京都と言えば、良質のお茶の産地として有名です。京都の町では、よくお茶の接待を受けます。東京ならコーヒーが出るオフィースでも、緑茶が…。「京都で飲むお茶は美味しいよね。一度、お茶の産地に行って、茶摘みがしたいなぁー」と思っていたミモロ。
爽やかな風が吹く五月晴れのある日。ついに念願かなって、宇治田原町で行われる『茶摘み体験』に参加することになりました。
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そこで準備した衣装を着て、ハリキッテ茶畑に出かけました。
京都の市街地から、南東部に位置する宇治田原町は、なだらかな山が連なり、その斜面には、お茶の木が植えられた茶畑が広がっています。
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ここ宇治田原町は、江戸時代、永谷宗円が、青製煎茶製法を広めたことで、「日本緑茶発祥の地」と言われてるところです。
ちなみに、お茶は、日本固有のものというイメージもありますが、もともとは、中国から伝わったもの。仏教伝来や遣唐使などが、仏様にお供えするためや薬として、持ち込んだのではと…。でも、お茶が栽培され始めたのは、平安時代以降に…。
昔は、もっぱら茶葉を蒸したり、ゆでたりした後に、乾燥させて、それを煮出し、煎じたり、石臼でひいてものを飲んでいたそうです。戦国時代に、茶道が盛んになり、抹茶が流行しますが、それは高級品。庶民は、やはり煎じたお茶などをのんでいたとか…。
現代のように急須で飲むようになったのは、ずっと後のことで、18世紀になってから。煎じる手間のいらない、お湯をそそぐだけで飲める煎茶(だし茶とも言われていた)の製法を生み出し、今のような飲み方を普及させたのが、宇治田原出身の永谷宗円なのです。
さて、宇治田原の茶畑では、5月は、新茶の摘み取り作業の真っ最中。今は、製茶のほとんどの作業が機械化され、茶摘みも、もちろん機械を使った作業です。
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ミモロが今回参加した『茶摘み体験』は、宇治田原町が後援するお茶の普及を通じ、都市と農村の交流事業を行っている「21お茶のふるさと塾」が主催したもの。
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ミモロが参加した日は、実は、「裏千家淡交会神戸第1支部風見鶏青年部」の皆さんの団体が『茶摘み体験』に参加された日で、ミモロは、特別に仲間に入れていただきました。
「21お茶のふるさと塾」の皆さんが、体験する人たちのお世話をしてくださいます。
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まずは、『茶摘み体験』の注意や、この日の日程などが、参加者に説明され、ミモロも真剣に耳を傾けます。
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茶葉の摘み方について、宇治田原で江戸末期から製茶販売業を営む「宇治茶師 かねまた」の5代目であり、「チャムリエ」として美味しいお茶の煎れ方や闘茶など、茶文化に関する講演などをなさっている谷口郁男さんから、教わります。
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いよいよ茶摘みが始まります。ミモロも茶畑に入って、みんなと並んで茶摘みを開始。
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「えーと葉っぱは下から、摘むんだよねー。枝の先の方の葉っぱは、柔らかい…透き通っているみたい…」とミモロは、新しく芽吹いた茶葉を触りながら見つめます。
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ミモロ、葉っぱの観察してないで、さっさと摘まないと、お茶が作れないわよ…。
「あ、そうだ…がんばらなくちゃ!」と、せっせと茶摘みに励むことに。がんばれミモロ!
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ミモロは、広い茶畑に育つ柔らかな葉を見つけては、次々に摘んでゆきますが、なかなかいっぱいにはなりません。茶畑のアチコチに移動して、一生懸命に茶摘み作業を…。
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「あ、小さなカタツムリ…」
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でも、ときどき、息抜きも…。
1時間ほど、茶摘み作業を行ったミモロ。「わー見て!こんなに摘めちゃったー」
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竹籠の中には、摘んだ茶葉が…。「でもお茶にすると、この5分の1になっちゃうんだって…これで何回飲めるのかな?」と、ちょっと心配そう。
「さぁ、そろそろ作業をやめてください…。摘んだ茶葉でお茶を作る作業を教えますから、ここから移動します」とスタッフの方の声。
ミモロも、摘んだ茶葉を入れた籠を背負って、みんなの後に続きます。
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「ヨッコラショ!うー結構、茶摘みって時間がかかるんだねぇー。昔の茶畑では、みんなでおしゃべりしながら、作業したんだって…ひとりでやったら孤独すぎる…みんなでやるから楽しいんだよねー」
谷口さんによると、茶畑は、昔、若い男女の出会いの場でもあったそう。
「さぁ、次は、お茶づくり…楽しみ…なんか喉が渇いちゃったー早く美味しいお茶が飲みたいなー」と、ミモロは、次の場所へと移動する車へと、ハリキッテ向かいました。
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*茶摘み体験ができる「21お茶のふるさと塾」の詳しい情報は、ホームページで。
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