついていた。豊作で安いとはいえ、貧乏人の口には入らないのが、日本の名物松茸だ。
今日は雨。最高気温が22℃ぐらいで、昨日までの暑い秋は一転、本来の秋に戻る。今日の雨がそのターニングポイントになったようだ。