ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

立秋に思う

2008年08月07日 22時52分16秒 | 自分自身
暑中お見舞いのご挨拶をしたばかりなのに
今日は暦の上では、もう立秋。
そう思えば、朝夕が
ほんの少しだけ過ごしやすくなったような・・・
でもこの空の青さからすると
やっぱり気のせいかしら。

毎年夾竹桃が咲く頃になると思うのは
なぜか戦争や平和のこと。
長崎や広島の原爆記念日、
終戦記念日の頃に咲く花だからでしょうか。



今日NHKの特集で
原爆の誤りを告発し続けた
アメリカのカメラマンのドキュメンタリーを見ました。
終戦後に原爆の効果を記録するために
長崎や広島で写真を撮り続けた、元アメリカ兵。

あまりの惨状で受けたショックで
写真は40数年もの間、封印し
誰にも語らず、口を閉ざしてきたのに
晩年、自らの使命に目覚め
封印してきた写真を公開し、
自分の経験を語り始めたのだとか。

「確かに日本軍は中国や韓国でひどいことをした。
しかし1945年の原爆投下は間違っていた。
それは100年経っても間違いであり続ける。
未来永劫、それが正当化されることはあり得ない。」

いまだに原爆の正当性を疑わない見解が主流で
原爆の惨禍を語ることはタブーとされているアメリカで
この勇気ある主張がどれほどの、
非難や中傷を浴びたかは、想像に難くない。

奥さんにも理解されず離婚し、
周囲にも理解されず孤立し、
それでも生涯語ることを諦めなかった彼の良心。

「たとえ小さな石であっても
波紋は広がっていく。
それは少しずつ広がり
いつか海岸に届くはずだ。
アメリカの海岸にもいつか届く日がくる。」

「誰かが続いてくれれば波紋は更に広がっていく。
みんながそれぞれに小石を投げれば
いつかそれは大きなうねりとなって
みんなが本当の平和を目にし、
耳にする日が必ずくる。」

そして彼は奇しくも長崎に原爆が落とされた
8月6日に亡くなったそうです。

胸を打たれ、涙がこぼれたけど
彼に敬意を捧げるだけでは、
彼はきっとがっかりすることでしょう。
わたしもそれを信じる一人とならなければ。
そして、どんな小さな小石でも
投げる人にならなければ。

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