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京都に来て以来、楽しみにしていた祇園祭がいよいよ始まりました。
春から準備した浴衣を着て、ミモロは、いそいそと出かけます。
全部で32基の山鉾が、京都の町を南北に走る烏丸通の西側に平行して通る室町通、新町通を中心に、
四条通を挟み、南北のエリアに点在します。(長刀鉾と保昌山は、烏丸通の東側)
10日から始まる鉾立て。14日の夕方には、すべての山鉾の準備が終わり、いよいよ祭りのハイライト、山鉾巡行へと
祭りは盛り上がって行きます。山鉾の準備ができた14日から巡行までの期間は、宵山と言われ、山鉾が立つ通りには、
出店が並び、祇園囃子の鐘や笛の音が辺りに響き、祭りムードもさらに。
「わーもう始まってるんだ・・・・」14日の夕方、烏丸通に到着したミモロは、祭りムードに染まった町に興奮気味。
「どこから見たらいいのかな?」。山鉾は全部で32基、見て回る順番を決めておかないと、とても全部は見られません。
烏丸通から、新町通に入り、南北に並ぶ山鉾を順番に見てゆく作戦にでたミモロ。
まずは、「役行者山(えんのぎょうじゃやま)」からスタートします。
それぞれの山鉾には、日本だけでなく中国の故事に因んだ、個性豊かなテーマがあり、
それに則したお飾りが施されています。
「どんなテーマでできた山鉾かを知ってみると楽しいね!」。そう、その通り!
また、山鉾の見どころは、周囲を飾る段通などの織物の見事さ。金襴緞子の華やかな織物は、まさに美術品。
宵山では、それらがすぐ近くで見られ、伝統の技の見事さにきっと感激するはず。
山鉾が立つ近くには、家宝を公開したり、山鉾に乗られる神様を祀っている場所があります。
「役行者山」では、歴史や見どころをわかりやすく説明してくれます。
江戸時代に作られたという役行者の像は、170センチの身長で、指間接の一本一本も動く精巧な木造。
手の血管も浮き出ていて、実にリアルです。
「なんか、今にも動きそう・・・」ちょっと怖がるミモロでした。
「山鉾の歴史や装飾の話を聞くと、もっと興味が湧くでしょ!」と解説をしてくださった方。
通の向かい側には、堂々とした構えの老舗。個人的にその暖簾の文字に親しみを覚えました。
また、それぞれの山鉾の近くでは、必ず厄払いやご利益のあるちまきが売られています。
「コレクションできるね・・・全部で32個も集まるよ・・・」
1つ1000円するのよ。それに、どこにそんなに飾るの?
「わかった・・・見てるだけにする」とちょっと不満そうなミモロ。
時間を追うごとに、人の数も増えて行きます。
「めちゃ!かわいいクマちゃん。浴衣着てるんだ・・・」
浴衣姿がかわいいお姉さんたちに声をかけられ、嬉しそう。
「浴衣を作った甲斐があった、フフフ。着てきて、よかったぁー」と、思うミモロでした。