ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

ドリアン攻撃継続中

2008年08月08日 15時43分04秒 | 仕事・職場
事の始まりは4-5年前、
隣の財団にいる友達が
タイ出張のお土産にくれたドリアンキャンディー。

まだ本物のドリアンを食べたことのないわたしは
好奇心から無邪気にほおばったものの
口中に広がるあまりの臭いに全身が硬直。
なめることも出来ずにトイレに直行。

ドリアンを食べたことのある上司は
そんな大げさなと笑っておきながら、
自分も口に入れた途端
固まったまま、黙って廊下の方へ。

ほんのわずかな間、口に入れただけなのに
その日は一日中息をするたび、物を言うたびに
自分の体の中から、古い貯め池のような、
小学校で飼っていたタニシの水槽のような、
なんとも生臭い、腐敗臭が漂って
ドリアンの恐ろしさを思い知ったのが、その時。

そして昨年の秋、歴代のインターンさんや
ボランティアさんや、契約社員だった人たちと
梅田のベトナムレストランで食事をした時、
メニューにドリアンアイスクリームを見つけたわたしは
店員さんをそっと呼んで
長いテーブルの反対側に座っていた上司を指し、
「あちらの紳士にこれを」と、それを勝手に注文。

突然届いたアイスクリームを上司は不審げに食べ、
げげー、ドリアンだー、と騒ぎながら
結局全員できゃーきゃー言いながら、回し食べしたのでした。



ところでこれは職場の同僚が
実家で取れたゴーヤをみんなにお土産にくれたもの。
よく熟れて黄色くなったものは苦くないんですって。
これはさっそくチャンプルーにしなくちゃ。
こういうお土産なら大歓迎なのですが・・・

もうすっかりドリアンのことを忘れていたつい先日、
昨年秋の集まりにも来てくれていた元契約社員の子が
タイのお土産にと、お菓子を持ってきてくれたのです。
おいしそうなクリームサンドの絵の上には
読めないタイ語と共に、なぜか日本語で
「ドリアンワリームワッキーザンド」の文字が。
ドリアンクリームクッキーサンド、なのだろうけど、
すでにして、怪しい雰囲気。

嫌な予感に、誰も封を切ろうとしなかったのに、
わたしが留守にしていたある日、
ついに上司が、封を切ったのだとか。

それはこれまでの中で最悪だったらしく
開けた瞬間から、職場中に猛烈な腐敗臭が漂い、
ハンガリーやジャマイカ出身のインターンさんたちも
口にすることも、出来なかったらしい。
結局あまりの臭さに仕事どころの騒ぎでなくなって
ビニール袋に入れて、厳重に口を縛ったものの
終日その臭さは消えず、
来客が「何か腐らせたんですか?」と聞く始末。
もはやこれは、化学兵器並み。

なのに翌朝わたしが出勤してくると
厳重に包まれたそのドリアンワリームワッキーザンドが
わたしの机の上に何気なく置いてありました。
事情を知らないわたしは、
危うく無邪気に開けそうになり
周りの人から「外で、なんでもいいから外で」と言われ
ようやく事情を知りました。
いやあ、あぶないところだったぁ。

誰の仕業かと思いきや
昨年秋のアイスクリームを忘れていなかった上司。
報復攻撃とはいえ、これはテロでは?

というわけで、わたしの職場では数年にわたって
隙を狙ってのドリアン攻撃がずっと継続中。
わたしも忘れた頃くらいに
次なるゲリラ攻撃を狙っているところです。


コメント
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