ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

140年ぶりに復元された下鴨神社名物「猿餅」。境内の茶店「さるや」で味わう上品な餅とお茶。

2012-05-15 | グルメ

15日の「葵祭」に先立ち行われた神事「御蔭祭」を見物したミモロ。目の前を過ぎる神幸列を眺め、「なんか昔にタイムトリップしたみたい…」と不思議な心地に。

糺の森に夕日が射し込み始めた頃、ミモロは、本殿前から再び森の方向に歩きだしました。


どうしたの?「あのねー、ちょっと喉が渇いちゃった…」と言いながら、向かったのは境内の一角にある「さるや」という茶店です。

「ねぇ、申餅だって…なんだろう?」と興味津々のミモロです。

さっそくお店の方に「あのー申餅ってなんですか?お猿さんが食べるお餅?」と尋ねます。

「これは、昔、葵祭の申の日に、小豆の茹で汁でついたお餅をご神前にお供えしたんです。ほんのりと茜色に染まったお餅を都の人たちは、『葵祭の申餅』と呼んでいたそうで、下鴨神社の名物だったんです。それを140年ぶりに復元したのが、このお餅。ぜひ食べてみて下さい…」と。

「ハイ、もちろんいただきまーす」と元気にお返事するミモロです。

申餅の色は、”はねず色”というそうで、明け方の一瞬、東の空が、薄茜色に染まる様子を表しているとか。その色は、命の生まれる瞬間をも表すとされ、食べることで、体を清め、元気を頂き、無病息災に過ごせるようにお祈りした故事にならい、140年ぶりに復元したもの。

「えー食べると元気になるの!たくさん食べなきゃ…」ミモロ、たくさん食べればいいってもんじゃないのよ。ありがたいお餅だと思い、感謝しながら頂きましょう。

しばらくして、ミモロの前には、まるで神様にお供えするような,清らかな雰囲気漂うお餅とお茶が。

「なんか,いつも茶店で食べるお菓子とは違う感じ…」清々しい空気にあふれた糺の森で、キラキラ煌めく木漏れ日を浴びながら頂く申餅。心休まるひとときです。

小さく丸い申餅は、まるで子ザルが蹲っているように見えてきます。大きな小豆が中に入った大福のような食感。でも上品な感じは、お土産にしたくなる素敵さが。

この茶店は、ミモロが雛祭りの御菓子を食べに行った下鴨の和菓子店「宝泉堂」のお店です。
昔の茶店の雰囲気を醸し出す大きなお釜も店内に。

店の一角では、「宝泉堂」の御菓子なども並んでいます。


「食べるのが、申し訳ないような雰囲気…」と言いながら、申餅をパクリ。
「上品なお味…美味しい…パワースポットの中で、さらに元気になるお餅が頂けるなんて感激!」とミモロ。「このお餅を食べに、また来ちゃおう!」と。下鴨神社を訪れる新たな楽しみを見つけたミモロでした。

*「さるや」下鴨神社あけ橋休憩所 電話090-6914-4300 
詳しくは「下鴨神社」のホームページで。


ひとこと:「ワーイ今日は『葵祭』だー!」と朝起きて、張り切っていたミモロですが、本日、15日「葵祭」は、雨のため、明日16日に順延になりました。「なんだー」とちょっと拍子抜けのミモロです。昨年は、「時代祭」も雨のため延期に。雨は、人が濡れるのは構わないのですが、衣装や牛車など、行列の装束が濡れるのは大問題。大きな祭りだけに、延期の影響は大きいもの、団体旅行など観光を予定した方は、きっと大慌てですね。明日を楽しみに…



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