昔から家に伝わるものや、古いものを大切に使う京都の人たち。それは、日本のものだけではなく、海外のものでも同じこと。
「ミモロちゃん、ぜひうちのお店に遊びに来てね…」と、以前からお誘いを頂いていたのは、「家具の浜野」の社長である浜野恵子さん。


「家具の浜野」は、西洋アンティークの家具などを中心に、絨毯やアンティークの食器や小物など、さらにモダンな家具まで揃う家具店です。
お店の中には、ステキなアンティーク家具がずらり。

アンティーク家具と言われるものは、製作から100年以上経ったものと、輸入に関する法律で規定があるそう。また、一般には、ヴィクトリア時代以前の形式、様式、技法などを継承している家具をさすそうです。
ここには、1880年代から1950年代に製作された英国のものを中心に、フランスのものなど、キャビネットや椅子、机、チェストなど、さまざまなアンティーク家具が揃っています。なかでも、1920~1940年のものの種類が豊富で、様式的には、エクレクティックスタイル(折衷様式)と呼ばれ、世界的にアンティーク家具としての価値が認められているものを中心に品ぞろえされています。

「こういう家具、よく町家のお家やお店で見るよね」とミモロ。そう京都の古い町家や家屋には、とても西洋アンティーク家具が調和して、素敵な雰囲気を作っています。
ミモロは、次々に家具を見て回ります。「わー大きな古時計…おじいさんの時計?」

「素敵なクッションもいろいろあるよ」

「こういうソファーがお家にあったらいいなぁー」とソファーに座ったり…。

長い時間を経ても、今なお現役の家具たち…。傷んだ箇所は、丁寧に修復されて美しい状態に。
いいものを、大切に長く使うのは、京都では当たり前。洋館なども多い京都は、昔から西洋文化も、しっかり導入しています。和洋を問わず、良質のものは、どこか共通する美が存在し、古い日本家屋で、西洋アンティークは、本当にしっくりと馴染みます。
店内には、家具ばかりでなく、家具にぴったりのアンティークの食器などもいろいろ。



「わー素敵なものがいっぱいあるよー」とミモロは、そちらにも夢中。

「あ、電気の笠も素敵なのが…」雰囲気のある電気の笠は、インテリアには欠かせません。

「家具だけでなくて、いろいろなものがあるから、イメージが膨らむね…いいなぁ、こういう家具に囲まれた暮らしも…」とミモロ。
「アンティーク家具って、使うほどに味わいが出て、新しい家具にはない魅力がありますね。うちでは、『アンティーク修復講座』も開催するんですよ」と浜野さん。
修理をお願いするほどでない簡単なシミやキズを自分で修理する技術を英国アンティーク家具修復国家資格を取得した講師が教えてくださる講座です。
ミモロが行った日は、春のフェアの真っ最中。
「今日は特別に、美味しいコーヒーとケーキが味わえるカフェをご近所の「カフェヴェルディ」さんにお願いして、お店の前に開いて頂いていますから、そちらも、どうぞ…」と浜野さんに言われて…。
「う、ケーキとコーヒーだって…ちょうどちょっとひと休みしたかったんだぁー」とミモロ。

「あのーコーヒーとケーキお願いします」と、お店の方に、わざわざ自分からお願いに…。

「ハイ、ちょっとお待ちくださいね」。ミモロの鼻にコーヒーのいい香りが漂ってきます。
しばらくして、ミモロの前には、クリームがたっぷりかかったシフォンケーキが。
「今日は、これでケーキは品切れです」「わーよかったー食べれてー」と、ラッキーなミモロでした。

ケーキを夢中に食べていると、「ミモロちゃん、カワイイものを作る作家さんたちが、今日は来ていらっしゃるから、食べ終わったらご紹介するわねー」と浜野さん。ミモロは、「ハイ、モグモグ…お願いします…ゴクン」と口に入れたケーキを飲み込んで答えました。「カワイイものの作家さんだって…なんだろ?」コーヒーを飲みながら、思うミモロでした。
*「家具の浜野」京都市左京区下鴨宮崎町119-1 電話075-781-0688 営業時間:11:00~18:00 火曜休み(水曜予約営業)交通/京阪電車「出町柳駅」徒歩5分 詳しくはホームページで。

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