ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

自由と不自由

2024年01月31日 10時20分36秒 | ねこ

退職してからというもの、

暇を見つけては旅行ばかりしてきたのは

これまで出来なかったから、そして

みいみがいない寂しさを埋めるため。

 

 

みいみと暮らした約17年の間、

出張以外は殆ど旅行出来なかったから。

たまに長期の海外出張が入ると

みいみは血尿や尿結石になったりしてた。

みいみは私がいないとダメな子だったから。

特に糖尿病になってからの4年間は

12時間毎の注射が欠かせなかったし。

 

それはとても不自由なことだったけど

全然不幸なことなんかじゃなかった。

不自由さを遥かにしのぐほど

みいみのことが心から愛おしかったし、

みいみといることが幸せだったから。

 

 

今だって、もし選べるなら

不自由でいいから、みいみにいてほしい。

旅行に行けなくてもいいから

みいみの温もりを感じて暮らしたい。

でもどうしたってそれが叶わないから、

旅行で紛らわせているのかも。

 

次の子猫を飼うのは年齢的に無理だし

飼うとしたら、きっとある程度の年齢の成猫。

それでも責任を持って最期まで看取れるか、

自分の年齢的にも、自信もなくて。

みいみの看取りまでの最後の数か月間が

心身ともに本当に大変だったことを

まだ胸が痛むほどに覚えているだけに。

 

テレビで猫を見ると胸がきゅんとなる。

みいみの穴はきっと何をもってしても

決して埋まることはないだろうけど

また猫と暮らせる日が来ることを

心の片隅で夢見ているのでした。


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