ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

雪の舞う夜

2012年02月02日 22時05分00秒 | 生活
ここしばらくずっと寒かったけれど
今日の寒さは、尋常じゃなかったなあ。
朝、出勤時のオフィスビルの外気温が1℃、
それが正午になっても、ようやく2℃。
これじゃ冷蔵庫の中の方が暖かいかも。

ニュースでは連日、大雪の様子が映し出され
積雪が2mの、3mのと報道されているけれど
雪国育ちの私には、それは懐かしい景色。
今でこそ積雪量が減ってきてはいたものの
子供の頃は、大人の背丈ほどの雪の壁は
ありふれた冬の景色だったから。

(この寒さで、神社の手水舎の柄杓にも氷)

雪が降って喜ぶのは雪の苦労を知らぬ人。
雪が降ると「ああ大変だ」と思うのは、
雪で苦労した、雪国育ちの人。
わたしは残念ながら、苦労を知っていて
スキーに興味が持てないのも、そのせいかも。

今も雪深い実家には、足腰の弱った母がいて
雪の重みでふすまが開けにくくなるような家で、
息をひそめるようにして、雪籠りしながら
ただただ、雪がやむのを待っている。
テレビに映る北日本の町や村にも
そんなお年寄りが、いっぱいいるに違いない。

ああ、どうか雪よ、これ以上降らないで。
これ以上高齢の母を、心細くさせないで。
祈ることしかできない自分の歯がゆさを持て余し、
寒くて、心配で、不安ばかりの雪の夜。
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