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7月1日になると、京都の町は、祇園祭モードに入ります。
四条通のアーケードには、赤と白の提灯がさがり、「コンコンチキチン・・・」というお囃子のBGMが流れ、
いよいよ今年も祇園祭の季節になったなぁ、本格的な暑さの到来を覚悟するのだそうです。
「この雰囲気、なんか、すごく京都らしい感じ・・・」
お囃子を聞きながら、ミモロの歩く足も弾んでいます。
今まで、扉を閉じられ、通行人は、気づかなかった場所に、赤い提灯がさがり、
そこが鉾や山を保管している場所だったことに、改めて気づきます。
祇園祭は、四条通の東の突き当たりに位置する八坂神社のお祭り。
その歴史は、疫病が蔓延し、人々を苦しめた9世紀が起源と伝えられます。
祇園祭というと、山鉾巡行と、その前夜祭の宵山だけと思われがちですが、
何と7月1日から31日まで、1ヶ月におよぶ長いお祭りです。
ですから、祇園祭に関しては、これから順を追って、ミモロと一緒に見てゆきましょう。
初日の7月1日は、神事初めの儀。
八坂神社では、長刀鉾のお稚児さんらが、祭りの無事を祈願する「お千度の儀」が行なわれました。
境内本殿脇には、お稚児さんたちがお清めをする場所が設けられています。
ミモロも離れた場所から、そのマネを・・・。「こんな感じかな?」
お父様に手を引かれ、お稚児さんたちが到着。
次々に、手を水ですすぎ、お清めを。さっきのミモロと同じです。
今年のお稚児さんは、小学5年生(11歳)のシライコウヘイ君、そして補佐役のカムロは、小学2年生(8歳)の弟のダイスケ君と小学5年生(11歳)のノムラリュウジ君です。
兄弟で稚児とカムロを務めるのは、22年ぶりだそう。
「お稚児さんやかむろになるのって、大変なの?」
そう、歴代のお稚児さんたちは、京都在住の会社経営者やお家元、老舗の名家などの男の子がなっているの。
「ミモロもやってみたいなぁ・・・」
10歳前後の男の子だけしかなれないよ。もちろんネコはだめ!
それに祭りの衣装を誂えたり、諸経費もろもろで、
2000万円は、かかるとの噂も・・・。
「あ、そうなんだー」。もう関係ないという感じのあっさりしたミモロでした。
お稚児さんは、13日の「稚児社参」の日から、神様のお使いになるので、その日から地面に足をつけずに過ごします。
移動は、剛力(ごうりき)さんに担がれて行ないます。また身の回りの世話は、父親など男性だけで行なわれるそう。
「大変だね・・・・。お稚児さんもだけど。剛力さんも。このごろの子供は大きいから、重いんじゃないの?」
そう、みんな、とても大変。でもその大変なことを、今も続けるのが、京都の伝統であり、素晴らしい文化なのよね。
本殿にて、神事を受けたお稚児さんたちは、「お千度の儀」のため、社殿を3回まわります。
3回まわると、お稚児さんと周りの町役の方などの数を合わせて、1000回ということになるんだそうで、だから「お千度の儀」なんです。
そして、本殿の前を通るたびに、拝礼をします。
ミモロも、遠くからですが、一緒に拝礼しました。
これから、次々にいろんな神事が毎日のように行なわれます。
境内では、この時期、玄関や門に飾る「ちまき」を求めることができます。
「ちまきだって・・・美味しいのかな?」
これは、お飾りだから食べられません。
「あ、そう・・・」。ちょっとがっかりしたミモロでした。