お気に入りの散歩道２

今日は春めいた暖かな陽気に誘われ
いつものお散歩道を海の方に歩いてきました。



海側にもこうしたお散歩道が３－４ｋｍ続き、
暖かな陽射しの中、多くの人たちが思い思いの時を過ごしています。
大きな大きな空に、のびのびと枝を広げた美しい樹。
春の芽吹きが待ち遠しいな。



更に歩くと向こうに大きな橋が見えてきました。
このあたりは水鳥たちの楽園になってるみたい。
鳥には詳しくないけれど、ゆりかもめかしら。
時々パンくずをやっている人を見かけます。



この橋はちょっとレトロな感じがなかなかいいでしょう？
菜の花は今日も満開。



誰もいない陽だまりに、人待ち顔のベンチがひとつ。
ちょっと座って、お茶でも飲んでいこうかな。
本でも持ってきてたら良かったかも。



またしばらく行くと、ハト＆カモおじさんに出会いました。
これは、マガモかしら？
でも幾つか違う種類のカモがいるみたい。



と、思ったら、こんなものまでいました。
わたしは見るのが初めてだったので
ねずみ？ビーバー？カモノハシ？と頭の中が疑問符だらけ。



おじさんの話では、ヌートリアというんですって。
ペットとして飼われていたものが野生化したのかと思ったら
戦時中、軍服の裏側に貼る毛皮用に持ち込まれ、
そのまま野生化したのが、
今では農家の害獣扱いされているのだとか。
彼らも戦争の被害者だったとは。

この国に好きで来たわけではないのに、
さんざん利用され、搾取された挙句に害獣扱いだなんて。
わたしがヌートリアだったら、訴訟起こすかも。
人間ってつくづく罪深いなあ、と思わぬ勉強になりました。
この川で良ければ、のびのびと暮らしておくれね。
そしておじさん、教えてくれてありがとう。

ここで土手を上がって、今日の川辺のお散歩はおしまい。
土手の向こうの住宅地に下る階段を下りながら
ふと振り向くと、大きな樹が見送ってくれていました。
バイバイ、また来るね。



住宅街を歩くと、風に乗ってほのかな芳香が漂ってきました。
桜の華やかさも大好きだけど、
まだ少し肌寒い、色のない早春に、
可憐な花を誰よりも早く咲かせる梅も、大好き。
「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」って句があったな。



弥生三月、待ち望んだ春はいよいよこれから。