今年も、「葵祭」の行列を見物に出かけたミモロ。
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下鴨神社で、ゆっくりと行列を見るはずが…。境内で参拝などをして、お腹が空いたので、行列が再び出発するまで、ちょこっとランチをしようと境内を抜けて下鴨本通に出ようという、軽く考えていたのが大間違い…行列の進むコースに行こうにも、通行規制で、境内から出るのに、ひと苦労することに。
「わーん、行列が見られないよー」と大慌て…。今までの余裕はどこへやら…。
「ふーお腹も空いてるのにー」と、ブツブツ言いながら、北大路通に移動して、そこで行列を待つことに。
下鴨本通沿いは、すでに大勢の人が舗道に詰めかけ、簡単に移動ができません。そこで少し住宅街に入り、商店が点在する道を北上することに。「もう、すぐ北大路通だね…」約10分ほど歩き、目指す大通りに到着。
「あ、ここにお寿司屋さんがあるー」と、通りに面したお寿司屋さん「京・下鴨 音羽鮓」の前に。
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行列が到着するまでに、まだ少し時間がかかりそう…。「ここなら、行列が来るのがわかるから、大丈夫!」と、トコトコお店の中に…。食欲を最優先にするミモロです。
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奥のテーブル席に座ったミモロは、「なんにしようかなぁ…」とお品書きを見ながら悩みます。
「ちらし鮨お願いしまーす」と注文して、お茶を飲みながら寛いでいると…「行列が来ましたよー」とお店の方の声。
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「だって、ここの方が上から見れるもの…」体の小さなミモロには、上からの方が見やすいよう…。
今年の行列は、総勢511人。馬や牛は約40頭で、全長は、約1キロに及ぶそう。
はじめに現れたのは、藤の花で飾られた牛車。
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狩衣装束の人たちが、次々に、ミモロの前を通り過ぎて行きます。
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本当に美しい馬で、まさに行列にピッタリ…というのは、競馬(くらべうま)などに出る馬は、サラブレッドで、かなり馬体が大きいのです。この馬は、おそらくクォターホースか、別の種類の馬。比較的小ぶりの馬体で、首の太さや胴の大きさなど、引き締まっていて、お人形のモデルにしたくなるバランスのとれた体形です。
「あ、女房行列…雅だねぇー」
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平安時代を思わせる姿の女房達が、現れると沿道の人たちは、一斉にカメラを構えます。
「下鴨神社で見た花傘…」
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「わー斎王代の輿が見えるよー」と、ひときわ大きな声を上げるミモロ。
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「ミモロも斎王代になりたいなぁー」と憧れの眼差しで見つめます。
斎王代に選ばれるのは、京都の旧家や老舗のお嬢様など。母娘など2代に渡って、斎王代を経験される方も。とても名誉なお役です。巷の京すずめが言うには、「斎王代になるには、すごくお金が掛るから、大変なんだよー」と。京都のお祭りは、祇園祭のお稚児さんにしても、参加する人の負担が大きいのが特徴。まさに人々が伝統を支えるお祭りなんです。
斎王代が通り過ぎると、ミモロは、再びテーブルへ。
「あ、お寿司ができてる…」。手桶の中に、いろいろなネタがいっぱい盛り込まれたちらし鮨です。
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「今年の『葵祭』をお寿司屋さんから見られたなんて、ラッキー…。来年もここに来ちゃおう…いいとこ見つけちゃったー」
昨年は、週末に行われた『葵祭』、このお店にも、食事をしながら行列を待つ方が多かったそう。
「今度、いらっしゃるときは、これを注文したら、いかがですか?」とお店の方が、ミモロにすすめたのは、
『デコいなり』。
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いなりずしが、クマの顔になっているもの…。「お客様にぴったりかと…」。
「なんかカワイイねー今度、お願いしちゃおう…」とミモロ。
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作るのに時間がかかるそうなので、あらかじめ予約をおすすめ。1個210円。
「また、いらしてくださいね…」「ハイ…お持ち帰りもできるんですねー。また寄ります…」とお返事を。
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美味しいお寿司でお腹もいっぱい、斎王代の行列も見物できたミモロは、満足そうな顔で、地下鉄烏丸線の「北大路駅」へと向かいました。「来年は、お友達を連れてきちゃお…」と思うミモロです。
*「京・下鴨 音羽鮓」京都市左京区下鴨貴船町47 電話075-781-1515 木曜休み(祭日の場合は営業)地下鉄北大路駅から、北大路通に沿って東方向へ徒歩5分ほど。
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