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祇園祭の宵山を訪れたミモロ。次々に山鉾を見て回ります。
「何しろ32基もあるから、見て回るのも結構大変・・・」
ムシムシと暑さも厳しい京都の町。汗をかきながらも、山鉾の配置を示すマップ片手に歩きます。
山鉾があるのは、四条通の南と北側。室町、新町の通がその中心に当たります。
そもそもこのエリアは、昔から呉服で栄えた町。山鉾は、栄えた町衆の心意気の表れで、
昔は、それぞれの町が競い合って、珍しい異国の品や織物や染色の自分たちの技を集約した段通などを
山鉾に飾るようになったのです。
その心は、今も、山鉾の周囲を飾る前掛け、欄縁などに見ることができます。
「本当にすごいねぇー」ミモロは、ただ感心します。
日没が迫るころ、提灯には、灯りがともされ、祭り情緒もいっそう。
錦小路室町にある「霰天神山」は、別名火除天神山と呼ばれ、火災除けの霊験あらたかなお守りが評判。
「放下鉾」では、お囃子が響いて、祭り情緒もいっそう。約3畳ほどの最上階のスペースで、
お囃子を奏でる人たちが、かわるがわる演奏します。その人数は、40人ほど。
「狭いから、みんなお尻を外に出して演奏するんだねー。落ちないのかなぁ?」
と心配そうに見上げるミモロです。
でも大丈夫。演奏者は、落ちないように、横に渡された木に足をかけているんですよ。
「あ、浴衣着てるんだ・・・」と言われたミモロ。「そうなの。祇園祭に合わせて作ったの・・・」と自慢そうに話します。祇園祭には、浴衣姿の人も大勢。
もちろん子供たちも浴衣姿でお手伝い。
「ちまきどうですかぁー」など、かわいい呼び声がいたるところで聞こえます。
小さい頃から、町の祭りに参加することで、代々、町の伝統が受け継がれてゆくんです。
さて、トコトコ進むミモロの前に、現れたちょっと変わった山。
「わー大きなカマキリが屋根の上にいるー」、山を見上げたミモロが思わず大きな声を。
これは「蟷螂山」(とうろうやま)。かまきりと御所車の車輪が動く山鉾唯一のからくりが見られる珍しい山。
そばの売店には、カマキリのイラスト手ぬぐいが販売されています。
次々に山鉾を見て回るミモロですが、
「だんだん暗くなってきちゃった。人出もどんどん増えてるみたい。急がなくちゃ!」
歩行者天国になった通りを急いで歩きます。
次は、どんな山鉾かな?