ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

震災3ヶ月目に

2011年06月10日 23時01分00秒 | 自分自身
梅雨に濡れた緑陰は日に日に濃く、
明日はもう、震災から3ヶ月。
たぶん多くの人がそうであるように、
あの日から考え続けていることがあって。

一つは、あのような事態になった時、
自分なら何を持ち出すか、ということ。
つまり自分にとって、何が一番大切かということ。
身一つで運べるだけしか持っていけないなら
通帳に印鑑かな、保険証書や携帯も要るかな、
アルバムはどうしよう、等と頭を悩ませていたら
先日、大津波に襲われる夢を見てしまって。
夢の中でわたしは、通帳でも携帯でもなく、
みみにゃんだけを胸にぎゅっと抱いて
ただただ、命の限りに走っていました。

本当に失いたくないものを、夢に気付かされて
何だか気持ちが、すっと楽になったみたい。
本当に失いたくないものが、ただそれだけなら
それ以外のものを失うことを、恐れなくてもいいから。



もう一つ、いつもどこかで考えているのは、
本当の幸せって何なんだろう、ということ。
震災以来、身に沁みて分かったことは
誰かが、痛みや苦しみを抱えているのを知りながら
自分だけが幸せでいることは、あり得ないと云うこと。
今でも、おいしいものを食べたら幸せだし、
バーゲンでお気に入りをゲットしたら幸せだけど
同時に胸の奥に、チクリと痛みが走るのも事実。

当たり前だけど「幸せ」は分かち合い、
共有した時に初めて、本物になるみたい。

家族や親しい人だけでなく、一人でも多くの人と
よろこびや、幸せを分かち合えること。
苦しんでいる人に、一人でも笑顔になってもらうこと。
それはどれだけ小さくても、心からの幸せのかけら。
そして、それを積み重ねていくことで、
わたしの日々の、このささやかな幸せも
本当の、心からの、幸せになるにちがいない。
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